上砂理佳のうぐいす日記

7月18日(木)~23日(火)まで、茶屋町の「ギャラリー四匹の猫」で「夏への扉」展に参加します★

堕天使物語なのかな

2005-08-31 | ジョニー美しきワルツ
さあ、あ~とは伝票書いて~。アレとコレやって~。徹夜しそ~。
もう3時半やんかいさー。笑うしかない…。
私が仕事の峠越えをしているうちに、ジョニーの『御託宣』出てましたんね。
相変わらず長いけど、やっと静香ちゃんの名前が出てきてなんか安心した。寿司も食べたか。そかそか。自分でノリ巻いたのかな。でもねえ。そんなにアネットと別れるのが寂しいんかい~っ。このーっこのーっ!

「愛の夢」ってジェニファー・ロビンソンも使ってたのかあ。印象が薄い…(私の中のロビンソンは「牧神の午後」だ)。でも、フリーをマキシムさんの曲に変更してどーなることかと思いきや、やっぱりタラソワさんは「物語」考えてたんですね。
空から落っこちた一人の天使(堕天使ってこと?)が、地上でいろんな逡巡を経た後に、再び天へカムバックする、羽ばたいていく、という筋書きでしょうか。最後で羽とか飛ばないんでしょうか(私の願望入っとるな)。
最初は派手やかに…中盤は静かに神秘的に…最後の2分間位はステップでグワーッと盛り上げる、と。まあ、この構成、フィギュアPGの王道と言えば王道。タラソワさんが「ただ単に曲をつないだだけ」っていう抽象的なPGを組むとは思えなかった。タラソワPGは「必ず」ドラマチックだもんね。
なんか、「愛の夢」お蔵入りでテンションが下がってた私ですが、面白くなってまいりました。もおこーなったら、死んでもジャンプ全部入れて頂戴ね。頼むよひとつ!
そう、タラソワPGは、物語性・芸術性重視なんで、やはりジャンプは入れにくいのよ…(そう思いませんか?)。でもそのあたり「ほぼ毎日跳んでる4回転」という明るい記述を信じることにしましょう。そう、そしてコンビネーションをお忘れなく。

4年前の今頃、五輪シーズン開始直前って、ヤグディンの「悲惨なグッドウィルゲーム」の頃でなかったか(8月?9月?)。
私はあの頃、リアルタイムでヤグを追っかけてはいませんでした。全ては後になって知ったのです。でも「後で知って」良かったのです…。
世界選手権敗退→プルちゃんに負けたくない→夏の無謀ダイエット→激ヤセ→不調→グッドウィルでフェンス激突・大敗→五輪絶望的→引退よぎる→タラママに叱咤激励され復活→GP大会好調→しかし欧州選手権あやうし→ギリギリで勝つファイナル→五輪金メダル!
とまあ、「五輪金メダル」まで紆余曲折あったのですね…。とてもじゃないけど、この激しい浮き沈みに、ファンとしてピッタリ寄りそってたら、心臓に穴あいて死ぬー(いや、「寄りそって」こられたファンの方を私は心から尊敬します。ほんま)。
ヘタレ君な私は、ジョニーの五輪までの山アリ谷アリを冷静に見守ってあげられるかしら…昨季の世選でだいぶ鍛えられたから、大丈夫かな。
ジェフもライサも、ジュベも本田君もランビもリンデマンも。どんなドラマが待ち受けているのか。
ジョニーの4回転も見たいけど、やっぱ「良いプログラム」を見たい欲のほうが勝つ。でも「結果」も欲しい。ああ欲張りなわたし。いやホンマ期待しておりますよ~。


(これを書いている最中に、やっぱプルさんの「再春館製薬」キャンセルは本決まりになったようですね。悲しい。寂しい。)
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「情熱大陸SP」

2005-08-30 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
ここんとこ私は、10時半頃に仕事を終えて、夕食を11時頃に食べている…あかん。「コニシキ・まっしぐら!」やないか(寝る4時間前以降に食べたカロリーは全て脂肪になります)。相変わらずハナはタレまくってるし。でも、どうにか仕事は峠を越しつつあるわ。明日が勝負だ。頑張れ。

峠を越した安堵感で、録画しておいた「情熱大陸SP」を見る。SP=ショートプログラムではありません。「スペシャル」(!)です。大阪城公園で開催された、葉加瀬太郎プロデュースの野外コンサートですね。
今年はまた白熱のラインナップ。押尾コータローVS上妻宏光!の「ギター&三味線コラボ」が面白かった。当代きっての異色テクニシャン同士が火花を散らす~。上妻宏光さんって、前にフィギュアファンの方に話を聞いてて「すごいな~」と思ってたけど、「イマドキの若者」が三味線でロックしてるんだ~。これがカッコイイのなんの。押尾さんも負けずに、ギターを太鼓みたいに(?)叩きまくる。ギターって弦を弾くだけでなく、柄(え)を叩いたりも出来るのね。
韓国の“K”(?)というピアノ引き語りシンガーが美バラードを唄う。あちらの方って、なんでこんなに感情移入して素敵に唄うかなー。ハイトーンボイスにシビれる。ニキビがいっぱいで、素朴な外見も可愛い。大拍手。
シャネルズ(ラッツ&スター)再結成!といっても、メインボーカルの鈴木雅之のほかには、バス(?)の佐藤氏だけ。ゴスペラーズから二人助っ人が入り、4人のシャネルズ。みんな顔を黒く塗っている。「ラ~ンナウェ~イ♪」なつかしい!まだ「ベスト10」で久米宏が出てた頃ですね。いやはや。あれ、いつから黒塗りやめたのかなあ。当時は、汗で顔から黒い汁が流れ落ちないか、じっとTV画面を見つめていたものでした。でも鈴木さんは相変わらず、ソウルフルな歌いっぷりでお見事です。
EPOと堂島孝平コラボ。EPOってもうおいくつ!?私より上?ユーミンくらい?でも声は若いわ。「う・ふふふー♪」と唄う。これまた懐かしくて涙出そ。
トリはもちろん、葉加瀬さんです。「情熱大陸」のテーマ曲を、激しくロックして弾きまくる。すごい。すごいわー。あれだけ激しくバイオリンを左右にゆすって弾いて、弦が切れないんだろーか!私の住むS市出身(名誉市民?)葉加瀬太郎の才能は、いつどこで聞いても色褪せないのだわ。

今を去ること、○○年前。奈良の橿原神宮で「クライスラー&カンパニー」の野外コンサートがあり、私はタダ券が当たったので、友人を誘って見に行きました。まだ葉加瀬さんは音大の学生で、「クライスラー」3人組がブレイク寸前?の時分なのでした。なのになのに、満杯の会場はすご~い盛り上がり。
初めて聞いた「バイオリンなのにロック」!ベートーヴェンみたいに、カーリーヘア(アフロか?)を獅子舞の如くブン回して演奏する。足を床に打ちつける。踊る。跳びはねる。そして、超絶技巧の速い速い指さばきなのに、「うまいでしょ」って押し付けがましさが全然ない。とにかく「歌ってる」の。バイオリンが歌うのよ。ボーカルのごとく。魂を込めて、心から楽しそうに歌ってるの。最前列で見ていた私と友人は、葉加瀬氏の飛び散る汗に圧倒されブッたまげて、その後コンサートに足しげく通ったのでした(今、チケットはなかなか取れないことでしょう)。
その後、セリーヌ・ディオンと共演したり、世界的に華々しい人になっちゃったけど、「情熱大陸」なトコロは全然変わってないなあ(顔がますます太ったか?)。バイオリンという楽器の概念を、根こそぎひっくり返してくれたこの才能。酔いしれるわ。私。

最近の葉加瀬氏は、関西名物番組「探偵ナイトスクープ」の御意見番として登場したり、ラジオでも鋭いボケトークで笑わせてくれるのですよ。ま、それもいいんだけど、そろそろフィギュアスケートの音楽でも、もっと葉加瀬さんや上妻さん、押尾さん等を起用してくれないものかな。茂山兄弟もいいね。三味線だけでSPを滑るとか。日本にもこれだけの逸材がいる!「JAPAN」といえば、喜多郎…坂本龍一…(あ、「鼓童」もありましたか)でもいいんだけど、もっと多岐にわたって、素晴しい音楽家を使ってくれ~。それが「オリジナリティ」っちゅうもんやおまへんか。葉加瀬太郎で誰か滑って!モロゾフよ。また作っておくれ~。
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シベリウスを聞く女

2005-08-26 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
ちょっと風邪気味…なもんでグテーッと寝転んで、音楽を聴いてます(仕事、サボっちょるがな)。
「真冬に広大な屋敷でひとり、終日シベリウスを聞いている女」…という文章が、何かのサスペンス小説にありましたね。そんなコワイ女になってしまいそうです。「広大な屋敷」ではなく「狭い6畳」ですけどさ。いや、だってシベリウスって一人で聞いてると暗いわよ。めり込むわよ。
ジョン・バルビローリ指揮・ハレ管弦楽団の「シベリウス」。「フィンランディア」「カレリア組曲」「ポホヨラの娘」…と収録されてますが、いかにも~な北欧的タイトルです。「レミンカイネンの帰郷」なんて、まんま北欧神話です。
お目当ては、ジョニーが前の前のシーズンのSPで使った「悲しいワルツ」なんですが、これ、すご~く遅いの。「えええ!?」とのけぞる位。タラソワ振付版はかなりアップテンポで、滑りやすくしてある。同じ曲とは思えません。
「死がせまってきている病床の女性が、夢の中でワルツを聞き、それにつられて起き上がり訪れた客とともに踊る。クライマックスに達した時、扉をノックする音にワルツは破られて、客は消え、戸口には「死の影」が立っている…
 (東芝EMI 藤田由之 解説文より)
とまあ、「悲しいワルツ」のストーリーはこんな感じ。ひええええ。ジョニー、アンタ、「死にそうな女性」の役を演じているのですか…(まあ、そういうダイレクトな振付はなかったが)。でも、ちょっと「ばらの精」の悲劇バージョンみたいで面白い。このSPのプログラムが私は大好きで、「北ヨーロッパの陰鬱」なムードを醸しだしているジョニーが、とてもとても魅力的でした。タラソワさんがこの曲を持ってきた、ってところがね。やっぱりセンスが素晴しいわ。
でもまあ、シベリウスってやっぱ重い。けだるい。つうか、高尚過ぎて難解。「トゥオネラの白鳥」という曲も入っていて「まあ、綺麗なタイトル!」と期待してたんですが、これが「長くて暗くて寒い冬」というイメージで、とてもじゃないけど仕事のBGMには向きまへん。どよよ~んとしてる。もっと「北欧の青い森・メルヘン」みたいな…ええ、リレハンメル五輪の開会式ね。シャンシャンシャン♪って、鈴つけた馬がソリを引くアレね。あんなイメージ…を勝手に期待していた私には、ちょっとオドロキでした。シベリウス。
でも…この「陰鬱さ」。好きになりそう。クセになりそう。毎日じゃ嫌だけど、たま~にナイーブな気持ちに浸りたい時なんか良いわね。「ラテンじゃ~。祭りじゃ~。わっはっはー」ってな音楽よりは、どっちかっつーと「シベリウス的」暗さ、好きかな、わたしは。「6畳和室」には合いませんけどさ。
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「白鳥」が弾きたいな

2005-08-24 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
うぬぬ…なんとスゴイ。「Wonderland♪」が弾ける人がいるなんて~~~(あなたです。あなた)。私にはとうてい。
でも、サン=サーンスの「白鳥」はね。一応、弾けるんです。暗譜で。何故かっつーと、私が「ピアノお稽古」で、最後の発表会の為に用意した曲がこの「白鳥」。当時、12歳だあ。
♪ソ~ファ~シ~ ミ~レ~ソ~ ラ~シド~♪…んで、♯や♭がてんこ盛り盛りにつく。だから、暗譜するのに死にもの狂いだったのよね…(これは原曲はきっとキーが違う。私のは「名曲アルバム」という本に入ってて、やさしいアレンジになっていた)。なのになのに。ああ、発表会の目前でウチの一家はお引越ししてしまい、結局、誰に披露することもなく終わった「白鳥」。ド下手だったからそれで良かったのか。でも小さい時にやった事って、体が覚えてるというか、今でも「ここでクレッシェンド…」とか思い出すんですよね。

一緒にピアノを習ってた「K子ちゃん」という女の子がいました。引越しのその後、なんと私と彼女は高校で再会し、K子ちゃんは学校の音楽室のピアノで、その腕前を久々に披露してくれました。
♪タリラリ~ララン♪(書きあらわせない)…ムチャクチャ早い。すごい。プロ級だ!
「K子ちゃん!いつの間にこんなに上手くなったの!?」
「あなたが引越ししてから、先生に勧められて上級コースに行ったの」
K子ちゃんは「町のピアノ教室」から「音大受験塾」みたいな教室に入り直し、毎日毎日、ショパンやリストなんか弾いていた、というではないか。「白鳥」で、すべてが終わった私のピアノ人生とは、雲泥の差!

2年生以降、K子ちゃんは、文化祭や遠足・修学旅行など、すべてパス。そして土曜日も欠席。私もクラスが違ってたりで疎遠になってたけど、巷の噂では「東京にピアノを習いに行ってるらしい」とのこと。3年生の春の日、K子ちゃんにまた会って、近況を聞いてみました。
「新幹線の回数券買って、週末に横浜の先生に習いに行ってる。東京音大を受ける。その後はプロのピアニストになる。」
…と言うではありませんか!
当時の17歳で、そこまで将来をハッキリ見据えて行動していた人なんて、まあ私の周りではK子ちゃんだけでした。だいたい「新幹線に乗ってピアノ修業に行く」なんつー発想が、まず無い!私が友人と「花とゆめ」や「少女コミック」を回し読みして、お菓子なんてポリポリ食べてた間に、彼女はもう自分でしっかと「夢へのレール」を引いていたのだわ。これがあの「おけいこ」で一緒にハナたらしてたK子ちゃん!なんだか私は「ガーン」と、後頭部を殴られたかのようなショックを受けて、しばし立ち直れないのでした。

その後K子ちゃんは、音大に入ってプロのピアニストになったのか否か解らず、風の便りも聞きません。でも、きっとどこかで華麗に弾いてるだろな。
音楽室でK子ちゃんに「なんか弾いてよー」と言われて、必死の思いで弾いた「白鳥」(なんせ、私が全部弾き通せるのはこれ1曲)。ボロボロだったけど「あははー。上手、上手!」と笑って拍手してくれたわ。でも、子供の頃は…12歳当時は、ほんのちょこっとだけ「ピアニストになりたい」と思ってたのよね…。
いろんな想いが交錯する、サン=サーンスの「白鳥」。もう一度、精魂込めて弾いてみたいわあ(あ、でも今、ピアノそのものが無い)。
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大谷美術館&「さらさんじゅ」

2005-08-23 | うぐいすとお仕事
西宮市の大谷記念美術館で8月20日~9月25日まで「ボローニャ国際絵本原画展」が開催されています。くわしくはここへ。
絵本界のビッグイベント=ボローニャ。世界各国の絵本作家、または作家志望のイラストレーター・画家の競演で、見応えじゅうぶん。地元のイタリアからはモチロン、毎年、日本人も多数入選してます(私の友人もかつて入りました)。私も…いつか出そうかな。でも「お話」を作れない。。。って言い訳。
イタリア人作家はテンペラ(油絵に似た技法)が多く重厚かつ繊細な画風。さすがダ・ヴィンチの国です。韓国や中国は水墨画があったりして、お国柄がうかがえるのも見所。日本は「多彩」です。アクリル・CG・木版・銅版・パステル…なんでもアリ。文化のクロスオーバー大国・ジャパンだけど、ウラ返せば、経済的豊かさがモロに画面に反映されてるかな。私も、今年まだ見にいってないのですが、さて、どんな絵があるでしょう~。
行き方は、阪神電車の香櫨園(こうろえん)駅で下車。改札口を出て右を向くと海側、つまり南側に出ます。そのまま右手方向(東)に10分位歩くと大谷美術館です。
さて同じ海側で、逆方向、つまり左手(西)にすぐ「夙川(しゅくがわ)」が流れています。川にかかる小さい橋をトコトコ渡ると、ライトグリーンの建物が。そこの1階の酒屋さんと隣接して、ギャラリー「さらさんじゅ」があります。駅から徒歩30秒(?)でしょうか。
私の版画を、ここで常設販売してもらってるのですが、ボローニャに合わせて、8月30日~9月11日まで、「特集展示」しています。20枚くらいかな。大谷を訪れた際には、是非あわせてお楽しみ下さい。大谷美術館は水曜、さらさんじゅは月曜休みです(私は画廊不在ですが、オーナー奥様が応対してくれます)。

「さらさんじゅ」のオーナー・大西ご夫妻に久々にお会いして、色々おしゃべり。大西氏は本業が精神科のお医者さんです。すべてソフトで優しく謙虚な方。ホンマに「ホトケさん」のよう。私の版画をとても気にいって下さって、来年ここで個展をさせて貰う運びとなりました。
「画廊名の“さらさんじゅ”って、“沙羅双樹”のことですか?」と尋ねたら、「いや、○○語で“猿の庭”という意味なんですよ」…というお答え。この○○を忘れてしまって如何にしても思い出せない。何語だっけ?どなたか御存知の方、教えてくださ~い!(サンスクリット語とか、あちらの言葉です。。。たしか?)
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全力少年 その2

2005-08-21 | 05-06 コンペとショー
♪あの頃の僕らはきっと~全力で少年だった~♪
…スキマスイッチの「全力少年」はエエ曲やなあ。…と、この曲がブレイクしている時に世界ジュニアの話をしたかったのに、ずんドコ遅くなってしまった。世の中うまくいかない。

05年世界ジュニア選手権・男子。
私の「心の大本命少年」それは…17歳、アレクサンドル・ウスペンスキー(露)!
…って、実は私はまだ、ウスペンの演技を見た事が無いのですよ。でもね。「ワールドフィギュア16」のウスペン君のカワイイことカワイイこと。手足も長いぞ(まだ身長伸びそう)。
アイクリから送付されてくる冊子(ジュニアGPの各大会の様子が詳しくレポされている)を読む限りでは、彼はとても注目されてて、演技の質も良さげ。インタビューの受け答えもかわゆい。はははー。とまあイメージだけが先行しちゃってるんですが、今後ウスペンが大ブレイクしたら、私の「先物買い」は大当たりだったとゆーことね(笑)。来い!ウスペン!来い~!
と、念を送ったにも関わらず、なんとウスペン君はSPの後、インフルエンザで棄権。優勝候補だったのに…。ウスペンのおデコに「熱さまシート(冷えピタ)」をあててあげたい私であった。まあいいか。ロシアはセルゲイ・ドブリンがいるもんね。
ジュニア・ファイナルではドブリンが6位で、ウスペンは3位。ロシア国内ジュニアではドブリンが上だったっけ。ライバルな?2人。
ドブリンねえ。この人、2年前に見た時は、プラチナブロンドの髪が「怪傑ライオン丸(30歳以下の方には意味不明か?)」してて、「あれ~?女の子?」と錯覚しましたけんね。N杯のジョニー状態だ。
この時はSPで良い演技で「ルンルンル~ン♪」してたくせに、フリーで大コケして泣き出しそうになってた(笑)。
そんな可愛いドブリンも、グングン背が伸びて男っぽくなってきたけど、これが、西洋の人は「足だけが伸びる」のよね。腰の位置が高い。日本人は身長が伸びる時、胴体が長くなる(足が伸びない)。
まあ、最近のお若い選手はかなり足が伸びてはいますが。「ドブリン考察」によって「成長期における西洋人と東洋人の違い」に、深く思いを馳せる私であった。

さてさて織田君。この時は日本の2番手か。JGPF2位で昨季から上昇株の南里君がメダル候補です。ですから、私は余り織田君に期待してなかったのです。でもフタを開けてみたらこれ…。
南里君は期待が重すぎたのか、全体を通してやや固く、精彩を欠いてしまう。正統派で容姿もイイのだけど、あとひとつ「何か足りない(?)」感じ。でも期待してます。
織田君のSP「スーパーマリオ」は、あの有名な(独特の)腕の動きがやたら観客にもウケてて、コミカルで最高。DOIでも思ったけど、織田君、茶目ッ気あるのよね。元来の性格なのか、演技指導の賜物なのか?とにかく、お客さんへのアピールの仕方が、ナチュラルだ~。昔の日本選手みたいにギクシャクしてない。“間(ま)”の取りかたが上手いのは、関西お笑い文化で幼少から鍛えられたせいなのか?あ、うがちすぎか。
そして、フリー見てても思ったんですが、やっぱりD・ウィルソン振付のせいか、ジェフリー・バトルに似てる。酷似してる…とまでは言わないけど、このまま進むとヤバイんではないかな。でも、ジェフと決定的に違うのは、ジャンプの跳び方がスムースな所。なんか、自然~に踏み切って、自然~に降りてくる。ええ、ジャンプに関しては、ジェフよりGOODよ。きっと。スピンがグンと上達したのも大きな強み。
「ええ~?これがあの軟弱そうだった(?)織田君!?」…と、私の予想に大きく反して優勝してしまった。でも、「対抗馬たち」がいまひとつだったので、これはまっとうな金メダルよね。
2位のヤニック・ポンセロ(仏)は、ジュベールみたいなパワータイプだけど、優雅さと品位に欠ける…かな。それが「個性」にまでなったらOKなんだけど(あ、余談ですが、ポンセロは糸井重里に似てません?鼻の穴をおっきくして、オジサン臭を加えたらソックリ)。
そして銅メダルのドブリンは、容姿が美しいだけに「リンクに登場!」した時はワクワクするのよね。「さあ!これから素晴しい事が始まる!」。でも、滑り出したらややガッカリ(笑)。スルツカヤと同じ先生についてるらしいけど、ジョニーみたいに「流れていく」タイプではない。「走る」感じ。だからPG印象が弱くて「何滑ってたのかなあ?」って思い出せないの。振付家を変えたらよくなるのでしょうか。
しかし、ドブリンとジョニーは「カテゴリーが同じ」って感じがしますねえ。
「俺って可愛い!俺ってモテる!」そんなナルちゃんオーラが画面から伝わってくる。TVカメラへの映り方も自分でチェックしてるね、あれは。
ちっさい時からずっと「まあ可愛いわねえ~」とチヤホヤされてきたから、ますます可愛くなる!大人になってもずっとその延長線上!…という「美のメビウスの輪」は一生続くのであった…。

その他の選手ですが。
「ジュニア常連さん」筆頭のアルバン・プロヴェール君。伸び悩みが心配だす(この子も優勝の本命だったのに大コケ)。アルバン君は昨年のN杯で出てた時、やっとジュニアから脱出か?と安堵したのに、まだ出てたのね…。ジュニアとシニア、かけ持ちの選手ってキツイ。でもN杯の時ね。演技終了後のキス&クラでフラワーガールに「両方のほっぺでキス」つまり「フランス式キス♪」をしてたのがSweetで印象的でした。ちゃんと「紳士」なんだ~。キャンデロロやジュベはやってなかったのになー(何故?)。私には憎めない「可愛いアルバン」君なのでした。
そして、アメリカのジョーダン・ブラウニガー。この子、確か去年は銅メダルで?「ああ、トム・ソーヤーみたい。可愛い♪」と「ご贔屓さんリスト」に入れたのに、1年でなんだか変化してしまった。ハツラツとした軽いタッチの「北米的滑り」が魅力的だったのに、身長が伸びすぎたせいか、重くて固い印象の選手になってしまった。
やっぱり体型の変化はジュニアの最大の敵なのでしょうか。体重が重くなると、演技構成そのものを変えざるを得ない、というか。国内でもいまひとつみたいだし、怪我もあってか伸び悩み気味のジョーダン。もう1年「ジュニア居残り」なのかなー。ガッツは有りそうなので期待してますよ。

世界ジュニアからシニアに上がったその年…。これは重大よ。うまく壁を突破出来た人、と、陥落していく人。ジュニアでメダルを取っても、その後全く無名で終わってしまった選手もた~くさん居るワケで、私は結構、この時期の選手が気になります。
でも、それより何より、ジュニアにはシニアには無いような、アマチュア臭さも垣間見える所が、魅力的なのですわ。「純粋」というんですか。「懸命」というんですか。だから私は好き。今年もがんばれ。「全力少年」たち!…そう、「全力少女」たちもね!
(かなりドブリン記述に文字数を費やしているなあ・・・)
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全力少年 その1

2005-08-19 | 05-06 コンペとショー
ジョニーの新フリーの曲の話を書くべきか(ホンマにマキシムさんは男前だ。マキシムさん公式HP)。
織田君、カナダのサマーオープンで優勝!の話にすべきか。
はたまた、jujuさんのススメに従い「ジョニデ」=ジョニー・デップの話を書くべきか?(風船かずらの種の話をすべきか?)
時事問題について行けない私、迷うわ。でも今日は「織田話」だ!
(瑣末な事ですが、どーして海外のリザルト記事では「Nobunari Oda」でなく「Oda Nobunari」の表記なの?これじゃ「バトル・ジェフリー」とかにしないと変やん?)
いや、オドロキましたねえ。オープン大会とはいえ織田君、210点って!
これ…シニアGPで充分メダル取れる点よね…。バトルやフェレイラ(もう何年この人を見続けてることだろう)を破って優勝!なんて。
新聞読んで「まさかー」と思ってたけど、真実だったんだ。あ、いや織田くん、恐れ入りました。ゴメン。
てけてけさんのブログを読んでたら、さすがにフィギュアを自分で滑れる人の筆致は、説得力に満ちている。「どこでエッジを使うか」「どこで体のどの部分に力を入れるか」なんて、実際に滑らないと解んないものね。
しかし、てけてけさん、織田君ママコーチに習っていたなんて、これは言ってみたら「プリシラコーチに習ってた」「タラソワコーチに習ってた」って事と同じですやんか。
織田くん、もしかして、もしかすると…世界一になっちゃうかもよ!?

世界ジュニア、男子だけは割としっかり見てるんですよね。
といっても私が世界ジュニアを見始めたのは、高橋大ちゃんが優勝した2002年。その前は…80年代のペトレンコ金メダル・札幌大会しかありません(これはjujuさんに教えてもらった)。だって、スカパーつけてないと見るのは不可能…。ヤグ・プル時代は、後になって抜粋ビデオで見せてもらったので、ちゃんと全編を見たのはこの02年から。
やっぱり、その後活躍してる人はほとんどが、この世界ジュニアで最終グループで滑ってる。15歳の可愛い(!)大ちゃん、クセ者ケビン(既に19歳で、シニアとかけもちしてた)、今は引退してしまったけど、ジャンプ底力のあったティムチェンコとか。
え~、この翌03年に、ドブリンとかライサチェクが台頭してきて(ライサは01年ジョニーと頂上対決したあと、1年休んで?03、04と銀メダル)、日本勢は岸本君が4位と頑張ってたんだっけ。この年は、フリーでライサを破って4回転を綺麗に跳んだシュービン(ロシア)が優勝。シュービン、昨年のN杯でサンザンだった人ですね。あの時は足が最悪だったそうで、気の毒すぎました。でも、シュービンは才能があるよ。頑張れ!
04年は…ここで「織田信成、参上!」ですよ。はいはい。そろそろ「織田の末裔!天下取りか!」の文字がマスコミに踊り出す頃ですよ(笑)。
この時は岸本君のほうが格上で、メダルを期待されてたけど6位。織田君は、既にD・ウィルソンの傘下に入っていたと思うけど、この人、フライング・シット・スピンが駄目…つうか苦手なのか。よく失敗してたなあ(なぜだ?)。岸本君のパワフルさに比べてやや脆弱な感じで、正直「?」な印象。でもなんというか、感受性の豊かな面を、既にのぞかせていたのでした。
この年は、今やジョニーの最大の国内ライバル・ライサチェクと、ヤグ・プル後継者として期待されていた(いや、今も期待中)グリアツェフの一騎打ち。見応えがありましたが、フリーは両者とも自爆気味で、辛くもグリちゃん金メダル。そういや、カナダのS・ソーヤーや、フランスのアルバン君(プレヴェール)も「常連さん」でしたね。

ジュニアを見てて面白いのは、未来のチャンピオン予測や、才能キラめく新人さん発見もモチロンだけど、既に18、9歳くらいになってて「顔も体もオッサン」してるのに、まだシニアに上がれない(上げてもらえない)選手達の葛藤っぷりを見られる所。
「あ~このコ、まだジュニアでウロウロしてる!早く卒業しないと出世出来ないよ!大学受験ともカブっちゃうよ!」と、実の親でもないのに心配してしまう。
そう「ジュニア常連さん」になっちゃうと、なかなかこれが「上は詰まってるのに、下から(15、6歳の若手選手が)ガンガン突き上げてくる」と、まるで「板ばさみの中間管理職」みたいになってしまうのだ。

さて、そして05年。織田君は再度、世界ジュニア行きの切符を手に入れた(!)でも、私の心中にはもちろん「大本命少年」がゴロゴロいるのだった…。
(長くなったので、つづく)
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千客万来

2005-08-17 | うぐいすよもやま日記
…というわけではありませんが、初盆とは、かくも忙しいものなのか。電話は鳴りっぱなしだし、宅急便がガンガン来る。親戚から送られたお提灯を汗だくで組み立ててると、ピンポ~ン♪と御近所さんがやってくる。ハッと気がつくと、今日は顔も洗ってなかった!ってな感じ。
山のように御供えのお菓子をいただく。有難い話ではありますが、元々大酒呑みでもある私。「お菓子」「ビール」「お菓子」「冷酒」「お菓子」「ワイン」…とエエ気になって続けてるうちに、どんどんお腹が出っ張ってきたの。今、妊娠七ヶ月くらいかしら。あかん。これでは、10月にジョニーに会った際に、完全に嫌われてしまうよ(そういう問題か?)。ジョニーのウエストを追い越してはいけない!絶対に!!

お仕事は「締め切りPART1」が終わったので、「PART2」まで少し休憩。というワケにもいかず、早くしなくちゃ。まだまだ焦るのさ…。
でも、さすがに送り火も済んだ本日はお客様もいらっしゃいません。と、思った矢先、友人から「行っていい?」との電話が。彼女は少し年上の、学生時代からの友人、アツコさん。ずっとお姑さんの介護生活をしているのに、なんとも明るくサワヤカな人。可愛くって「手まり」のようにコロリンとしてる。元看護婦の彼女は、いつも優しく前向きなんだ。
自分で作った小さな「針さし」をプレゼントしてくれる。うす青の布にうす紫の糸でフチをかがってある。紫陽花みたいに綺麗な配色。真ん中にはピンクのバラが繊細に刺繍されている。手作りっていいわ。じんとくる。
ボランティア・ガーデニングに挑戦したり、ヨガ、コーラス、鉛筆画、はたまた写経…と、お姑さんがデイケアに行ってはる間も、アツコさんは超忙しい。子供は二人受験生、ダンナ様もお仕事がハード。一家の主婦としては大変なはずなのに「充実して張り切ってます!」って感じなのだ。
私は、父の介護で滅入ってる時期、ずっと彼女にグチってばかりいた。「不平不満がブツブツと頭のてっぺんから吹き出す」かのような私だった。なのに、辛抱強く全てを聞き入れてくれたアツコさん。私も彼女の介護話を聞いて共感したり、大変だなあと思ったり。二人とも、口から泡を飛ばすばかりの勢いでしゃっべてたなあ。
会って元気になれる人。優しくなれる人。ホッと出来る人。彼女はやわらかなクッションみたい。だからダンナさんも惚れたんだね。私もそんなヒトになりたいわ。アツコさんに会うといつもそう思う(彼女の唯一の欠点は、PC・メールが全く出来ないことである?)。

針さしのお礼…という程じゃないけど、「風船かずら」の種を彼女にプレゼント。あ、風船かずらの種ってね。「お猿さんの顔」になってるのよ。知ってた?私はこれを別の友人に教えてもらった時、いたく感動したのでありました。
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またしてもお寺行き

2005-08-12 | うぐいすよもやま日記
いよいよ(?)お盆です。お盆です。
10日に「施餓鬼法要(せがきほうよう)」というお寺さんの行事に行きました。前から案内が来てたんだけど、1度も行ったことがなく、初盆なんで母と一緒にトライしてみました。
京都で朝9時開始~ということは、5時半に起きなければ…なのに世界陸上の織田裕二を見てしまう。眠い眠い。
銀閣寺近くの「真如堂吉祥院」というところが、ウチのお墓のあるところです。本堂の大広間?に、顧客の皆様(これを檀家さんというの?)がぎっしり。暑くて暑くて倒れそう。トーゼン、冷房なんざありません。
マイクを握ったお坊さんの「お静かに~」というMCで始まりました。豪華な袈裟掛けの「メインのお坊さん」がおごそかに登場して、ご本尊に向き合う場所に座ります。そのあと、やや地味な袈裟の10人の「サブのお坊さん」が、ジャニーズJr.の如く周りを固めて座ります。サブの方は皆、鐘を鳴らしたり、木魚をたたいたり、BGM担当です。大音響です。まるで「NHK大河ドラマ」な世界です。
「な~む~あ~み~だ~」と唱える間、ずっと正座なんだけど、私、実はダメ。足つって死にそう。長い、長いわー。もう45分もやってるよ。早く終わってほしい…。メインお坊さんは、急に声を張り上げたかと思うと、手を上げブンブン振り回し、「ホトケ様に捧げるパフォーマンス」も入れます。体力・筋力ともに鍛えてなきゃとてもこなせない、激しい動きです。
すぐ前に座ってるお爺さんが、携帯でどうやら孫にメールを打ってます。フォントがデッカイので、マナー違反だけど見えてしまう。「今、吉祥院にいます。」と打ちたいみたいなんだけど、どうしても変換出来ず「イマキシヨインニ」から進まない。もはや20分くらい必死でピコピコ。あのー、私が代わりにやりましょか!?…思わず声をかけたくなります。
やっと、メインお坊さんが立ち上がった!と、すかさずサブお坊さん達が、厚紙で出来た「蓮の葉」を「パアア~ッ」と宙にまきます。大量の蓮の葉が乱舞して床に落ちます。これはどうも「お客」は自由に拾って良いらしい?でも、なんの御利益があるのでしょう。さっぱり不明。
ここでまたMC「では各自“水塔婆”(みずとうば)を受け取ってお墓に行ってください。押さないで!」
他の地方や宗教では、多分マニュアルが違うのかもしれませんが、墓石の前に飾ってある(?)薄いペラペラの板、あれが「水塔婆」。墓の後ろに立ててあるスキー板みたいな長い板、あれが「卒塔婆(そとうば)」。私、ぜんぜんこの「塔婆」関係のことは無知だったのです。あれはお寺さんか誰かが、自動的に供えててくれる、と思っていた…でもそんなことあ、なかったのです。
「スキー板」のほうは、四十九日や一周忌の時に、前もって親族に「一枚○○○○円」で申し込んでもらい、お金出してくれた親族の名前をズラズラと、お坊さんに筆で板オモテに書いてもらうシステムなのでした。これの申し込みも最近はナント、メールフォームからでOK(!) 副住職さんがパソコンやってるんだけど、なんかドライっちゅうか、スゴイ時代ですわね。
お墓に行き、お坊さんにその場でまた読経してもらいます。これの順番待ちが30分。だんだん、炎天下38℃くらいになってきたぞ~。クラクラ~。墓石にかけるお水も「節水のためバケツ3分目で」と貼り紙が。普段、水を無尽蔵に使っちゃってる私です。すんません。お寺ワールドは全てが質素倹約なのでした。

この「施餓鬼法要」に参加すると、無病息災(?)の御利益があるのかな。一連の儀式をガイジンさんがビデオ撮ってたけど、まあなんというか「霊感あらたかなる行事」という位にしかわかりません。
灯籠に母の名を入れて、16日の送り火に、池で「灯籠流し」に参加させてもらうことになりました。見にいきたいよ~。でも、京都に行ったお陰でもう私、時間が押せ押せ…。仕事の締め切り、火がついている~。なのになのに、こんなブログを書いて現実逃避~こら、私~早く仕事しろ~~~~
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When the Wind Blows

2005-08-10 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
「さむがりやのサンタ」「スノーマン」の愛らしい作風でおなじみの、イギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグスが大好きな私(「サンタの夏休み」なんてもう…可愛くておかしくて)。
今回は「風が吹くとき(82年初版)」を御紹介します(現代は When the Wind Blows)。私は篠崎書林刊行のものを持っていますが、どうもいろんな出版社から出てるらしく、少しずつ内容も違うそう。マスコミでかなり評判になり、アニメ映画にもなりました(日本語訳は大島渚監督で、主題歌をD・ボウイが日本語入りで歌ったことで、当時かなり話題になったと思います)。

イギリスの田舎で、定年退職後の日々をのんびり送っている初老の夫婦、ジムとヒルダ。ある日突然「戦争が始まる」というニュースがラジオで流れ、真面目なジムは、お役所から貰ってきた「戦争の際の手引き」というマニュアルに従って、シェルターを作ったり非常食を完備します。でも、奥さんヒルダには現実のほうが大事。「今日の夕飯なんにする?」とノンビリ構えています。このあたりの夫婦のスレ違いが、リアルで喜劇的でおかしい。
そうこうするうちに、緊急ニュースが流れ、本当に巨大な爆風が吹きました。まっ白い閃光のあとに静寂が。シェルターに(といっても部屋の隅に板を立てかけただけ)隠れた二人は無事でしたが、外は爆風でひどい有様です。水道も出ず、TVもつかず、息子の家に電話しても電話線は溶けている。外には誰も人が通りません。
おだやかで一見フツーの、よく晴れた日々がまた戻ります。しかし、段々と二人の体に異常が現れてくるのでした…。

ブリッグスは、細かいコマ割りで漫画のような絵本を描く事で知られていますが、この絵本でも、丹念に描き込まれた絵が愛らしく魅力的で、何度見ても飽きません。1冊描くのに1年半かかった、というのも頷けます。
セリフも秀逸で、老夫婦の淡々とした日常会話で、世界情勢をイギリスの一般市民がどうとらえているかが良く解ります。日本流に言うと「お上(おかみ)がなんとかしれくれるさ」…といったところでしょうか。核の威力の不穏な空気をうすうす感じてはいても、実際に立ち上がるまでには至らない。そういう「普通の人」が原子爆弾を浴びるとどうなるのか。あくまでも淡々とユーモラスに進む二人の生活を描写していることが、かえって悲惨でリアルなものとして胸に迫ります。

刊行された1982年当時は、まだ東西冷戦のさ中で、ソ連の脅威は西欧の人達にとって強大なものだったと思います。その「不安の象徴」として原爆投下が描かれていて、やや日本とは感覚が違う。日本にとって原爆は「過去最大の傷」であったのに、多くの欧米人にとっては「起こり得る大惨事」=未来の不安である、というところが。
ベルリンの壁は無くなったけど、ソ連は崩壊したけど、いまだ核廃絶は実現しません。
ブリッグスが渾身の力で描いたこの絵本は、言葉がやや難しいので「子供向け」ではないかも。でも、絵を見ているだけでも充分伝わるものがあります。私は今も、年に何度かはこの本をじっくり見返し、その度に深い感銘を受けています。

ブリッグスのファンクラブもあるようです。英文ですが少しご紹介)
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浴衣に気をつけて

2005-08-07 | うぐいすよもやま日記
 昨日は忙しかった。大丸→阪急→阪神→心斎橋大丸→なんば高島屋…となぜかデパートばかり駆けめぐる。すっかり「大阪のおばちゃん」だ、私も。用事をクルクルとこなす。お昼はタコ焼き8個だけなんで、お腹すいた~(大丸梅田のB1「翔平」のタコ焼き・ネギ焼きはグー)。
その後、心斎橋のギャラリーピクチャーで3時間もMさんとおしゃべりしてしまった。Mさん、すんません(その間に花火は終わってしまった…わ~ん)。
ピクチャーで、兵頭浩章という人のアクリル画の個展を初めて見る。巨大クジラが街を飛んでいて、スターウォーズか未知との遭遇か。素晴しいSF的パノラマ画だ。100号の大作に圧倒される。
貰った招待券でマーカス・フィスターの展覧会を見る。「にじいろのさかな」でお馴染みの絵本作家・フィスターは、水彩の滲みを多用した愉快な画風。やはり原画は素晴しい。でも、ちょっと私には色がキツイかな。
Mさんに京阪百貨店の「グリコのおまけ展」の招待券も貰う。ヨ○○シカメラへ移動して「うちわキット」を見る。ふ~ん。うちわってこう作るのか。…気が変わって三番街の画材店へ行く。画材屋は見てるだけでも楽しい。オモチャ箱だ。「みづゑ」を久しぶりに買う。モヤモヤ~と絵のアイデアを思い浮かべる。

花火があったせいか、大阪駅周辺でも、浴衣を着た人を沢山見かけました。小さい子供の浴衣のなんとなんと可愛いこと。来年は友人のとこの子供(4歳)にも縫おうかな。チャレンジしよかな。
若いカップルの浴衣姿もほほえましくていーんだけど、あれ、なんとかならないものかな。たいてい男の子のほうの帯がね。だらり~と落ちてきてるの。もう、ほとんどほどけてて、後ろに「お引きずり」状態になっている!
襟元も崩れまくって、中のTシャツが見えちゃってる。彼女が気付いてあげればいいのに、これがまあ電車の中でキスはしても、着くずれを直すことには気付かないんだわ。
昨日、ハラハラしつつ見ていた御堂筋線のカップルも、心斎橋から梅田につく頃には、完全に「彼氏」のほうの帯がほどけていた…。「彼女」のほうも、ガバーッと足を広げて座ってたので、大きくスソがはだけてる。似た者同士、それでいいのか。誰か直してやってくれー。
浴衣をキリリと着た美人(美男)ってなかなか見かけませんねえ。いや、大阪だけかな。お江戸は違うのかな。
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踊る大電話線

2005-08-05 | 05-06 コンペとショー
…私はぜ~ん~ぜんつながらなかった電話線。
「お?段々“話し中”になってきたな?」と思い始めた、開始後10数分…。
「ぴんぽ~ん♪」と!来ました!Eikoさんすごい!
はれれ~めでたく、東伏見アイスアリーナのイスは確保して頂きました。午後から郵便局に行きますだ(法事の残りのお金じゃて)。

さあさあ、これで…。ジェフ君のブログに「席とれましたでー」とでもコメントしようかしら。「それがどうした~」とでも返事されたらどうしよう(そんな機能あるの?)。いやいやジェフも新婚プル君もミモノだわ。
そうだ。サンデュー経由で、またジョニーに電話しなくちゃ。
「あなたの為に昨日から今日にかけて、タイヘンやったんよ~。日本で、ウィンク100万人分くらいしてやー」
こんな大阪弁で通じるのだろうか。そして、私が念じたとおりに、新幹線を乗り間違えて「京都の伏見」にジョニーが降り立ってしまったらどうしよう。
「あれ?フシミだよね?誰もいない?」(今まで試合会場を間違えた選手っているのかなー)

東伏見のアリーナは私は行った事が無いよ…。アブトがプリンスのアイスショーで滑ってたアソコよね?
なんかあの時のアブトは「リンクに電車通勤してる姿」を目撃されていたけど、ホンマかな。節約してたのかな(笑)。今はヨーロッパとアメリカを股にかけて活躍なさってるようだけど、あの時の友人のレポでは「リンクは広くないよ~」と言っていたわ。アイクリのお姉さんは「代々木体育館なら大きいので、バナーも貼れるでしょうが、今回は手で持たれたらいかがですか?」なんて昨日言ってたけど、どうなんじゃろね(でも、滋賀の県立アリーナの時は確か2階があったから、バナーを貼る場所があったような???)
あ、もう郵便局に振込みに行ってはる方が。なんて早い。ワープしてはるのかな。
そしてhiroさんは「オリジナルバナーは○○よ」とこれまた素早い対応。キラキラですか。すばらすい。TV映り的にも。「大阪のオバチャン的」というより「タカラヅカ」? でも「ヒョウ柄」でなかったらいいのではないかしら。

SPの「白鳥」の衣装、羽は結局つけないんですねえ。私、本気で信じていたんですよ。すっかりジョニーに担がれてたのかなー(笑)。う~~~ん。しばらくは「来日妄想・新PG妄想」で楽しんじゃう★
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気もそぞろ?

2005-08-04 | うぐいすよもやま日記
昨夜は2時に寝たのに、5時半に目が覚めてしまったわ。暑いのよ~。そうですね。関西は蒸し風呂かもね…。どーりで化粧崩れが激しく、「あぶらとり紙」が京都名物なんですね(ホンマかい?)。
6時から久々に早朝ウォーキングへ(私の家は歩いて“太陽の塔”の万博公園に行けるのです)。いやいやこれで下半身も少しは締まったか。
7月はリフォームと法事で明け暮れてしまい、仕事が全く進んでいない…青ざめています。9月は版画見本市があるのよ。「たまった夏休みの宿題」状態…。

10月1日のジャパンオープン、さてどうなるのでしょうか。ええ、昨日の毎日新聞にもドカドカ掲載されてました。スポンサーが「再春館製薬」なんですが、優勝者には薬くれるんでしょうか?(何の薬だ?)
浅田真央ちゃんもEXで出演なのね。でも「日本VS海外」チームの対抗戦でもあるのね?これ(初耳じゃ)。ポイントで計算するとしたら、やはり男子は海外組優位じゃないのかな。
プルさん、ジェフ、ジョニーと…“NHK杯でブレイクしたヒト”が勢揃い。ジョニーはフリーの曲を「愛の爪」…ちゃうわ「愛の夢」から変更するそうですが、あらら~~~どうするつもりでしょう。でも、SPの「白鳥」とやや雰囲気がカブってたからこれで良かったのかなー。うーん。五輪シーズンは出遅れは禁物よ~。
でも、プルシェンコもソルトレイク五輪1ヶ月前に「シルク・ド・ソレイユ」から「カルメン」に変えたんですよね、確か。それでもあれだけの迫力だったから、やはりタダ者ではないお人でした。
しかし、昨日読んだ某Tさんのブログは爆笑。「フィギュア選手は、試合毎にプログラムと曲を変えると思ってた」(!!)
…すごい。ゴージャスだ!楽しいけど(笑)。振付と衣装のお金で破産してしまいますがな(Tさん、すまん・笑)。
ジョニーの新しいPG・衣装を私も日本で拝めるのかな。願わくば「初・クリーン4回転」を跳んでほしい。…と、ちょびっと(いやかなり)思ってるの。
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とうがんのひすい煮

2005-08-02 | うぐいすよもやま日記
昨夜のPL花火は行けませんでした~(遠すぎる・笑)。TVで見たけど、綺麗ねえ。前に一度、PL花火にトライして友人の車に乗せてもらったんですが、アレは車で行こうとするほうが間違ってましたね。「4時間渋滞」で進むことも戻ることも出来ないハメに。結局花火は見られず、帰宅出来たのは朝の4時だった(笑)。

さて、暑くて食欲が…今日はBOOKの話を書こうと思っていたのですが、「夏バテに効く一品」を。これって、世間ではポピュラーなんでしょか?「冬瓜の翡翠煮(とうがんのひすいに)」です。先日行った京都の旅館でも出ましたが、とうがんって、アノ、きゅうりを「ぶっとくデカく」したよーなヤツですね。4分の1個位に切り売りしてますので、それを使用。

《とうがんのひすい煮(4人分)》(住友生命お料理カードより)
 ・とうがん 1kgくらい
 ・濃い目のダシ汁 3カップ
 ・酒 大さじ1 塩・薄口しょうゆ 各大さじ1/2 
 ・海老など(色どり用・無くてもいい)

1 とうがんは、2.5~3cmくらいの厚さで横に切り、種を取り除く。
  さらに3×3cmくらいに切り、一口大にする。
  うす緑の色を残すように皮をむき水に取る(余裕があれば面取りを)。
2 とうがんをたっぷりの熱湯で下茹でする。
  竹串がラク~に通るくらいになったら、ザルに取る。
3 鍋にダシ汁を煮立て、酒、塩、薄口しょうゆ等の調味料を入れる。
  とうがんを入れて4~5分煮る。火を止めてそのまま味を含ませる。
4 あれば、色どりに、さっと茹でた海老などを煮汁に加える。
  あら熱が取れたところで、冷蔵庫で冷やして出来上がり。

簡単!しっかり冷やすと超・美味しい!夏バテも吹っ飛ぶ。さわやか!
ポイントは、下茹でする時に煮すぎないこと。あっという間に崩れます。ドロドロになっちゃうと元も子も無くなるので御注意。
あと、とうがんの量に合わせて適当にダシの量も調節して。ダシ汁は多いほうがグー。酒の代わりにみりんとか入れてもOKです(余り濃いダシは合いません。京風の薄味で)。
とうがんの皮を剥く時にうす~く緑を残すので、この部分を「翡翠(ひすい)」に見立ててるワケですが、噛んで固かったら厚めに剥いてもOK。宝石の名前がついてるなんて、優雅・素敵どすやろ~(なぜか京都弁)。
冬瓜ってそぼろあんで焚いてもいいけど、暑い夏にオススメの一品です
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