世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

参城!

2005年06月11日 23時41分37秒 | Weblog
会社の大先輩が所属なさっている劇団((劇)レインボウ城!)の舞台「と突然、小鳩くるみのように、」を観に銀座へ。

出発前、雨が降りそうだったので、折り畳み傘を持っていこうと鞄に傘を入れた後、吉熊を入れるスペースが無くなったことに気付く。吉熊が惰眠を貪っている間、銀座に出発。
…ごめんね、吉熊。(帰宅後、吉熊に涙目で咎められた。)


私が初めて(劇)レインボウ城!のお芝居を観たのは二年前の夏。
あれからすっかりお城の虜になってしまった。
どの作品も台詞の一つ一つが繊細で、職人技を感じる。
感覚で共感できる台詞なのだ。

また、必ず笑いと感動をお土産にくれるんである。
城というからには、姫や王子がいて、
劇団の方々は「…姫」や「…王子」というお名前をお持ち。
初めてチラシを観たときはけっこう衝撃的だった。


さて、今回のお話はアーサー王が13歳の時にホームステイに行った時のお話。
ほぼ実話だそうだ。
アーサー少年の芝居の傍らで、アーサー王が語るという舞台設定。
ご自身のお父さんとの確執なども語られていた。

独白というものは、語る側と語られる側の距離が非常に重要で、
語られる側にとっては、「ふ~ん」で終ってしまうものが多い。
しかし、今回の作品にはそんな印象が全く感じられなかった。
それは、ホームステイ先の出来事の表現性の豊かさ(グリンピースのスープをエクソシストの緑の液体に例えるなど)が、その空間を居心地のいいものにしているからなのかもしれない。
また役者さんも表現も凄い。私がお城の虜になってしまった理由の一つだ。

そういえば、13歳って不思議な歳。
違う小学校から集まった友達。
各々の小学校の各々の文化がミックスされて、まるで異文化コミュニケーションだった。
文化の輸出と輸入を繰り返す時期だったよなぁ…。
帰宅中、自分の13歳を回想した。


嗚呼、今回も心の洗濯ができた。
公演前はすごく楽しみで、終ってしまうと本当に寂しい。
次の公演までひたすら待つんである。
まるで更級日記の姫の心境。

次回の(劇)レインボウ城!の公演は10月29日30日。さいたま市民会館うらわにて。

早く秋にならないかな。