世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

喪失感

2005年08月21日 23時47分25秒 | Weblog
長年使用していたテレビが最近になり、不調になった。

このテレビとの出会いは上京した五年前。
従兄弟の友達が私の家のすぐ近くに住んでいて、彼が一万円で売ってくれると言った。
テレビは映れば良いというこだわりの無い私。取引はすぐに成立した。
一応テレビデオなんだが、ビデオ部分はすぐに壊れ、ただのテレビになった。
しかし、テレビとしての役割を健気に果たし、よく頑張ったと思う。

尾道旅行の前あたりから、ついに映らなくなった。
叩けば映るものの、いつまた映らなくなるか不安に脅えるよりも新しいテレビを買おう、とヨーカドーで破格のテレビを購入。
旅行や帰省が重なり、届いたのは今日。

新しいテレビの到着前、古いテレビを雑巾で拭いた。
ヤニと埃まみれだった。
今までゾンザイに扱っていたことに申し訳なさを感じた。
そして「よく頑張ったねぇ。ありがとうね。」と呟いた。


「モノに心があるわけないじゃん。」
そう思われるかもしれないが、私はたとえ相手がモノであっても出会えたのは運命だと信じている。
同時に別れに際しては、悲しみを覚える人間だ。

しかし、時々そんな情の強い、センチメンタル過ぎる自分が嫌にもなる。
クールな周囲の人々と比較し、あまりにもグズグズしている自分は人より劣っているのではないだろうか?と不安になってしまうのである。

「馬鹿にされるのが怖い」と、いつも脅えている。
そのため、モノへの愛情について等を他人に話さなくなった。
話す時は、分かってくれそうな人を選択するようになった。

あのテレビはそんな私を毎日見守っていたんだ。

私は理解者を一人失ったようだ。

喪失感が残る日曜日の昼下がり。
新しいテレビに「よろしくね」と挨拶した。

オネム

2005年08月21日 01時55分25秒 | Weblog
出勤日。

休みが明け、二日しか出勤していないのに、眠い…。

今宵はもうオネムしちゃいましゅ。

写真は尾道(西国寺付近)にいた猫にゃん。
睡眠を邪魔したから表情が険しい。