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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

2007年11月18日 | Weblog
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観る。

うちの両親はあまり映画を観ない人々なんだが、確認したら二人とも密かにそして既に観賞済み。
世代的に、あの主人公一平君とかぶるのだろう。

二人とも言う。
「あの時代は良かった」
と。
私は今の時代しか知らない。
比較しようがない。
中学時代にバブルが弾け、大学時代は不況、就職活動異常アリ、ふと気付けば、今の就職活動は買い手市場…。
殺伐とした世の中に生み落とされた。
それでも「これが私の生きる道」と信じて生きている。戦争がなく、平和なだけでも感謝すべきなのだろう。

さて、映画。

泣きました。
ええ、化粧が落ちるぐらい。
ハンカチがびっしょりになって「沖の石の讃岐」と言われるぐらい、…泣いた。


★以下ネタバレあり

・私の立場的には「六子」(就職で上京)なんだが、踊り娘のヒロミに同情しまくり。
結婚が決まり、大阪に向かう新幹線の中。
想いを断った筈の茶川先生の小説「踊り娘」を読みながら泣くシーンに私の涙は止まらなかった。
映画「冷静と情熱のあいだ」の最後のシーンと同じようなアングルで、茶川先生を思いながら泣くヒロミ。
あの時の洋服も素敵だった。
リボンタイのブラウスに茶色のコート。
昭和のモダンな感じが出ていた。

・淳之介役の子、そろそろ声変わりなのかな。所々声がかすれていた。

・一平たち子供の単純さが馬鹿で可愛かった。

・観客に予感を与えるような終り方が良かった。


以上。

人情補給。


気になる予告が二本。
・「エリザベス ゴールデンエイジ」
→私の5本の指に入るぐらい好きな映画「エリザベス」の続編らしい。
ケイト・ブランシェットのエリザベス役が楽しみ。
国王として愛を脱ぎ去ったエリザベスには、ちょっとした憧れを持っている。

・「アース」
→NHKで放送されていた「プラネットアース」のスタッフによるものらしい。
シロクマのダイブがありそうな予感…。


楽しみの種を前へ前へと撒く。
これは平成不況に青春を巻き込まれた私が自然と身に付けた技なのかもしれない。


クローズドしたいノート

2007年11月18日 | Weblog
生理前特有の腰痛、微熱、メンタリティの不具合に悩まされる。
典型的なPMS(月経前症候群)な私。
心療内科医にはピル服用を薦められているが、どうも気が乗らない。…節煙が無理。

そんなこんなでアロマを焚いてみたりした。
普段はヤニ臭い部屋がローズマリーの香りに包まれた。
すっかりご機嫌になった私は、先日購入した「鳥獣戯画」の図録をぼんやりと眺めた。
相変わらず兎と蛙がいとおしい。でれでれ。

部屋を掃除した。
1時間というタイムリミットを設け、いざ取り掛かる。
でも結局ほとんど片付かなかった。
昔の日記を発掘し、読み耽ってしまったからだ。
…わ、私ってこんなに殿方に尽す人だったんだ!…今の私には到底不可能なことが書かれていた。
デートに弁当を作っていた。
が、嫌々作ったその弁当を食した彼は食中毒になった等、…その日記は鮮やかな記憶をもたらしてくれた。

夕方、池袋に行く。
映画「ALWAYS 続三丁目の夕日」を観に行くのが目的。
時間があったので、来月のボーナスの使い方を建設的に考えながら下見をした。

「今年こそブーツを!」
と思い、ブーツ売り場をぷらぷら。
そこで、先述の食中毒男が脳裏をかすめる。…彼はブーツフェチであった。

ああ、もう!

気分を取り戻し、バーバリーへ。
「今年こそコートを」
と思いながら、鼻息荒く物色。
「そのコート、いくらだったの?…りょうこっちはいつも自分の物ばかり買うんだね」
…またもや食中毒男を思い出す。

何?
これ?
未練?
いや、そんな筈はない。
私はこの数年、彼を思い出すことなんて殆んどなかったのだから。
むしろ、あんな惨めな思いをしてまで彼と付き合っていた事実を恥として封印していた。

あの日記がいけないんだ。

生理前の私を乱す、…嗚呼、我が「クローズドしたいノート」…。