上砂理佳のうぐいす日記

楓ギャラリーのグループ展、多くの方にお越しいただき誠にありがとうございました。励みになりました★

拍手鳴りやまず★6

2007-03-31 | 06-07 コンペとショー
 「カルメン」なライサチェクですが、冒頭の踊りがやや固めに思えました。あれれ…と思う間もまく4回転。でもスピードあり。オーバーターンが入っていたので、「んー。シークエンス扱いか?」と思いましたが、やはり緊張から来るものか。
アクセルが彼は苦手なのですが、踏み切りが問題なんだろーか。でも踏ん張って降りました。大きな拍手。ところが次の3ループが2回転になってしまい、微妙な空気に。アクセルのコンボも成功したとはいえ、やはりオーバーターン入り。
大技のジャンプに力が入り過ぎている~。
このPGはどんどんどんどん、炎の如く燃えていかねばならないのですが、ジャンプに象徴される様に、何か歯車が噛み合わないものを感じました。最後のステップもやや迫力を欠く。でも会場は大きな拍手。アメリカ応援団、大歓声。
1番滑走の重圧を乗り越え、まとめ上げたエバンですが、やっぱり「SPで大きなミスをして第三グループに後退。FSで“火事場パワー炸裂”!」という、いつもの立場とは違いました…全米で「パーフェクト!」をやってのけて、もしかしてFSにもう1個、4回転を入れてくるのでは?と予想していたのですが。
ワールド直前の四大陸でも好調を維持していたので、俄然「銅メダル候補」でなく「優勝候補」として注目を浴びた事で、相当なプレッシャーになっていたのかなあ。
キャロルコーチは点を見てシブイ表情をしていましたが、私はこれは来季につながるFSだなーと実感していました。
SPで4回転を入れてくる勇気があるエバンなら、来季は来るよ。もう。
長い手足(特に足)をさばくのが大変そうでしたが、プログラムに恵まれたら、充分チャンピオンの可能性はあるなあ~と思いました。しかし、世界Jrの頃の「可愛いエバン」の方がやっぱり好きだなあ、私(笑)。

 ライサが完璧な演技ではなかった…点も伸び悩んで金メダル争いからは脱落。ということで、次のジョニーには精神的に楽になった…かな。全米の再現だけは嫌だったので、ライサには悪いけど、私は正直なところ少し安堵しました。
「ジョニー、いつも通りよ!いつも通り!余計な事を考えないのよ!」と、ひたすら「ジャンプ全て降りろ~」の念を送る。2番滑走というのは、いいポジションなんですよね。
大歓声というか、異常な程の日本でのジョニー人気。ジャッジ側は特にジョニーバナーがずらり勢揃い。同行のT嬢も自家製バナーをフェンスにくくりつけて「念」を送る。皆の期待が、リンク上のジョニーの細い体に一心に注がれます。
「ナザレの子」の冒頭の踊りが特に好きだな~。耽溺してる間に、お約束の3A+3T。見事な成功で大歓声。ここまではいいのよ…次が4Tよ。
助走もOKだし「跳べる!」と思ったんですが、瞬時に体をゆるめて降りてきてしまったので、明らかに3回転トゥ。少し「残念」な空気になりました。でもまだまだ!こっから!
順調だったのですが、ターンで入る難しい3ループ。踏み切りは悪くなかったのになあ~。ほんの一瞬の気の迷いなのか2回転に。こうなるとジョニーの悪い時のパターンになってしまう。心配していた2個目の3アクセルも、思い切りが足りなかったのかパンク。場内「あああー」とタメ息が。
しかし、いつもだとこの後のジャンプを全てダブッたりしてしまうのですが、今日は3回転きっちり。最後までPGは手を抜かなかった。ステップも体力が要る難しいものだけど踏ん張る。私は「ああ、初めてこのプロの(一応の)完成形を見たなあ~」と、感慨深いものがりました。
リンクから去る時、ジャッジ反対側のお客さんに何度も手を振るジョニー。自分のバナーを見つめていたのでしょうか。「また来るよー」という意味だったのか。私はちょっと泣いてしまいました。
ジャンプはミスしてしまったけど、今季では一番良いFSだった。そして、何より私は「世界選手権で戦うジョニー」を初ナマ観戦して、やっぱり感動しているのでした。やや上から俯瞰で見ているせいか、ジョニーはその「軌跡」が美しいのです。流れるように滑っていくスケート。氷を削る音も最小限しかしない。どこを切り取っても美しいポジション。
私が最初に02年四大陸で見た「ひゃー。なんて美しいんだろ!この子の滑りは!」という感慨が、脳裏に蘇ってくるのでした。キス&クラでやや気落ちしているジョニーに、17歳の「おぼこい」男の子がダブる。あれから歳月が経ったけど、やはりジョニーの滑りは美しくてたまらないのだわ…と。短い時間にボーッとそんな事を考えていました。
TESが伸びず、PCSも抑えられ気味。会場はやや落胆ムードでしたが、みんな「ジョニーの味方」なので(^^;)、最後には温かい拍手で終わりました。
結果的にはここでメダル争いからは脱落したワケですが、SP3位の大ちゃんと4位のジョニーは持ち点の差が殆ど無く、技術的に互角としたら、あとはもう気力の勝負だったのかも。
4回転は練習では綺麗に入っているけれど、「ここ一番」で成功出来なかったのは残念です。挑んで回ってミス、ならわかるけど。でもシーズン初めの出遅れから考慮したら、ここまでよく上げてきたなあ、と、私的には拍手でした。

競技的には敗北でしたが、私には、何度も書くように、
「ジョニーの滑りはなんて美しいんだろ」
という「再認識」の方が強く強く残りました。滑りそのものが悪かったら、もっとショックで立ち直れなかったと思う。
最後まで滑りきった事で「次につながるワールドになったよ」とも感じました。
「次につなげる」か否かは、ジョニー本人の決意と取組み次第なんですが、まずは休んでから(ツアーがあるかあ)、満を持して再スタートして欲しいな。
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拍手鳴りやまず★5

2007-03-31 | 06-07 コンペとショー
世界選手権レポ、いつまでやるねん、と言われそうですが(笑)書いてしまわないと私の人生も先に進まないのよ。これを書き上げて、さあ!新たなる出発だ!といきたいのです。

トーマス君、大フィーバー!の余韻覚めやらぬ会場。彼は上位陣に猛プレッシャーをかけた事になります。みな、リンクサイドで見ていたでしょうからね。
優勝のかかっていない第三グループの選手が、ノンプレッシャー状態ですんばらしい演技をやってのけて大逆転!というのはままあるパターン。ライサなんかはいつもそうですが。
さて、いよいよ最終グループのウォームアップ。
ジュベとランビが、リンクサイドではやはり「王様の双璧」です。
もうガッチリと壁を作って、他の選手が先にリンクに出るのを許さない!そんな威圧感すらありました。ライサ、ジョニー、ジェフは少し後方で。
昨日のSPでは「埋もれていた」大ちゃんですが、今日は「王様」たちのやや横の方に構えていました。存在感的には大丈夫。こういう所で決して負けてはいけないんでしょうね。
パアーッと6人がリンクに散っていくと、もう早くも「ウァーッ」と戦場状態に。各選手への声援合戦。緊迫していますが、SPの時のような重苦しさはありませんでした。しかししかし、目もくらむ豪華メンバー。この6人って考えてみたら、トリノ五輪の再現ではないですか~。
8位だった大ちゃんまでの上位選手。1位のプルシェンコはお休みで7位のサボイは引退した…だから、この二人を除いたベストメンバーが、あれから更なる進化を遂げて再び土俵に上がっているのです。しかも皆、若い!興奮しないワケがありません。

「いつものお約束」だと、リンク中央でスピンを始めるのはランビエールなんですが、SPもFSも、その位置をブン取って「オレ様スピン」を始めたのは大ちゃんでした。これは織田君も同じ行動だったので、日本スケ連の上の方からでも指示が出ているのでしょうか。「まずは中央を陣取れ」と。
ぐおーっと「ロクサーヌ」の最後の所みたいなアップライトで締めくくり、軽く出ていきます。パチパチ。
間髪入れず、ランビがその場所を陣取りスピン。「ここは俺様がスピンするとこなの!どいて!」って感じでしょうか(私の妄想?)。いつもに増して「どうだーっ!」シットからの変形高速スピンで魅せまくり。お客さん、大喝采です(スピンに関してはやはり、大ちゃんよりランビに軍配が上がる。今はね)。

ジュベールが3アクセル!が、ジャッジ席の前で激しく転倒。なんでやね~ん。ジュベも相当緊張しているようでした。でもあとのジャンプ、4回転もパワフルに決まっています。他のトリプルは余り跳ばず、ひたすら4回転に集中しているようでした。
ランビは4-3-2成功?皆、やはりランビを見ている人が多いので、大きな歓声も上がります。苦手の3アクセルは…練習と同じような感じ。「いちかばちか」かな。でも、ランビは「燃えて」いるように感じました。
ジョニーは、3A+3Tが綺麗に決まって歓声。動きはいい感じ。4回転は一度挑んで2回転になってたかな。転倒もなく淡々としています。アップで見ていても、ジョニーのスケーティングは美しい。
ほとんどの人がスピンやステップはやらず、黙々とジャンプを確認しています。

ジェフは3アクセル、やや苦戦か。やはり課題は4回転と3アクセル。でも今日は4回転を入れてくるであろうと(4+2のコンボ)。朝の練習でも降りていたので、決まればメダルも固いです。経験豊かなジェフはなかなか落ち着いているようでした。「アララト」の衣装の、グレーの裏の赤い部分が妙に映えます(?)この組はみんな、衣装が黒っぽいので「誰か全身赤を着てよ~地味よ~」と叫びたくなりました(笑)。
ライサは4+3を綺麗に降りました。もう1回跳んだのはステップアウト?(転倒だったか?)でも彼も4回転はやる気まんまんです。もう、絶対にパンクしたり、3回転にしたりしないだろうな、と思いました。それ位の気迫がありました。

大ちゃんは、スピンの後はジャンプ確認。お約束の3ループから。今日は良く身体が動いているし、スピードもあり。3+3、3+2+2、3A、淡々と流していきます。ステップは全くやらない。
「練習時間は、残り1分です」のアナウンスが入り、私は緊張が増します。
大ちゃん、ウォームアップでまだ一度も4回転跳んでないよ~朝は成功してたけどさ…まさかこのまま終わるつもり?早く跳べ!早く!1分しかない!…ともう、焦る焦る。
と思ったら、ジャッジ目の前を横切って予定の箇所で跳びました、クワド。綺麗に成功。拍手と歓声が(ちなみに、J-SPORTS版でのウォームアップの映像、ジョニーが画面に映ってる時に計2回ワアーッと歓声が上がってますが、あの時にウラで大ちゃんが4回転跳んでいます)。
もう一度。今度は他の5人がたまたま一斉にリンクサイドに固まって、リンク中央の空間がポッカリ空きました。会場中の目が大ちゃんに注がれるかのような中、一人スイーッと滑ってきて4回転。これも成功。
ここで時間切れです。良かった~跳べたよ~。いい印象のままアップを上がれました。私はちょっと安堵。
もう次にリンクに帰ってくる時は本番なのです。後戻り出来ない。
まさに「~The point of no return~」です。私はハラを括りました。
(つづく)
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番外編★なみはやEX・3

2007-03-30 | 06-07 コンペとショー
 新婚(なの?)デンコワ&スタビスキーのカップルは、平井堅ではなく♪ゆあびゅてぃほ~♪でした。ランビ版とはまた違う、年上の女の人に翻弄される可愛いオトコ…地でいってます。こういうのはお得意。
アンコールは、東京でもやっていた椅子を使ってのユニークなナンバー。体力もバッチリね。この組が一番「魅せる」ことが上手い。さすがのデン&スタ。

ジュベールは…これは「ヤグディンへのオマージュ」と解釈すればえーんでしょうか(笑)。随所に溢れるヤグな振り付け。「仮面の男」のまんまやしねー。「ルームランナーステップ」でウケていましたが(笑)。
どうしてジュベが「ダンス」をやると笑ってしまうんだろうか~。「クラブやディスコに初めて行った体育会系の学生さん」みたいな。でも、頑張ってくれました。ノリノリ系でした。
アンコールはこれ、サフリ・デュオなんだろうか。この時の照明がもう「狂い咲き」状態でした。そこまでやらんでも、という(笑)。ジャンプも計5回は跳んでいたなあ~。
おおいに盛り上がったんですが、振り返れば何を滑ったのかサッパリわからん、という不思議なEXでした。でも、王者のオーラは一杯よ。

シェン&ツァオ、この日一番スタオベ多かったのではないでしょうか。アクロバティックな大技をこれでもか、と繰り出す。アイスショーってペアが映えるよね。高いリフト、ツイストも大歓声で沸きました。
FSの「愛の夢」は、東京で見ることが出来ましたが、ただただ美しかった。スピンでやや乱れたミス以外は、ずっとずっと拍手の中で滑っていました。なんだか、幸福な夢を見ているうちに終わってしまったみたいな。そんなFSが見られたのも、私にとって生涯忘れられない思い出。

トリは美姫ちゃんです。黒いコスチュームで「♪I believe」に乗って、大きな華がありました。「ああ、女王のオーラだな~」と思わせる輝きがあったし、歌詞と彼女のカムバックの経緯が重なり、非常に感動的でした。3サルコゥ+2ループ+2ループを跳んで、最後に2アクセル3連続!ハツラツとした演技で大きな拍手。
アンコールは「三日月」?東京と同じく四方に挨拶して、スピンで締めくくり。
昨季のデビッド・ウィルソンの作品も、美姫ちゃんのナイーブな一面をうまくとらえてて、味わいがあって素敵でした。けど、ジャンプが入りにくかったのかなあ。
今季はジャンプを優先して作ったPGだけど、モロゾフとのコラボも2年目に入るし、ここから本格的に何か新しいものが生まれるんじゃないか、と期待しています。
全日本で脱臼しても、モロゾフに「Go!」と言ってもらってよかったんだなあ。あそこで棄権扱いになってたら、今ここに居られなかったのだから。「鬼コーチだ~」と思ったんですが(笑)、モロゾフに「押して」もらって結果的に良かったんですね。金メダル、おめでとう~の舞でした。

フィナーレでまた「衣装取り替えッ子」ミニ・バージョンが。
織田君がピンクのジャケットに黒いデイパックを背負って出てきたので、「遠足に行く中学生」みたいでした(笑)。よく見たらそれは木戸さんの衣装で、木戸さんを見たら、ノリ様の「冬ソナ・コート」を着てる!(^^;)あとは…日本男子だけだけど、南里君が中庭君の衣装を着てたのかな?
大ちゃんは「取り替えッ子」に参加せず、いつもの黒のシャツでした。一人一芸コーナーでは、ユナちゃん、大ちゃん、真央ちゃん、ランビの4人が並んで、一斉にスピン合戦。圧巻でした。大ちゃんもEXならばランビに負けてないんだけどね~。試合では頑張って下さいー。
ジュベールは、グリッサードみたいなステップの連続(あれは何というワザなの?)、美姫ちゃんは最後に出てきて4回転サルコゥに挑戦。ダブルになってしまったけど。
みやけん振付なのか、関大アリーナ式典の時みたいな、ノリノリ系のダンスを皆で踊ります。最後の最後、全員で一斉にスピン。目もくらむ豪華さだ~。
終わってしまいました。

リンク周回で、プレゼントを貰いまくっていた大ちゃん。えんえんと居残っていました。持ちきれないのでポロポロこぼす。PIWの外人さんゲストみたいに「籠を持って控えてるお付きの人」つけてあげて下さい~。
見かねた最後の方のお客さんが、黒いおっきな紙袋をあげて(?)「大ちゃん、これに入れといたらええでー」となりました。あんた…それは世界銀メダリストと観客とのやりとりではなく、「大阪のおばちゃんとその辺の子」のノリやんか。
いや、すごかった。その光景が笑えました(笑)。今後、アリーナで大ちゃんに貢物を渡される方は、おっきな紙袋か折りたためるお洒落なビニール袋を持参した方がいいですね。苦戦してるようだったら「だ、大ちゃん、これ、いる?」と助け船を出しましょう。あなたが女神に見えること請け合い。
プレゼントBOXも花盛りで(演技後の投げ込みは禁止)、真央ちゃん・美姫ちゃんも勿論大人気。なみはやドームは95%位の入りでした。ワールド直後、急遽、当日券も追加発売されたみたいでしたが、MOIよりずっと入っていたかな。

★4月1日(日)、関西TVで大阪EXの放映があるそうです。関西の方は要チェック★
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番外編★なみはやEX・2

2007-03-30 | 06-07 コンペとショー
 25分の休憩時間に、私と対角線上にあるリンク背面側のスタンドへ遠征。Kちゃん御一行様とごあいさつ。スタンド最前列だけどかなり中央寄りで良席じゃ。盛りあがってるなあ。
帰ろうとしたら、下の1階席で突然「大ちゃん・生(ナマ)インタビュー」が始まったので、近くまで移動して観覧。選手登場口辺りでじゅんじゅん、関西TVアナと一緒に収録してます。4月1日のTV放映で映るのかな。あっちゅうまに人だかりが。
「メダルの余韻はもう今は無い。次の事を考えています。」ということでした。切り替えはやっ(笑)。でも当然なのかもね。「銀メダルという結果は得られたけれど、“勝った”という気はしないです。」とも。あとはまあ、今までのインタビューと同じ様な内容かな。じゅんじゅんは、あのFSはナマで見られなかったそうで(実況席に居なかったっけ?)録画を見て感動していたそうですが。
関西テレビは結構いつも「関大コンビ」イチオシ扱いです。つうことは、美姫ちゃん・真央ちゃんは名古屋でインタビューがあるのかなー。

★第二部★
織田君、パン&トン、真央ちゃん、大ちゃん、デンコワ&スタビスキー、ジュベール、シェン&ツァオ、美姫ちゃん…の順番です。さすがにちょっと寂しい~。マリ&パト組もベルビン&アゴストも、ライサもトーマス君もキミーちゃんも居ないのだからー。贅沢言えないけど、地方バージョンは東京とえらく違うよ…(いじいじ)。
織田君は「Fly Me~」ボーカル版。ジャケット着用(でもすぐ脱ぐ)版です。
最初のアクセルは今日は3ループに変更。あとのジャンプも軽く決めてました。試合の重圧から解放されて、楽しげに滑って…これがSPで出来ていたら…(てんてんてん)。悔やまれるけれど、とりあえず目の前のジャパンオープンが楽しみです。「ミッション~」はね。試合の時はもう楽しむどころではなく、いっぱいいっぱいだったので、今度は楽しみますよ。もう(TVだけど)。
私、今日が彼の誕生日だとばかり思っていたんですが違いますね。25日でしたね(Tちゃん、ごめんー)。今回は、大ちゃんと織田君には誕生日プレゼントを持ってきたんだよ。織田君にはクマで、大ちゃんには羊なのよ(笑)。

パン&トンの華麗なペア、大技のリフトばかりに頼らず表現力で魅せてくれました。スロージャンプも見事。ツイストは高い!大きな拍手。
真央ちゃんは「ハバネラ」。今日はジャンプとスピンがいまひとつ調子が上がらず、あやや…と思わせる場面も。ランビエールと同じで、金メダルだったらもっとテンションが上がっていたのかもしれない。でも、アリーナ最前列(氷上の特別席)のお客さんは、キュートな真央ちゃんが近付くとむっちゃ嬉しそうだったなあ(笑)。3アクセルは挑まず、でも2アクセルでもお客さんは湧くので、それでいいのではないかと。片手ビールマンはお見事。
真央ちゃん、お疲れ様。4回転ループも期待しています。

普通だと、大ちゃん→真央ちゃんの順番なんだけど、あえて変えてあるところに、「地元」感が。アンコールは1位の人しかないと思ってたので、なんとなく拍手が静まっていったところへ「みなさん~もう一度、演技を見たいと思いませんか~?」と再登場を促すアナウンス。そういう台本なら、最初からそうと言っておいてください(笑)。アンコールはノクターンの前半まででした。3フリップ、3ルッツの着氷がやや危なかったので、「やっちゃった」と苦笑する大ちゃんに久々に笑った(笑)。
「ロクサーヌのタンゴ・ボーカル版」は、私はもう、ナマでは見納めです(たぶん)。ジャンプはいつも通りきっちり。3アクセルをクリーンに決めた人は、結局この日は大ちゃんだけだったので大きく湧きました(どうも私の隣の女性はナマ3アクセルが初だったようで、「すごーい」と喜んでいました。あー良かった)。
今季はこの「3アクセル・磐石」が効きました。あれほどパンクしていたのが…着氷で回り込んでいたのがウソのようです。もう、私が念力で立たせなくても(笑)、大ちゃんは自力で綺麗に着氷するのです。GOE最高点も頷けます。キャンベル、スケカナは何だったんでしょうか。
程良いテンションで、グイングインと進むターン、「悶え苦しむ踊り」でターゲットにされたアリーナの女性が大喜びであることが、上からも見てとれました。アレの為に大枚23000円を投入しても、決して惜しくはないでしょう(ホンマかいな・笑)。
バレエジャンプも大きく、東京、長野EXと変わらない出来だったんじゃないかな。大きな拍手を貰いましたが、相変わらず私の周りのお客さんは立たない(笑)。後ろのお客さんには悪いけど、いいやい。立っちゃお。
大ちゃんは、試合よりもEXの方が「スケートが良く滑ってる」…ことは多々ありますが、段々その落差は無くなってきたようにも思います。やっぱり試合はジャンプ全部入れないといけないしねー。同じ滑りをするのは難しいんだろな。
疲れる事もなく、銀メダルという地位にふさわしい滑りを披露出来ました。今日は「関西だから特別のファンがいる」という事もなかったような。関大応援団も不在だったのか。私が見落としただけかな。ヘンな話ですが、東京が一番、大ちゃんのファンが多いように思うんですが。関西はやはり、真央ちゃん、美姫ちゃん、しーちゃん、ゆかりん、という「女子メジャーどころ」に湧く地って感じです。

それにしても、私はこのチケットを申し込む時点では「いちかばちか」だったのです。ジョニーが来るのかジェフが来るのかライサになるのか、全く解らない。でも、ジョニーは正直言って今季は難しいかな…と思っていました。このワールドには間に合わないかも。でも4位か5位なら入れるかも、と。
日本男子は2人とも日本人枠で出るのは解ってたけど、やはり「メダリストとして」見たい気持ちは強かった。それって、夢物語なのかな。いやそんな事はないよね…今季の調子なら、メダリストとしてコールされるよね…私が甘いだけなのかな。
けっこう葛藤しながら今日まで待っていたのですが、最高の形で関西へ凱旋できた事が幸福で、涙すら出そう。あの、試合の時の「戦う高橋」とは別人に思えましたが(それはどの選手でも同じだけど)、大きな大きなものを乗り越えた安堵感でいっぱいになりました。
(つづく)
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番外編★なみはやEX・1

2007-03-30 | うぐいすよもやま日記
大阪のなみはやドームは、アイスショーの際は照明がかなり凝ってるな~と思っていたのですが、今回もハンパではありませんでした。
とにかくジュベール(!)なんですか…そのムチャクチャっぷりは!
青が基調で白の放射線が「ビーム!ビーム!」入り乱れるんだけど、秒速で紋様(?)がババババッと変化する。雷かい。嵐かい。あんまり凄いので、悪いけど「滑り」でなく照明ばっか見てしまった(笑)。ジュベール的にはあれ、滑りにくくないのかな。
「照明さんが、“持てるワザを全てを駆使してやるう~!!”て感じよね^^;」と、同行のT嬢・N嬢と大笑いしてしまいました。ごめん、ジュベ(笑)。

オープニングセレモニーは無く、なんかこう、アッサリ?淡々と進んでいきました。DOIに外国人ゲストさんを増やしました…というか。うーん。
贅沢言ってはいかんのだけど、あの東京体育館の興奮を考えたら「余韻そのまま」ではなかった。私のいたスタンド席あたりはあまり温度が高くなくて「フィギュア生鑑賞は初めて」の層が多かったような。お隣の女性客も「高橋大輔って、ナマで見たら全然ちゃうなー。スピード凄いんやなー。」と感心しておられましたが、とにかくみんな、スタオベしようよ。スタオベ。良い演技にはさ。
大阪人はスタオベ率が低い。絶対そう思う。アリーナはコアなファンが多いせいかかなり沸いていたけど、一般のお客さんは「なんで立つの?」って感じで、ちょっと自分もスタオベしにくかったです(でも、デン&スタ、シェン&ツァオ、大ちゃん、美姫ちゃんは、良かったから立ちましたで~)。

★第一部★
南里君、中庭君、澤田亜紀ちゃん、神崎ノリ様、渡辺&木戸組、ゆかりん、デロベル&ショーエンフェルダー、ランビエール、サブチェンコ&ゾルコビー、ユナ・キムちゃん…という順番。
銅メダルのランビエールが織田君より先に滑るという意外性でしたが、「関西の選手を優遇」感はありました。えーんかいな?とか思いながら。
南里君とノリ様は3アクセルに挑戦しましたが、惜しくも転倒。こういう場で決められるようになって欲しいなあ(願望)。やっぱり、アイスショーは転倒しないに越したことはないから。でも南里君の「カルメン」シャープで良かった。ノリ様の「冬ソナ」(お約束のユキダルマ)楽しかった!
ゆかりんはいつもより長くドーナツスピンをサービス。イナバウアーでも歓声が。ユナちゃんのより、ゆかりんのイナバウアーの方がポジション綺麗で大好き。
デロ&ションは、メダル確実!と思っていただけに、私的には実は残念でした。でもEXでは椅子を使ったナンバーで、アクロバティックなリフトも好調。おおいに湧かせてくれました。
ランビエールは「四季」ではなく「フラメンコ・EXバージョン」でしたが、本番のあの演技を見てしまってたら、ちょっと物足りなかったです。スピンもあの時(FSのラスト)ほど速くなかったし、テンションがあ~。でももし、チャンピオンとして滑っていたら、全然違っていたかも。
それにしてもこの日、最初は2アクセル、あとは次々と3回転ジャンプを跳んでいきました。一つだけダブッたのかな?計6回はジャンプを跳んでいたような気がする。EXでなんでそんなにジャンプ、ジャンプ、なの?王者の意地か!?
ランビエールには歓声いっぱいでした。「老若男女問わず」人気がある感じで、やはり「華」があるよねー。シマウマ効果もあるのかな。
ユナちゃんは髪を下ろしていたので、遠目にはクワンにも見えてしまった。滑らかで優しい滑り。試合の時ほどのテンションではないけど、清楚だな~とうっとり見ていました。しっとり系だったので、また違ったダンサブルなナンバーも見てみたい。
渡辺&木戸カップルは、ピンク&黒の衣装でロックンロール。演技後「長い間、応援をありがとうございました」と挨拶が。泣けるものがありました。ちょうど昨年の今頃も、都築&宮本カップルの引退発表をここで聞いたのですよね。アイスダンスはこれから、リード姉弟にバトンタッチなのかなあ。
永年頑張ってくれた二人に大きな拍手が送られました。
(つづく)
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拍手鳴りやまず★4

2007-03-29 | 06-07 コンペとショー
 はい、サンデューでやや空気が固まってしまったところへ、アルバンですよ。
4番滑走はアルバン・プレオベール。皆、「待ってました!」な空気がありました。やはりGPシリーズで活躍した功績はデカイ。アルバン、身長もデカイ。実際、この人のコミカルな演技で盛り上がったので、まあ良かったんですが。公式練習では、ジュベールととても仲良さそうだったとのこと。
あのヘンテコな振付ね~。あはは、あはは、と笑いが起こってました。相変わらず滑りは「エイホッエイホッ」って感じで漕いでるんだけど。アップでも4回転を跳んでいましたが、確率は60%くらいだろうか。本番ではステップアウト。3ループもミス。ちょっと全体に緊張気味で、まだまだトップグループの滑りとはいえないような。
前日の男子SPの後、休憩時間にアルバンがアリーナ入り口あたりに現れて、アッという間にサイン攻め。実際に見たらTVよりずっと可愛い(^^)。お肌スベスベで顔ちっちゃい。優しい好青年って感じでした。
アルバン、好感度アップ。

 なんといっても第三グループの白眉は、最終滑走のトーマス君でした。
トマーシュ!トマーシュ!トマーシュコールが凄い。いつの間にこんなにコアなファンがつくようになったのか。やはり今季の活躍があったからでしょうか。
ヨロ選はけっこう出てたけど、ジャンプが入らない選手、という印象で地味といえば地味でしたが。でもなかなか男前?だしね。あのピンクシャツとグリーンの「りぼん」ね。あれが功を奏してるね。あれがもし黒一色の衣装だったら、印象変わってるね、きっと。
4-3は申告通り、綺麗に大きく成功。練習で見ている限りでは、確率はやはり60%くらいに見えたんですが、本番では集中力がありました。大きな拍手。
そして、次のジャンプも大きく跳んだー!あれー!?今の「3」?「4」?
どよめきが起きました。ベルナー、4回転、2度成功!
予定には入れてなかったのにお見事でした。直前に決意したのでしょうか。この日の男子FSで、2度の4回転をクリーンに成功させたのは、結局彼だけということに。
その後も次々と危なげなくジャンプを決めていきます。SPは3アクセルで転倒したのかな。今日はOK。お客さんも「また決まった!」「また跳んだ!」とテンションが上がってきて、盛り上がっていきます。終盤、ややスタミナ切れで、最後の最後に跳んだ3フリップで転倒してしまいました。「あー勿体無い」と残念な客席。でもまあ「ご愛嬌」って感じかな?
晴れやかにお辞儀をするトーマス君。会場、スタオベ。私も立ちました(笑)。大歓声、大歓声です。花もクッション?も跳ぶ跳ぶ。彼はこのTOKYOを一生忘れないでしょうね。拍手が鳴りやみませんでした。
220点台が出て大きくPB更新。また大拍手。ヒヤッホー♪とキスクラで踊るトーマス君。この時点で織田君を抜いてダントツ1位に躍り出ました。
このプログラムって、ナマで見てたらなかなか雄大で思わず引き込まれたのですが、後で録画を見たらそうでもないなあ(笑)。密度に欠けるというか。でも彼はスピンも良いし、滑りそのものがグーです。表現力あるし、ジャンプが決まりだしたので怖いよ、これは。オールラウンドで強い人になるもの。
やはり、4回転2度、ビッグにしてクリーン…というインパクトは絶大で、場内はいっぺんに「トーマス君、メダル圏内か!?」という空気に変わりました。
さー大変だ。これはどーなる!?大ちゃん、大丈夫!??
コメント (3)
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仕事がマメだっ

2007-03-28 | 大ちゃんたら大ちゃんたら
 番外編。

ホンマやあ~。「オロナミンC」のHP→ここ。
金色メダルが銀色メダルに変わってる!…つうか灰色なんだが。
仕事がマメね。しつこいけど、この人形、売って下さい(笑)。
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御礼と男子SP回顧★

2007-03-28 | 06-07 コンペとショー

…と書いてきましたが、まだ続きます(笑)。
その前にいったん、コメント頂いた方にここで御礼を。
ミントさん、neneさん、かほさん、LALAさん、ぷかどんどんさん、ぼうろさん、まもーさん、てけてけさん、ヤスさん、あすかさん、Y.Mさん、なおみさん、こまさん(…お名前漏れてないと思いますが…だよな)、レギュラー陣(笑)の皆様、お疲れ様でした。「気」を送って良かったですね。
私からのお返事は、レポに気持ちを込めてますので、よろしくお願いします。
初めてコメント下さったのは、あつこさんですね。こんにちはー。
本当に感動しましたね。これからも気力・体力をつけて?応援をよろしくね。
姪ッ子さん、ここでははじめまして。その節はありがとう。あなたは映像が残りますね(笑)。繰り返し見てしまいますよ~。また是非スケート観戦を。
あ、そしてバジルさん、Kellyさん、motsuさん、ありがとう~。
同行のjujuさん、K嬢、てけちゃん、たいへんお疲れ様でした。また行こうね。ろかさん、休憩時間にテッサ達にもチャーリー君達にも会ったよー。

会場でいろんな方に会えて、とても楽しかったです。本当に感謝。私自身は帽子(キャスケット)を被って、かなり顔を隠していました(笑)。
思い出すのは特に、なおみさんと男子SPが終わったあと偶然会えて、「大ちゃん…あんた、首絞めたろか…(怒)」と騒いでいたこと。だって、そういう出来だったから仕方なかったの。あの時、首絞めて殺さないで良かったですね、ほんと(笑)。
ジョニーファンのあすかさんにも「大ちゃんのSP、なんであんなに点が低いのー!?」と聞かれましたが、私は「今日は駄目!大ちゃんアウトの日!」と即効で、バッサリ斬りました。ほんとに私ってヒドイ(笑)。でもねー。それ位、「え~ん」と泣いていたんですよ…。
ジョニーの方が動きは良かったなあ。でも、3フリップに入る前にかなり不安でした。ウォームアップではここ、何度かダブルになってたのかな?でもいつも「ステップからのトリプル」は、ジョニーの鬼門なんですよ。集中はできてたと思うけど、ほんの少し跳び急いだような感じがしました。
でも、ジョニーには大きな声援があった。あれがプレッシャーになったのか否か…J-SPORTSのインタビューは少し切なかったけど、ファンを悪く言ってる訳でなく、感じた事を正直に述べたんでしょうね。

 男子SPの日の勝者はジェフでした。録画も何度も見返したい。
「アディオス・ニーニョス」って「さようなら。子供たち」って意味でしょうか(そのまんま)。この曲を使う男子は多いけど、ピアノ一本で繊細な音楽を、全身で表現…歌ってました。もう、「はああ~~~~」と、タメ息ものでした。
あの時の会場の「自然に立つ」状態のスタオベはね。まさに「感服」でしたよ。「あっぱれ、ジェフ」でした。ジュベールも良かったんだけど、「これぞフィギュアスケートの醍醐味」はジェフだった。ジュベは「スポーツ」という感じでした。
どっちが良いのかは、その人の好みだけど、「自然にスタオベ」した時の私の身体の軽さは、魔法にかかっているかの如くでした。スーッと立った。スーッと。
ジェフにはもう少し高いPCSを出して欲しかったんだけど…スクリーン見てやや不満だったかな。
大ちゃんはリンクで見てた時は、あんだけ重くキレがなかったのに、TVで見たら悪くないですよね。不思議やな~。うん、後半のステップは良かったです。
ステファンのSPは本当に、精彩自体が無かった。試合勘が戻ってないのかも、と思いましたが。キス&クラで「明日、会いましょう~」と言って苦笑いした時、ちょっと会場も「あああ~」という雰囲気になっちゃった。でもこれでかえって開き直ってFS滑れたから、良かったのかもね。
男子SPはみんなやや低調に思えたんですが、とにかくジェフの繊細なあの演技は、小さな宝石のように煌いていました。
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拍手鳴りやまず★3

2007-03-27 | 06-07 コンペとショー
そうそう、第二グループで忘れてならないのが、ドイツのリンデマン!
ベルンソン君大フィーバー直後の滑走でやりにくそうでしたが、リンデマンは04年ドルトムント世界選手権の銅メダリストなのですよ。
あの時、ランビと3位争いをしてて…5対4のジャッジ一人差でリンデマンに軍配。旧採点法の最後のワールドでした。
新採点法になってから成績が出ない流れが続いて(故障もあるのかな?)非常に悲しいものがありましたが、ヨロ選も良かったし、復活が嬉しい。このFSは、3アクセルを2度入れて、ジャンプもノーミス。表現も豊かになってきた。晴れ晴れとした笑顔で喝采を浴びました。
リンデマンが銅メダルをとった時のFSは、すごーく今回の大ちゃんとカブります。最初の4回転をお手つき。でも、他のジャンプを次々と決めていった。後半の地元ドイツの観客の盛り上がりときたら…「声援が凄くて、ちっとも疲れなかった。どこまでも滑れそうな気がした。」と後に語っている位なので、至福の時だったのでしょうね。大ちゃんみたいに、キスクラで号泣している姿も感動的でした。
地元でワールド、というのは本当に一生にあるか無いかの得難い経験なのでしょう。今回、良い笑顔が戻ってきて本当に良かった。アリーナの大きなドイツバナーが嬉しそうに揺れていました。

 製氷の15分間をはさんで、いよいよ第三グループ。
段々、心臓がバクバクしてきます。まだ大丈夫。まだ大丈夫…。この6人がある…。
2番滑走は期待のフランス3番手、ヤニック・ポンセロ(通称ポンちゃん)。
ジャンプで派手に転倒。とても美しいエッジワークを見せるのに、勿体無かったです。前日のSPでは哀愁のメロディで情感豊に滑り、泣けるものがありました(実際、むせび泣きました。ハンカチ入りました)。ステップがいいんですよね。“心が入っているような”ステップを踏むの。
演技終わってうなだれているのがつらかった。ポンちゃん、またNHK杯に来てね。あの時は私の目の前でスピンがスッポ抜けて、大転倒してしまったのだけど。ガッツを見せてね。皆、温かい拍手を送りました。

 3番滑走はエマさん。ただ一人黄色い衣装で、すんごーい長身なので目立つこと。足が2mあるんちゃうかという。
朝の練習でもアップでも、4回転がきれーいに入るかと思えば3アクセルがスッポ抜け。アクセルをコンボで決めた!かと思えばクワドがパンク。
なかなか上手くいかないサンデューですが、アップの最後に跳んだ4回転で「うわーっ!」と歓声が上がりました。これはイケるかも…。
最初の4回転は回りきっているのに惜しくも転倒。アクセルも転倒(抜け?)。もうこうなると立て直せない「テンション下がっちゃったエマ」モードになるのでした。せっかくエキゾチックな美しいプロも、むなし~く音楽が流れていく…。メイクがアイラインばっちりで、初めて見た方は「???」だったと思います。
かつてのGPF覇者エマ。ワールド予選1位だったこともあるエマ。
それでも私はやっぱりエマが好き。それはいーんだけど、日本のお茶の間のTVに映るかしら…来季…(それが心配になりました)。
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拍手鳴りやまず★2

2007-03-27 | 06-07 コンペとショー
 男子FSのトップバッターは、なんとあの「経営者くん」。ライアン・ブラッドリー(米)です。
彼とクリストファー・ベルンソン(スウェーデン)が、「お祭り男」の双璧として対決するゾ、と思っていたのですが、結果はベルンソン圧勝。
経営者君はジャンプミスが目立ち、緊張気味。全米でジョニーを打ちまかした時のような輝きは、残念ながらありませんでした。しかし、練習でも「とほーもなく高い」3アクセルを見せて、喝采を浴びていました。
私は彼を2001年の全米お祭り大会で見たのですが、その時16歳で、なんとも可愛くプロポーションも抜群。今よりずっと質のいい?演技をしていたような。ジャンプも安定していました。TV解説者も「ライアンの未来は輝いていますね!アメリカの星!」と絶賛していたのを覚えています。同じ年代の選手が、この年に世界Jrで優勝したジョニーで、でもこの頃のアメリカはジョニーよりブラッドリーに期待していたようでした。
しかしその後はシニアで低迷。かたやジョニーは全米3連覇。大きく水を開けられ悔しかっただろうと。このワールド初出場は嬉しかった事と思います。コミカルな持ち味を生かして、ノッてきたらこれからも怖い存在かな。

 第一グループ、つまりSPの成績が下位だった6人がここに集まるのですが、ロシアの代表二人ともがこの位置で滑るとは…。
今年の世界Jrメダリストのセルゲイ・ボロノフ君。リンクサイドで、あのウルマノフが見守っています。選手時代の華やかなオーラはもう無いけれど、誠実そうな面持ちは相変わらず。ボロノフは来季から本格的にシニアデビューだし、気長に育てるのかな~という感じです。まだちょっとレベル的に達していないというか体力が持たない印象。資質的にはウスペンスキーの方がいいと思うんですがどうかな。コーチ・ウル様の手腕も期待したい。
そして、アンドレイ・ルタイの時には、ミーシンコーチ御夫妻が見守っていました。ルタイ君は4回転にも挑んで大きなどよめきが起きましたが、ヨロ選と似たような出来でした。彼も体力が課題かな。本当に、ルッツを降りたあとの仕草なんて「憧れのプルシェンコ」そっくり。微笑ましいというか(でも、やっぱ彼は可愛いねー。人気ありました)。
ボロノフ、ルタイとも、プログラム構成がイマイチかなあ~。曲の印象が薄くてジャンプもミスが出ると、どうしても下げられざるを得ない。朝の公式練習でもロシアチームはジャンプに確実性が無く、今後どーなるのかしら。フィギュア大国ロシアは巻き返す事が出来るのでしょうか。アンドレ~イ…と胸でつぶやきました。

この日最初のスタオベは、第二グループ2番滑走のベルンソン(ベルントソン?)。
♪でぃすこで ふぃーばー!!
♪あ、そーれ!ふぃーばー!ふぃーばー!!
踊る踊る。腰を入れて?ノリノリ。N杯では失敗続きだったジャンプもなんとノーミス!
最初からお客さんは大きな手拍子だったけど、決まる度にどんどんどんどんボルテージが上がり、天井にはあたかもミラーボールが回っているかのようでした。「サタデー・ナイト・フィーバー」なんて、彼の生まれる前の映画?だから、北欧な若者にとってはレトロ感覚なんでしょうか。解説席のカート・ブラウニングまでもが、大きな手拍子で踊ってるっつーの。
「じゃん!」フィニッシュの「トラボルタ・ポーズ」も決まった!
一斉にスタオベ。大きくPB更新でなんと暫定1位です。最終的にはTOP10入りしましたね。すごっ!
「07年3月、東京体育館をディスコに変えた男」クリストファー・ベルンソン。
N杯で私の右隣に座ったお嬢さん2人組は彼の熱心なファンでしたが、今日は涙を流して喜んでいるでしょうか。いやもう、大拍手。あっぱれベルンソン。

 第二グループ、6番滑走の織田くん。
前日の「まさかのSP」では、相当緊張しているようでした。あの時はウォームアップでもジャンプはいつも通りだったし、笑顔も同じ。でも、名前がコールされてからなかなかスタート位置につかず間を取っているので、「あれ?」とは思いました。その間の声援がすさまじかったので、かえってプレッシャーになってしまったのかなあ。
冒頭のアクセルのスッポ抜けで凍りついた会場の空気は、3-3成功で持ち直すかに見えましたが、動きが緩慢で、ショーで見せる様なあのハツラツとした織田君ではなく。皆、頑張れ!と声援を送りましたが、最後まで気が動転しているかのようで、こちらもツライものがありました。
昨年は世界選手権デビュー!ということもあって、怖いものが無かったのかもしれない。全日本でも大ちゃんと僅差だったし、シニア1年目にしてGPF進出。直前の4大陸でも優勝。上昇気流に乗って自分に迷いがなかったのかも。
今回は直前にFSのPGを変更して気合を入れなおした、ということですが、私には相当、精神的に疲弊しているように見えました。
フリーの「ミッション・インポッシブル」は、練習で見ていても、3-3-3の最後の3ループがギリギリかなあ~という感じでしたが、本番ではよく頑張った!2度目の3アクセルはやはり、体力的にキツそうでした。
SPの時よりは良く動いていたし、随所に小粋な振り付けも入ってる。スピンもいい。でも第2グループで滑るとさすがに苦しい。NHK杯のFS「チャイコフスキー」で魅せたような、トップグル-プのオーラ、スケール感はありませんでした。私は曲変更しない方が良かったように思うけど、どうだろか。でも、SP14位から7位まで上げてくる所は流石で、「織田の底力」は充分見せてくれました。
のぶりん暫定1位で、場内ムードは明るく。ホッ。
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拍手鳴りやまず★1

2007-03-27 | 06-07 コンペとショー
男子FS。割れんばかりの拍手と大歓声。騒然とした場内。張り詰めた空気。
なんか、自分の身体もずっとおかしい状態でした。
あそこでは、お客さんも一緒に「戦って」いるのでした。
背面側アリーナ最前列にはアメリカ応援団。正面側スタンド中央にカナダ応援団。スイスのカウベル隊?は来日していなかったようですが、日本にはランビエールのファンが多い。スイス国旗は至るところに。自前でカウベルを鳴らすお嬢さんも。
フランス国旗、スウェーデン国旗、ドイツ国旗もありますが、今回はロシア国旗が少なかったのが残念というか、象徴的でした。
手作りバナーで一番多かったのがジョニー。ジャッジのすぐ後ろ、中央にジョニーファン公式バナーがありました。とにかく10種以上はあったんじゃないかな。日本でのジョニー人気を伺わせます。
大ちゃんも多かった~。おなじみさんから初めて拝見するものまで、楽しませてもらいました。ジェフやライサ、ランビは勿論、トーマス・ヴェルナー応援バナーの多いこと。GPやヨロ選の活躍で一気にブレイクした感じです。
背面側2階中央に関西大学の横断幕がありました。少数ながら応援団も来てくれていたみたいで、関大のあるS市の市民としては妙に嬉しかったです。
アメリカの星条旗軍団、カナダのメイプル軍団、ともに「年金生活に入ったフィギュア好き」とおぼしき、かなりご年配の方ばかりでした。日本人は20~40代(50代?)層の女性が最も多く、トイレは長蛇の列。
やはりさすがに「若手イケメンを揃えた」男子シングルです。
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東京ワールド閉幕★

2007-03-26 | 06-07 コンペとショー
ワールドは東京EXも終わり、なみはやドームを楽しみに待つばかり。

女子は美姫ちゃんが優勝しましたが、真央ちゃんの涙と共に、ちょっと胸がつまるものがありました。そう、男子のあの緊迫感を思い出してね。
個人的には、ユナちゃんに期待していたのですが、かな~り残念でした。でも、彼女はSPの「ロクサーヌのタンゴ」圧巻でしたね。
真央ちゃんの「ノクターン」の、白昼夢のような浮遊感はユナちゃんには出せない。でも、ユナちゃんの「ロクサーヌ」の挑発的な魅力は、これまた真央ちゃんには出せない。SPのユナちゃんは暗い炎の如く魅力的で、FSの真央ちゃんには「私は負けない!」気迫があった。
美姫ちゃんはSPは素晴しかったけど、やはり私はFSの方は「ジャンプオンリー」に思えてしまった。でもモロゾフは、今年は彼女に自信を復活させるため、あえてああいう構成(ジャンプ最優先)にしたのだと思いますが。
それにしても、SPとFSの2本共ジャンプを完璧に降りる、ということは本当に大変な事なので、やりきった美姫ちゃんに拍手を送りたいです。
マイズナーやコストナー、海外勢が不調だったのでこれもかなり残念。特に、コストナーのSPは素晴しくて泣けました。キミーちゃんはFSでミスがあったものの、やっぱり「これぞフィギュアスケート」と思わせてくれる魅力があるし、トータルバランスが優れてる。精神的にも強そう。でも、今回はちょっとこの二人は調整不足だったのかな?と思いました。
ゆかりんは清楚で落ち着いていましたね。派手ではないけど、見ていて幸せな気持ちになれる。あのメンバーで5位ということは素晴しいと思いました。

男子を回想して書きたいけど、ヨソさまのブログをちょっと巡ったりして。読んで「なるほどなるほど」と思ったりします。でも、自分ではあれをどう書けばいいのか難しい。
文字で書くとなんだか陳腐になりそうで、「あの試合を分析しても仕方なかろ?」と自分に問いかけたりするのです。
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世界選手権の重み★

2007-03-24 | 06-07 コンペとショー

帰宅したのですが、時差ボケ状態で(笑)ボーゼンとして眠いです。
やっとPC開けました。コメントは携帯から読んでました。ありがとうございました。疲弊しすぎで(笑)、まだしばらくお返事を書けませんが、コメントはご自由にどうぞ。
本当は現地から公式練習レポとか実況したかったけど、もうとてもとても。見る側も体力・気力がいるんだな、と。
男子SPも最初の方は滑走順の紙を見ながら、エレメンツのチェックとかしてたんだけど、最終2グループからもうそんな余裕はなくなりました(笑)。
あ、昨日の帰りに羽田空港のロビーで「VISTA」の大画面でアイスダンスのフリー見る事が出来ました。ちょうど着いたら最終グループが始まるところでラッキー♪渡辺&木戸組は見られませんでしたが、また後に見させてもらいましょう。
デン&スタ、気合はいってたねー。もう画面からひしひしと伝わってきました。マキシムがいつも以上に情熱込めて。マリ&パト組も素敵だったけど…でもダンスもナマで見れば良かったかなあ。


私は初めて世界選手権をナマ観戦したのですが、いやもう。
「思い知った」の一言です。何を「思い知った」のか。
「世界選手権で表彰台に乗るのは並大抵の事ではない。」
ネットやTVで見ている分には「あ~メダル獲れなかったやん!あかんやん!」とか思いがちだったんですが、「メダリスト=3人」に入るのがこんなに熾烈だったとは!
もう「必死でよじ登る」というか「死力を尽くして勝ち取る」というか。
フリーの決勝も、録画で見てると淡々と一人ずつ演技は進んでいるように見えますが、実際は6人ずつのグループが4つあって、グループとグループの間に「ウォームアップ6分間」という時間がある。
第一、第二グループぐらいは成績が下位なので割と「淡々」なんですが、第三グル-プからガラッと雰囲気が変わる。空席もほぼ埋まり3階までびっしりになるし、TVのGPシリーズで御馴染みの「レギュラー陣」が出てくるので、ファンの声援も熱い。
そして最終グループの6人が一斉にリンクに飛び出して始まるウォームアップは…もう、「あと6分で始まってしまう!」という切迫感すら感じます。
ビュンビュンと滑っていく選手のそれぞれの名前がコールされると、「ブライアーン!」とか大声援が飛ぶ。いやもう、「ジェフ!」「ジョニー!」「ステファーン!」「エバンー!」「大ちゃーん!」と、それぞれのファンの声もヒートアップ。まさしく「狂乱」の場。
NHK杯のアップの時も緊迫感がありましたが、やはりこの「世界のトップ6人」が同じリンクでびゅんびゅん滑っている状態になると、もう目もくらむというか、火花でリンクが燃えそうというか。「だだだだだだ誰が勝つのだろうか…」と、恐怖すら感じながら息をつめて見てしまいました。もっとも、特に御贔屓選手がいなければ、ワクワク楽しい6分間かとは思いますが。
あの異常なムードをどう書いたらいいのか解りませんが、とにかくプレッシャーの度合いが違います。優勝のかかる最終グループは。
あの重圧の中で、たった一人で広いリンクに出ていき、4回転を跳ばねばならないって。もう発狂しそう。

それほどの「大変やで。これは。」を、身体に刻みつけて帰ってきた感じです。
今夜は女子FS決勝ですが、女子も実に熾烈ですね。ほんと、応援しましょう。
ナマ観戦の余韻が抜けないので、美姫ちゃんのジャンプの決まった場面でも、昨夜はTVの前で拍手してしまいました。
男子だけで燃え尽きそうだったんですが(笑)、女子も我然、あの空気を思い出して声援を送りたくなりました★

(今日はここまでで~)
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勝ちました★

2007-03-22 | うぐいすよもやま日記
今日はもう書けないくらい、すさまじい闘いでした。みんな、プレッシャーとの闘いだった。特に大ちゃんのプレッシャーはトリノ五輪と比較にならなかったと思います。ジュベールも。
大ちゃん、「自分に」勝ちました。だから最高の「勝った」銀メダルだった。おめでとう…ってもう言葉に尽くせないな。ブログで知り合った皆様とも泣いてました。
一生忘れられない日になりました。
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公式練習つづき~

2007-03-22 | うぐいすよもやま日記
大ちゃんだけ、自分の曲がけの前にあいさつして、リンクからあがりました。うわ~なんで曲がけ練習しないの~…と不安渦巻く私。
でも、友達に聞いたら「ジャンプ、すべてクリーンだったから、良いイメージのままで終わらせたんじゃないの?モロゾフが」という事でしたが。確かにあのままやってたら、また考え過ぎになったかな。
織田くんは今日はいつものやわらかいジャンプ。3A+3T+3Lも綺麗に成功。転倒もあったけど、焦りはない感じ。
みんな、緊張気味でした。でもあとは気力だけね。頑張れ!と祈ります。
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