世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

さっぱり

2005年08月07日 22時25分52秒 | Weblog
昼下がり。

5月以来、鋏を入れていない毛先の痛みが気になる。
バービー人形みたいに退色し、枝毛が何又にも分かれている。
また、頭頂部が重くなっているのもとっても気になる…。
ということで、今日は髪を切ってさっぱりしよう!と美容室に行くことにした。

家を出ようとした瞬間、母から電話。
結局長電話をして、美容室に入店したのは夕方6時。
今回も相変わらず関根さんをご指名。
そして「今日はどうする?」と聞かれることなく、
いつも通りの手順で散髪は開始された。

普通、美容師さんってカラーとかパーマとかやたら奨めてきたり、
スキあらば予定以上にバッサリ切るものなんだそうだが、
彼は私の思ったことだけを淡々とこなす。
彼のそんなところに惚れて早5年。
最早、何も言わずともお互いのことを分かった夫婦みたいである。

スキ鋏を入れると、ごっそり髪が床に落ちていき、床はまたたくまにカツラ三つ分の分量の髪で埋め尽された。かなり日本的ホラーな状況…。

すっかり頭が軽くなり、またトリートメントもしたので、さらさら。ご機嫌。
しかし、長さは変えなかったので、触らないと変化は確かめられないと思う。

明日、誰にも気付かれないに3,000点…。


お弁当箱

2005年08月07日 00時11分43秒 | Weblog
8/4(木)
会社の女性の先輩とサシ飲み@池袋「てしごとや」。
ここは全国の銘酒を揃えたお洒落な飲み屋さん。
食べ物も珍しいものを出してくれる。
初っ端から日本酒を飲んだので、先輩も私もヘロヘロ。
中でも「水芭蕉」というお酒が美味しかった。
たくさんお話しして、たくさん飲んだ。
また飲みに行きましょう、先輩。
最終間際の電車に揺られ、帰宅。
…そのまま、バタンQ。


8/5(金)
会社近くの商店街で祭りが開催されていた。
少し残業し、そのまま商店街へ。
一人で金魚すくいに没頭していると、他部署の上司に声をかけられた。
出店でお好み焼きを買い、二人で食べた。

帰宅後、金曜ロードショー「火垂の墓」を観る。
何年か振りに全部観た。

中学生時代、夏休みの読書感想文で「火垂の墓」について書いたことを思い出す。
野坂昭如の原作もちゃんと購入して読み始めたはいいが…
まるで古文のような文体で、ワケワカメだった。
結局、小学時代に映画で観た「火垂の墓」のストーリーを必死に思い出し、感想文を仕上げた。(ちなみに映画は「となりのトトロ」と二本立てだった。)
本当は、孤児二人預かった西宮の叔母さんに同情した感想文にしたかったが、先生ウケを考慮して、「清太君と節子ちゃんが可愛そう。戦争はいけないことだ!!」という当り障りの無い感想文に仕上げた。

「おもちゃのチャチャチャ」の作詞をしたのが野坂昭如だってことは、あとになって姫野カオルコのエッセイを読んで知った。
中学時代、あんなに読書をしない子だったのに、今は姫野作品を涎を垂らしながら読む人間になってしまった。
人間って不思議。
そんな事を思い出しながらビールを飲み、何時の間にか就寝…。


8/6(土)
昼過ぎ、起床。
いよいよ近づいてきた旅行の準備を始める。
着ていくお洋服をクリーニングに出しに行く。
クリーニング店のご主人は同郷の人。
甲子園の栃木代表「宇都宮南高校」が早くも負けてしまったことを聞かされる。
通称「宇南」は、弟の出身校。愛校精神に満ちた弟のことだから、きっと今ごろ悔しがっているだろう。

そういえば、今日は原爆の日。
初めて原爆の恐ろしさを知ったのは、福田先生プロデュースの学級文庫にあった「はだしのゲン」を読んだとき。
衝撃的だった。
原爆直後、家屋の下敷になったお父さんとお姉さんと弟が、足元に火が近づいて来る恐怖を訴える姿は忘れられない。ゲンのお父さんの「麦のように強くなれ、ゲン」という言葉も忘れられない…。
去年、何年か振りに「原爆資料館」に行った。
数ある展示物の中でも一番忘れられないのが、焦げたお弁当箱。
お父さんとお兄さんが戦争に駆り出されて、畑仕事をして家計を助けていた少年のお弁当箱である。初めて収穫した豆御飯が入ったお弁当箱は、60年前のあの日の原爆で真っ黒に。発見されたとき、少年はお弁当を抱えるように亡くなっていたそうだ。
たった一口も豆御飯を食べることなく亡くなった少年。

あの戦争は何だったのだろうか。

教科書ではその悲惨さを伝えることなく、「三国同盟」などの単語がクールにゴジック体で記載されているだけだが、本当にそれでいいのだろうか…。

今の平和な暮らしは、あの時犠牲になった方々がいてからこそ。
大切なことだけど忘れがち。

忘れん坊の私は、今年もあの真っ黒に焦げたお弁当箱を見に、広島に行く。
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