晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

培われるもの

2013-01-23 22:33:21 | Weblog
 還暦を迎える歳になった今、農作業をしながら幼い日の遊びを思い出した。
毛糸を輪に結び、<あやとり>に夢中だった五十年ばかり昔のこと。
あや取りを楽しんでいても何かの間違いで糸が絡んでしまいどうにもならないこともあった。
もつれた糸を根気よく解きほぐさなければ再び<あやとり>で遊ぶことも出来ない。なにしろ現代のような使い捨て時代ではなかったので<あやとり糸>ほどのわずかな糸も大切な遊びの道具だったのですから。

 果樹栽培農家の冬の仕事は、収穫後の剪定作業。電動ハサミで手際よく切るのは夫の仕事。
剪定された枝を集めるのは私の仕事。これが終われば葡萄の木も農夫婦も休眠です。
 美しい果実でありながら、葡萄の幹はゴツゴツと節榑だち扱いにくいものです。
碁盤の目のように張り巡らされた針金の葡萄棚の上で切り取られた側枝を取り除く作業。
引っかかったり、絡んだり、どうも思ったようにスムーズにはいきません。
 
 絡んだあやとり糸をほぐす根気にも似た、ちょっと苛立たしい仕事をしながら、遊びや仕事の経験から培われるものを感じたわけです。

  < ちょつとした 根気もだいじ 農作業 >

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