何年後かに、この写真を見返すたびに「あ~北京五輪の頃はコロナで大変だったねえ」と思い出すんでしょうねえ。
ネイサン、遂にオリンピック・チャンピオンになったよ!
オリンピックは時の運、と言うけれど。そう、世界選手権4度優勝してるカートでもメダルは獲れなかった。
ランビエールはプルシェンコ帝王が居たために(?)銀メダルだった。
でも4回転を1本も跳ばずに金メダルを獲ったライサチェクもいますしねえ。
逆に、世界選手権で一度も優勝してないのに、五輪だけ獲ったクーリックやウルマノフもおられますし。
ほんまにわかんないものですが、運も絶対あるよね。。。コロナ陽性で欠場になってしまったヴィンスやコリヤダくんを思うと切ない。みんな絶対に感染対策はしてるから、それで陽性になるのってもう「運」としか言いようがない。辛いよ!
ショートの直後は殺人犯的鬼気迫る形相のネイサンでしたが、フリーはもう、途中から笑顔があふれていました。ちょこちょこミスはあったものの、4フリップ×2本と4ルッツの計3本が完璧に決まったのが大きい。
ジャンプ全部終わってコレオに行く直前のところなんて「ビクトリー・ロード」だよね。ヤグの「仮面の男」の、ストレートラインステップを思い出しました(今回、マヨロフ弟君が「仮面の男」で、懐かしさに涙があふれたよ)。多分ネイサンも一生忘れないことでしょう。
オリンピックの表彰式でアメリカ国家を流すネイサンを、4年間待っていましたが、本当に本当に、現実となりましたわ。嬉し過ぎてもうなんもいらん
そして何より、鍵山君と昌磨君が一緒に台乗りしている喜び。鍵山君がこうなるって、4年前は1%も思いませんでしたよね。。。
鍵山パパのむか~しの五輪勇姿も思い出しました。パパの成績をはるかに上回り、キスクラで嬉し泣きしているパパにこちらももらい泣き。いやー。すごい。
昌磨君とランビの師弟コンビも、本当に巡り合って良かったですね。なんつうか多幸感いっぱい。
きっとランビは金メダルを望んでたと思うけど、彼がコーチになったことで何かが変わったのは明確でした。昌磨君の「世界一」の日は近いのかも。。。と思わせられる五輪でした。
羽生選手ばかり日本メディアはクローズアップしますが、彼的には「やりきった」のかな。4回転半はあと1年あったら成功しそうな感じがしましたが。足首が心配になるよね。みんな、怪我とのせめぎあいですよね。
今回、日本男子の中で演技構成点が一番高かったのが一番若い鍵山君である、という事実にちょっと驚きました。
羽生君に大きなジャンプミスがあったので仕方ないのかもしれませんが。それでも演技構成点=PCSってある種「格付け」ですもんね。
世界のジャッジが「日本のエースは鍵山」と認めたということになる…でも私は「ちょっと早いぞ」と思ってて(笑)、他の日本男子選手にさらに奮起して頂きたい。
それで紆余曲折の苦労を経て、4年後に鍵山君が金メダルになってるかな。。。いやわからんな。日本男子はイキのいい若者がいっぱいいるから。嬉しいことに。
ネイサンは4年前の大失敗SPから少しずつ研鑽を積み重ねて、長い長い旅の果てにここまでたどり着いた感じがしましたよ。だから泣けましたね~。国歌を聞きながら涙あふれたわ。「海賊」「イーゴリ公」で大好きになってから、ここまで来たのよー。やったよー。
コーチのアルチュニアン氏にとっては、初めて弟子が五輪金メダリストになったということよね。
アブトのソルトレイク五輪から長かった!20年だわ。あの頃は「マフィアのイケオジ(イケてるおじさん)」だったのに、今や「田舎のじーちゃん」にしか見えない(笑)。でもおめでとうございます。ラファももう、ミハルとアダム(リッポン)に後を継がせるのかなー。
何事も一足飛びにはいかず、長い長い積み重ねがあるのね。と思わせられた男子シングルでした。
一人一人に物語があってそれが演技に滲み出ているから、フィギュアは面白いのよね。
他の選手の感想も書きたいのですが、ひとまずここまでで