上砂理佳のうぐいす日記

7月18日(木)~23日(火)まで、茶屋町の「ギャラリー四匹の猫」で「夏への扉」展に参加します★

漢方薬で復活★

2024-05-31 | うぐいすよもやま日記
整腸剤って相性があると思います。エビオス派とか正露丸派とか。
病院指定のビオフェルミンは私に合わず、かえってお腹が痛くなるという。
そこで永年愛用の「フジイ陀羅尼助丸」に変えてみましたら、下痢もとまり通常モードに!
奈良県の藤井利三郎薬房というところの陀羅尼助丸は、高校生の時から飲んでるのですが、二日酔いで気持ち悪いとか消化不良とか、あらゆる不調を助けてくれます。副作用もなし。
薬局から「副作用状況のお伺い電話」がかかってきて、漢方にスイッチした件を話すと「だ、だらにすけ?はあ?(何それ?)」という反応。お若い薬剤師さんなら知らないかもねー。

ともあれ普通に食べられるようになり嬉しい。味覚も少しずつ戻ってきました。
「少量・ゆっくり・回数増やす」にのっとれば、ハンバーグもフライも恐る恐る試してみて大丈夫。万歳\(^^)/
食べられるようになると外出する体力も戻り、気力もアップしてきます。

体調がいい時にお惣菜も作り置き。切り干し大根・にんじん・薄揚げの煮物に塩エンドウ豆を乗せて。
抗がん剤8日目から口内炎が出来てきたので、野菜はやっぱり要りますね。

母の食事を作る必要がなくなり、自分の分だけ考えたらいいって、なんて楽なんでしょか。
もうちょい元気になったら、友達にランチをふるまえるぐらい余裕出来そう。
母は母で、施設で三食残さず食べてるそうなんで、お互いにまあ良かったということにしときます★
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Tシャツ着てみました★

2024-05-29 | うぐいすよもやま日記
今日はストレッチ&エアロのクラスに、初めてチャリティTシャツを着て参加。
お仲間で購入してくれた4人と合わせて5人が同じTシャツで、先生に苦笑されながら(笑)。

いいんです!
トシとったら積極的に明るい色をまといましょう。気持ちも明るくなりますえ。
版画「アンと友達」のリンゴ部分はスカーレットレッドを薄く彩色してるので、呼応する黄色系のアプリコットピンクをバックにしました。
意外と生地が分厚くてペラペラではありません。
着心地もGOODです!

今回はアートカクテルギャラリーの企画で作ったTシャツなので、イベント限定モノとなり追加販売はありません。
お問い合わせいただいた方には申し訳ないのですが、また個人的にTシャツ作ってもいいかな、と思っています。
昔に比べたら、劇的にプリント技術が向上して、原画のニュアンスを損なわないのですよ。
かつてはシルクスクリーンで版を作っていたのですが、デジタルで一変しました。それに大量生産しなくても、一枚から作れる。ありがたいですね。

え~昨晩からお腹具合と薬を調整し、なんとかストレッチクラスに行けました。
途中でトイレに駆け込むこともなく。ほっとしました~★
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トールペイント再開★

2024-05-28 | うぐいすよもやま日記


結局昨日はギブアップして病院へ。担当の外科の先生は手術で不在だったので、代打の先生から下痢止めとビオフェルミンを処方してもらいました。
薬をもらうまでに半日かかる。。。はー。
それにしてもお医者さんってなんで教科書通りのことしか言わないんだろ。いや、それが正しいのはわかってますけどさ。
「胃腸を整えるために、ヨーグルトのオリゴ糖で善玉菌を増やしましょう!」とかね。先生、んなこたー小学生でも知ってるよ(!)
聞きたいのはそこちゃうねん。ヨーグルトで下痢するから来てんねん。
手術は外科になるけど、症状は内科だから、ほんとは消化器内科に行くべきなんだろけど、そうはならない。融通が効かないのが大病院ざんす。

量を少しずつゆっくりと(最低30分かけて食べる)。いっぺんにたくさん食べない。
無難な食事に逆戻りです。お粥系も味付けを工夫して。
さて今朝はなんとか持ち直し、トールペイントを再開しました。
「Circus cat」のオーバル額(楕円形の額縁をオーバル額といいます)を、下地だけ塗ってそのままだったので、チョコクリームに塗り塗り。
平坦な表面に少しニュアンスをつけようと思い、アンブリーチドホワイトをスポンジにつけ、ムラにして。
スポンジは画材屋さんや手芸用品屋さんに売ってますが、普通の台所スポンジを小さくカットして使っても同じです。
トールペイント用のソフトアクリル絵具、または普通のアクリル絵具を少しの水で解き、スポンジに少しつけて画用紙などにポンポン。
いきなり本番の面につけないで、練習用の紙の上で色の濃淡を確認します。水分が多いとビシャビシャになり上手くいきませんので、水分量に気をつけて。
スポンジを軽くポンポン叩いて、薄く色を重ねていきます。誰でも簡単に出来るニュアンスの出し方です。

裏にもイラストとサインを描きました。
絵の具が乾いたら、仕上げの艶消しバーニッシュを塗り、3日ほどかけて完全に乾燥させて完成です★
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お守り★

2024-05-27 | うぐいすよもやま日記

ガラス工芸作家の繰井みちるさんが、グループ展最終日にお越し。会うのはひさびさです。彼女から「病魔退散・アマビエのお守り」をいただきました。
「アマビエ」なのか「アマピエ」なのか未だによくわかっておりません(汗)。でもとにかく、コロナ蔓延時に大流行しましたね、あの方です。
可愛いのですが、これ造形的に謎ですよね。
ペンギンのようでもあり、ヒヨコのようでもあり、胴体は魚っぽいし?こんな難しい造形をガラスで作っちゃうんですよ。サスガでございます。

お守りを各種色々といただいて、「お守り袋」に入れています。キャトル・セゾンの麻の袋なんですが。
出かける時、特に抗がん剤治療の時は身体のすぐ近くに置いてました。なんつうか精神安定剤ですね。
繰井さんのガラスはとても強いので割れたりしないのですが、小さなキルティング袋に入れてからお守り袋へ。

これもいただいた「びわ茶」を煎じたもの。治癒力があることで有名ですね。うちも、びわの葉っぱを昔、アルコール漬けにして保存してたことあるけど、傷にもいいのかな?
あれこれ味付けを模索してなんとか食べられるようになったら、今度はゼローダ薬の副作用でお腹を下す問題が浮上。こうきたかー。お出かけをとりやめたり。
昨日も天気良かったので楓ギャラリーの「グリム展」に行く準備をしていたのですが、電車に乗る寸前で「やっぱ無理」と判断し帰ってきました。
やっぱりお肉の焼いたのとか、油多めとか、ちょっとでも食べ過ぎると下痢で苦しむのだろうか。パンにバターがいかんかったのか?

先ごろ日米通算200勝をあげられましたあのダルビッシュ投手が「三食、蕎麦を食べている!」ことをテレビで知り興味を持ち、私も蕎麦食に変えてみました。
や。これはイケる。冷やし過ぎない冷やし蕎麦。美味しさも満足感もアリ!そしてお腹下さない安心感。
ダルさんは「具なし蕎麦」に「蒸した鶏胸肉」の大皿を毎回つけて、夜は温泉玉子追加してました。
ご飯も油脂も一切採らないで、大リーグトップでやれるもんかしら?不思議だけど、体調良さげよね★
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今日は「卒業式」でした★

2024-05-25 | うぐいすよもやま日記
ということで、副作用でゲンナリしていましたが、なんとかしなきゃ。「味噌入り豆乳野菜スープ」を作ってみたよ。マアマアいけます。
もうキャベツは高いので、今のメイン野菜はチンゲン菜ね。オリーブオイルに生姜のみじん切り・鶏肉・人参・ズッキーニ・玉ねぎ・大豆・チンゲン菜と炒めていって、もう和風出汁をやめて鶏ガラスープに。黒胡椒も。
ベースの野菜スープだけ作っておけば、「カレー風味」「味噌風味」「トマト風味」「クリーム煮」と、その時食べたい味付けにしてバリエーションが組める!
それにしても、後味が「苦い」のは変わらないけど。。。食べられればオッケーとする。

今日はマンション管理組合の年に一度の総会がありまして、私は遂に副理事長を卒業出来るのでした。やった~。そうなんです。一年間頑張りました。
あれやこれやと色々、理事長と話し合いながらトライしましたが、大きな組織を改革するのは大変で、自分の力は微々たるものでした。知識不足に経験不足。
でも「微々たるもの」でもやらないと、マンションは退化していくだけなんだよね。建物は新しくならないんだから。
住民の高齢化の一方、若い人も入ってきたりで、少しずつ変化は起きている感じ。子どもの遊ぶ声でうるさいぐらいでいいです。それが平和で幸福っちゅうもんです。
夏のラジオ体操とか、レトロに復活せんかなーと願ってます(あの、カードにハンコ押してもらうのが好きだった)★
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味覚異常★

2024-05-24 | うぐいすよもやま日記

(いただいた可愛いカステラ、グループ展で購入したワンコプレートに乗せてみました)

2日目がほぼ絶食だったので、3日目の朝は空腹で起床。
さあ食欲戻った~と思いきや、ガラリと変わってしまいました。
退院してからずっと塩分控え目の超薄味の食事を作っていたのですが、「薄味がまずくてまずくて食べられない」!
お粥もまずい。具だくさん味噌汁もまずい。納豆まずい。和え物まずい。鮭すらまずい。
出汁の取り方にこだわって「うん、味噌ほとんど入れなくても、だしの旨味だけでイケるやん」と、いそいそ汁モノを作ってきたのに、その「渾身の出汁の旨味」が全く感じられない。鉛を飲み込むみたい。
どういうこと!?

「抗がん剤後はジャンクフードが食べたくなる」と、Xでつぶやいていた人の気持ちが、今よくわかります!
試しにスーパーのお惣菜「塩焼きそば」を買ってみて、少しずつ食べてみたら、うん、これは食べられる!お惣菜は味付けも濃いものね。
お粥を作るのもやめて、コンビニのおにぎりの方がまだ美味しい。でも好きだった梅干しはまずい。シーチキンマヨみたいなのがいい。
完全に味覚が変わってしまい、点滴か服薬の影響なのでしょうが、これからどう食べたらいいんだろ。ただ塩味を増したら美味しくなるか、といったらそうでないし。

甘いおやつも食べてる時は甘いけど、後味が苦くなります。そう、何食べても後味が苦いのです。あー。
ネットには「亜鉛分のサプリメントを採ると味覚が復活する」とありますが、飲み合わせの問題もあるので勝手に出来ない。病院に相談に行こかしらん。
ああでもない、こうでもない、一体どうしたら美味しく食べられてパワーが付くのか、試行錯誤の時期に(こんなんずっと続いたらたまらん)
しかし倦怠感は4日目の今朝から脱してきて、仕事も出来ています。
先週は、版画の注文をいただいたので退院後初めて刷ってみましたが、小さい版だったこともあり大丈夫でした。

食事が美味しく食べられる、って、真の幸福なんですね。
テレビのグルメ番組苦手だったけど、今はそう思わなくなりました。
食べることは大事。美味しい!て大事。その価値がわかったから★
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ゼロックス1回目★

2024-05-22 | うぐいすよもやま日記
抗がん剤治療を、グループ展の前と最中に始めるのは絶対嫌だったので、二週間後にずらしてもらい昨日が初日でした。ずらして正解。やはり副作用はあり。
朝イチ8時半から血液検査、外来診察と治療室での問診、予約してても待ち時間が長い長い。
抗がん剤治療専用ルームという部屋があり、12台ほどの歯医者さんみたいなリラクシングチェアか、希望でベッドも選べます。
私はピンクのチェアを選び、膝掛け、テレビ(無料)、ミニテーブルに雑誌とお腹空いた時のためのビダーインゼリーをスタンバイ。飲食は自由なんです。スマホも。
点滴2時間と聞いていたのですが、実際は吐き気止め点滴30分、オキサリプラチンという薬2時間、最後に生理用食塩水20分、ほぼ3時間。長いよ~。
11時過ぎに入室して午後2時終了。休憩・精算・次回予約を済ませたりしていたら病院のレストランは閉まってしまい、隣の商業ビル内のうどん屋でやっとランチ。
私と同じ部屋で点滴してた男性が隣のテーブルに居てはって、奥さんに初抗がん剤の感想を語っていたけど、「わかるわかる~!」って感じで笑ってしまった。皆同じね。

吐き気もほぼなく空腹で、おうどん美味しい。でも、うどん一杯でも完食すると後でビミョーに具合悪くなることがわかり、栄養士さんの指導もあり「ちょっとずつ分けて食べ」にするのがベターと悟りました。
事前にXで検索して同じ「ゼロックス療法」をやってる人のつぶやきを読んでました。大腸癌ならゼロックス療法をやるのか?わからん?
皆さん点滴後にハンバーグとか焼き肉とか豚骨ラーメンとか「がっつり系」ランチを食べていて、超ビックリしてたのですが、確かに長時間だからお腹空きますわ。
でも、がっつり食べれてる、ということは点滴中に気分悪くならないってことよね。私が一番心配してたのはそこなので、「予習」でかなり安心感を得られました。

早朝から目が覚め、めっちゃ緊張していたのですが、抗がん剤治療室の看護師さんたちは皆さん親切。超優しい。なかなか上手く注射針が入らず3回目で成功。恐縮する位謝ってはりました。
点滴後半になると患部の腕が痛くなってきて、カイロをタオルにはさんで温めてくれます。血管を押し広げるといいらしい。
長い点滴中、看護師さんと何でも喋れるから、ストレス解消にもなります。周りも雑談で賑やか。
栄養士さんと薬剤師さんとの相談時間も設けられていて、特に食事のことを質問しまくりました。栄養士さんも昔、マクロビオティックの食事をしてはったそうですが、今はしてない、とか。
やっぱり、自分に合う食事の仕方は、自分であれこれやらはながら探るのが一番かな。

これからは服薬を2週間。一週間お休みしてまた2回目の点滴に行く。この3週間サイクルで8回やるから順調にいけば半年で終了です。
ゼロックス療法の副作用、手先足先のピリピリヒリヒリ、は早速出ました。ドアノブとか蛇口とか金属部分に素手で触れると、ドライアイスに触れた時みたいに「あちゃちゃちゃちゃ(痛っ)」になります。
冷蔵庫に手を入れる、食器を洗う、超冷たく感じるので手袋をして。口が開きにくい。何日も食べてなかった人が初めて食事する時みたいに顎骨が固まってる(でもゆっくり咀嚼すれば元通り)。
皮膚がボロボロ荒れやすくなるので、山のよーに保湿剤を渡されました。でもこの「ヘパリン」って母にも処方されてたから、ウチにもあるの。
今のところ口内炎は無し。朝晩がまだ寒く感じるので炬燵布団したまま。昼間の外は暑いのにね。

しかし2日目の今日は急に食欲不振になり、ガイドブックに従って「無理に食べず、栄養バランス関係なく食べたいものを」。
ということで夕飯は、展覧会時にいただいた和紅茶と「フリアンディーズ」のオレンジカステラ(タルトっぽい)です。ウチのご近所の菓子店「friandies」美味しいですよ★
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無事に終了しました★

2024-05-20 | うぐいすよもやま日記

谷町六丁目、楓ギャラリーさんでの“Continues 「続く」を創る6人”展が無事に終了しました。
たくさんの方にお越しいただき、まことにありがとうございました。
私が画廊に出られる日時があまりなくて、申し訳なかった面もありますが、ギャラリーの方とメンバーに助けてもらって、6日間充実の展示が出来たと思います。
実は木曜にギャラリー出たあとに体調を崩し、どないしよかな?と焦ったのですが、なんとか最終日の日曜には間に合いました。

また、お土産・お見舞いも沢山いただき、恐縮です。少しずついただきます。当面の目標は体重アップ、体力アップです。
昨夜の搬出まではなんとか小雨で済み、帰宅後大雨になりました。
今朝の大阪はさわやかに晴れております★
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チャリティTシャツ展ご報告★

2024-05-14 | お知らせ


石川・能登応援チャリティTシャツ展の報告が、アートカクテルギャラリーから送られてきました。
作家によるデザイン提供Tシャツは、180枚販売出来ました!
詳細はアートカクテルHPをご覧ください。


目標は100枚販売!とギャラリーから聞いていたのですが、予想を大幅に上回る販売枚数で無事に寄付も出来て、ご協力いただいた全ての皆様に感謝いたします。
自分たちに出来ることは何か、やはり芸術の力で、楽しい気持ちになったり感動したり、ハートが潤ってもらえたら嬉しい。というかそれが肝心というか。

上砂のTシャツですが、実は自分ではまだ着てません。友達の報告はいっぱい来るのですが(笑)。
これから暑くなる?のでいよいよ出番かな★

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悪は存在しない(のか?)★

2024-05-11 | うぐいすよもやま日記
★画像はYahooニュースよりお借りしました。

「ドライブ・マイ・カー」で知られる濱口竜介監督の映画「悪は存在しない」を見てきました。
新聞で「絶対見るべし!」とあったのですが、平日にもかかわらず満席に近く。やっぱり賞の影響力もあるのかな。

冬木立を下から見上げた、どんよりとした灰色の空から始まり、うっかりすると寝てしまいそうな文芸調の空気。タイトルが英語なので、最初っから世界で公開することを見据えた作りです。

雪の残るうっそうとした森で、ひたすら薪を割る中年の男。ログハウス的な家が後ろにあり自宅でしょうか。
男には8歳くらいの女の子がいますが、母親の姿はありません。女の子は森の妖精のごとく、自由に木立を駆け氷の張った池へ遊びに行きます。

山の上から流れてくる水は澄んでいて、主人公の男は汲んでポリタンクに詰め車まで運びます。
都会から移住して飲食店を営んでいる若めの男が途中で作業に加わり、彼の店のために水を汲んでいたことがわかります。
銃声が響き、遠くで猟師が鹿を撃ったのでしょう。それが日常のようです。寡黙な主人公の男は「山暮しを何でも知っている達人」のようでした。

そんな暮らしに割り込んできたのが、ここでグランピング施設を作るため住民説明会にやってきた、東京の男女二人。芸能事務所の営業の男と女優志望の若い女の子でした。
なんで芸能事務所が絡むのかよくわかりませんが、そんな仕事も請け負わねばならないくらい、会社が傾いているのでしょう。
説明会では当然、環境破壊の懸念から住民に猛反対されます。
説明不足!と言われて出直しを迫られ、一旦、二人は東京に帰り「この企画は無理だ」と発注元の会社に訴えますが、既に補助金をもらっているのでプロジェクトはもう引き返せない、と突っぱねられます。
再び山へ行って住民を説得するよう命令され、半ば投げやりに車を走らせる二人。
主人公の男を頼りにして、薪割りや水汲みを手伝っているうちに、二人は山暮らしを徐々に理解し馴染んでいくかに見えましたが、女の子が行方不明になったことで事態は一転します。。。

ラストが!
ええええええー!
ここで終わり!?まさか?
「なんでやねん」が頭をかけめぐりました。
でも後で映画レビューの「考察」を何件も読んで、自分なりに納得…したようなしてないような。
モヤモヤは残るものの印象深い映像美でした。日本の現代映画は絵面が美しくないことが多く不満でしたが、この作品は森や落ち葉や池や空や鹿や、自然美が詩的で、音楽も素晴らしい。
謎めいたラストで好みは分かれるそう。。。タイトルの「悪は存在しない」は、「それが自然の理(ことわり)というもの」かなあ。知らんけど。

退院してから先週は初めて大阪まで出て、今週は京都まで足を伸ばせました。
ゆっくり歩けば大丈夫。でもなるべく重い荷物を持たないように。
そして、毎週通ってたストレッチ&ソフトエアロビクス教室も、ゆるゆる再開してみました。激しい動きはパスですが。
すべて「ゆっくり」「慎重」「無理しない」モードです★
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展覧会があります!★

2024-05-07 | うぐいすよもやま日記

以前、靭公園の「ギャラリー道」や心斎橋の「アイギャラリー」でグループ展を一緒にやっていた仲間と、コロナ後久々に集まり6人展を開催することになりました。
『Continues 「続く」を創る6人』というタイトルです。
イラストと版画、陶芸にデジタルイラスト、デジタル音楽と、今回は表現領域も拡がりました!
というのは、若いメンバーが加わったからです。オバチャンにはちんぷんかんぷんなテクニックで?新風を吹き込んで欲しいです。デジタルはね~。私、アカンわ。という後ろ向きがアカンのやろけど。

★場所★
 谷町六丁目下車1番または3番出口徒歩3分の「楓ギャラリー」
★期間★
 5月14日(火)~19日(日)
★営業時間★
 12~19時(最終日は16時まで)
★メンバー★
 ・イボジウム(デジタルイラスト・音楽など)
 ・汾陽佐和子(リノリウムカットなど)
 ・くわじまひろこ(イラスト)
 ・taetae(イラスト)
 ・なつか(陶芸)
 ・上砂理佳(イラスト・版画など)

楓ギャラリーは広い庭のある町屋ギャラリー。
谷町六丁目のレトロな雰囲気にぴったりのたたずまいです。
ちょうど庭の紫陽花が咲く頃?なので、萌える緑と共に楽しんでいただきたく思います。
私は最終日の日曜担当でしたが、体調的に大丈夫そうなので、16日木曜日の14~16時も出る予定してます。

「Continues」とは「続く」という意味ですが、星野源さんのアルバムタイトルが由来です。
喜びも悲しみもひっくるめて、日常は続く。
自分にとっての「続く」。
誰かにとっての「続く」。

私の人生もまだ続いていて。
仲間の人生も続いていく。
絵を描くことだけじゃない、アートは自分の「核」なので、このまま、今まで通り、続いていくことでしょう★
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人生を否定しないこと★

2024-05-06 | うぐいすよもやま日記
退院後、姉から、
「癌は生活習慣病が原因なんだから、これをチャンスと捉えて、人生をリスタートさせればいい」
という意味のことを言われました。
これ、私にはショックでした。
個人差はあるでしょうが、全然「励まし」になってません。
「かわいそうかわいそう」も嫌ですが、「頑張れ頑張れ」も閉口します。
仕事と介護で頑張ってきたのに、これ以上何を頑張れというのか。
また、「生活習慣に問題があったから癌になった」「ストレスで癌になった」というのも、自分自身で自覚するなら解りますが、他人に言われる筋合いはありません。
私も今まで心の中で、癌になった友達に「彼女は健康にも気をつけるタイプだから、やっぱストレスが原因かなあ」と思ったことはあります。
でも絶対、本人にそれは言いません。そんな失礼な話はない。
まるで「ストレスに負けたから病気になったのよ」と言われているようなものです。
それは、頑張ってきたその人の人生を、否定するものです。
主治医にも言われましたが、医学的にも癌の原因は「本当のところわからない」のです。
全ての人間の生活習慣を生まれた時から記録して、長い期間比較研究した上で出た結論ならわかりますが、そんな学者や医者はこの世にいない。だから「推測」の域を出ない。

「癌に勝つ!」とか「克服!」とか「生還!」とか。
派手なタイトルで有名人や現役医師の方とかが、闘病本を出しています。
でも、「病気に打ち勝ったから偉い人」なのか、じゃあ「打ち勝てず亡くなった人」は敗者なのか。
そんな短絡的なイメージで語れるものではありません。
仕事のブランクで収入減、家族を養う、などで、有名人は出版本や講演会で稼ぐ必要があります。それは自由で、「打ち勝った人」の発言は、勇気を与えてくれたりもします。
でも、みんながみんな、「癌と闘って勝つ!」人にならなくても、いいじゃないですか。
私は前から「闘わないで粛々と死のう」タイプでした。
さすがに「今死ぬ」のは猶予が無さすぎるので、もうちょい生きるために、そこそこは頑張ろうと思います。
でも、「何が何でも生き延びてみせる!」「勝ってやる!」とは、思えないのです。今は。
人間の身体とか運命は、「思うようにはいかない」感が強いから。

そのうちに、もっと執着心が出てくるのかもしれません。その変化も良し。変化無しも良し。
でもとにかく、「そんな弱気でどーする!ほら、前を向いて!」なんて言ってくる人とは、距離を置きます。ストレスにしかなりません。
一番ありがたいのが、「何か自分に出来ることがあれば助けるよ。言ってね」という言葉です。
私も友達をそういう風に、助けられたらいいな。
なぜなら患者本人は、いきなり想定外の航路を進むことになり、これからどうすればいいのか戸惑っています。
そんな時に「難破しかけたら助けるから」と言ってもらえたら、これほど心強いことはありません。
出来る出来ないは別にして、言葉のチョイスは大事なのです★
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「玄米菜食」のワナ★

2024-05-05 | うぐいすよもやま日記
入院中「癌が消える食事」とか「ステージ4からの生還!私が生き方を変えたワケ」とか、様々な「闘病本」をスマホで検索し、解説・レビューを読んでました。
「これをやれば癌が治る」「癌を遠ざける生活」その類いの情報は溢れんばかりです。でも、「自分」には、合ってるんでしょうか?ある人には素晴らしい療法でも、ある人には最悪かもしれません。
それでも私は入院している時には、「菜食療法で消えるかも」と、うっすら望みを持っていました。

癌専門のクリニックを京都で開院している先生の料理本を、姉が退院時にくれました。よくある「玄米菜食」です。私も若い時に少しハマってたから大体わかっています。
米やパンは未精白のものを。玄米ご飯に全粒粉パン、全粒粉パスタ。甘いもの辛いものは癌のエサだから避ける。「だし」を丁寧にとり塩を入れない、超薄味。
野菜と果物をたっぷりとり、たんぱく質は植物性で。豆腐、納豆、大豆など。動物性たんぱく質は極力とらない。とるなら鶏の脂身と皮を除き、あとは魚で。
加工品には発ガン性物質が含まれているので避ける。
なるべく農薬を使っていないオーガニックなものを。質のいいオリーブ油は炒めもの。市販のドレッシングでなくエゴマ油をサラダにかけて。

退院後はしばらく消化の良いものを少しずつとるのですが、病院の指導では「基本、何を食べてもいい」とあります。天ぷらやカレーとか以外は。
玄米は消化に悪いので私は白米のお粥と野菜を煮たの、ほんの少し魚、甘いの辛いのNG!みたいな食事を、その本を参考にしながら、退院後続けていました。胃腸に優しい、確かに「身体にいい」イメージはあります。でも「美味しいなあ」と思うことと、思わないことは、半々ぐらい。
しかし退院後、体重は減るばかりで、ふらつきます。目の前が真っ暗になる貧血症状も頻繁に出ます。
体重が自分的危険ゾーンに入ったので、「こらアカン」と、菜食療法を止めました。

考え直して、「動物性たんぱく質を三度三度とる」方向に変えました。
朝は煮魚、昼は蒸し鶏サラダ、夜は焼魚、みたいな。塩も少し。甘いものも食べたきゃ食べる。
そしたらたちまち「目の前真っ暗」の貧血傾向は改善。ふらつきも減りました。
固いご飯はまだ消化がしんどい、お粥と野菜要素、植物性タンパク質はそのままで、動物性タンパクだけを追加増量した感じです。
「動物性タンパク質は癌のエサ」「乳製品は癌のエサ」と、玄米菜食本にはありますが、その根拠は実ははっきりしていません。
「そうだ!」「そうじゃない!」と、お医者さんでも見解が違うのです。
最近では「年寄りこそ肉を食うべし!」なんて説もあります。「食べたいものを食べて免疫力アップ!」なんてのも。

私は元々、小さい時から少食で痩せています。たくさん食べるとお腹が痛くなるのがわかりきっているので、小さい時から危機回避で「腹七分目」を選択してきました。
なので身体に脂肪も筋肉も「貯蓄」が無い。骨密度も。
「貯蓄」がある人は、この「玄米菜食療法」は、いいかも、です。血糖値やコレステロール値は下がるでしょう。 
でも「貯蓄が無くてジリ貧」の私は違う。
いい加減、入院前と入院中ろくに食べてないので体重激減してるのに、手術後の回復期にエネルギーをとらなければ、衰弱して死ぬというものです。
野菜ばかり食べていても、私の場合はパワーつかない。量を食べられないから、少量でエネルギー値が高いものを取る必要がある。
冷静に考えてみればわかりそうなもんですが、「癌が消える」とか「私はこれで健康になった」とか、甘言に乗ってしまうのです。
唱えている人はホンマに責任とれるのか?と疑問符です。

玄米菜食をやる人は、たいていが真面目な努力家だと思います。
「正しく生きよう」とするタイプなので、「こうすれば間違いない!」と思い込むと、周りが何を言っても聞く耳持ちません。
それで元気にハッピーに生きられてるのなら結構ですが、どんどん痩せて活力もなくなってるなら、どこかで修正しないといけない。死に直結していることに気付かないのです。
拒食症で亡くなるのはこれの延長線上です。
真面目で努力家であるがゆえに、視野が狭くなってしまう。
私と同じように「癌が消える食事療法」を考えてる方は、慎重になさることをお勧めします。確かに野菜中心のナイスな料理は参考になりますが、「〇〇は癌のエサなので採ってはいけない」と記述している時点で、私にはクエスチョンです。
食事療法の本を出している人は、読者の命の責任は負ってくれないのです★
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目に浮かんだ風景★

2024-05-03 | うぐいすよもやま日記
入院初日の内視鏡検査後に来られた内科の先生は、
「腫瘤が見つかりました」
と告げました。
「しゅりゅう?」
よくわからないけどこれ多分、よくある大腸ポリープだよね。。。癌って言わなかったもんね。
安心しきってその夜友達にメール。
ポリープだったら取れば数日で退院出来るから、もうそのあとの段取りを考えていました。

ところが翌朝の回診に来たまた別の先生に、
「昨日、しゅりゅうって言われましたが、ポリープってことですか?」
と聞いたらば、
「いいえ、癌です」
という返答。
「…初期ですか?」
「いいえ、ステージ4です」
「はあ」
「10時半から外科の先生の説明があります。ご家族と一緒に聞いてください」
となり、10時半。
映像を見せられ、そこには4cmに育った癌の塊がデンと。
大腸癌は、肛門に近い直腸癌が大半だそうで、下痢や血便の自覚症状が出ますが、私はもっと上(奥)の、小腸と大腸のつなぎめあたり「上行結腸(盲腸)」部分に出来ていたので、ここはまだ食べ物が液状で便になってない。よって下痢も血便もなし。痛くなって初めて判った次第です。
胃カメラは数年前にやって「ツルツルで綺麗ですよ!」と太鼓判をもらっていたし、自覚症状もなしだから大腸内視鏡やらなくていいよねー、と長年避けてきた。あの下剤2L飲む検査も嫌だし…。
「胃と腸はねー。別モノなんですよ」
と言われてしまいました。納得。

癌は1cm育つのに10年かかるらしいので、じゃあ私は40年かけて育ててたのかなー。
逆に言えば40年もよく入院ひとつせず、時々お腹痛いぐらいで、仕事して遊んで無事にやってこれたもんだ。妙に感心してしまったというか現実味がありませんでした。
周辺のリンパに少し転移していたので一緒に取り除くけど、患部から離れた大動脈近くのリンパの腫れが、癌なのか違う原因か不明。これは経過観察に。

晩になって初めて凹みました。
癌と言われて即座に脳裏に浮かんだのは「海辺のホスピス」の光景。
海が好きだから、自分は年とったら海辺の町で暮らして、弱ってきたら海辺の老人ホームに入って、いよいよとなれば海辺のホスピスでラストを過ごす。
そう未来予想図を描いていました。それはまさに、小川糸さんの「ライオンのおやつ」の表紙の絵。
瀬戸内の島のホスピスで、最後を過ごす若い女性が主人公のお話です。
(前から欲しかったけど、昨日文庫を見つけて購入)

人間いつかは死ぬのだから、それは怖くないけれど、「今」とは思っていなかった。
平均寿命考えたら、20数年は先だわ。それまでは、介護も卒業して「楽しき老後ライフ」を送ろう。
そう思っていたのに、自分は大急ぎで「店じまい」ならぬ「人生じまい」をせねばならんとは。
あまりに予定外で、何より、死ぬということは、自分の存在がまるごと無くなってしまうということ。
今までは自分の「目」から世界を見ていて、あーだこーだと「想って」きた。
その「想い」が、「世界」だった。
でも、自分の視界から見える世界まるごと無くなってしまうということは、本当に「全てが終わる」ことなんだな、と。
その虚無感。
なんとも言い難い感触。
頑張ってきた人生自体に悔いは無いんだけど、ああ自分に「楽しき老後」は無いのかな。そこはちょっと残念(意外に長く生きるのかもしれませんが)。

などと色々な思いで、ろくに眠れませんでした。
癌で亡くなった友達も、こんな気持ちだったのかな。もっと寄り添ってあげれば良かった。苦しかっただろな。
あの人もこの人も。様々な顔が浮かびます★
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手術から1ヶ月★

2024-05-01 | うぐいすよもやま日記
写真は、親戚の男の子がパティシエとして経営している芦屋の洋菓子店「ディスティネーション」のケーキです。
美味しそうでしょ。
母が施設に入居する直前に持ってきてくれました。
焼き菓子も美味です。ケーキもいっぱい種類があります。
まだオープンして一年もたってないのに、評判は上々のようです。
お近くの方はぜひ!

4月1日に手術して、ちょうど1ヶ月が経ちました。
私は「大腸がん」でした。
ステージは3または4。
初期ではないけど末期でもないというところでしょうか。
来月から再発防止の抗がん剤治療を始めます。
「ゼロックス療法」という点滴ですが、最新で副作用が軽めの療法だそうなので、やってみることに。

最初は先生に「抗がん剤をやりたくないので、玄米菜食の食事療法でいこうと思う」と言ったのですが、「食事療法で癌が治るなら世界中の人がとっくにそうしてます。でも、そうじゃないでしょ。標準治療の抗がん剤は、現時点の最高の療法だから保険医療として国が認めているんです」と、アッサリ却下。
その後も食い下がりましたが、抗がん剤をやらずに食事療法だけで完治した!という例は、確かに「奇蹟」ぐらいの確率です。私が知り得る情報の限りでは。

「奇蹟に賭けるのも自由ですよ。でも僕は、食事療法はおすすめしません。それよりも食べたいものをバランス良く食べて体力をつけましょう。結局、普通に過ごすのが一番なんです」。
私は迷いに迷って「ではとりあえず一回目をやってみます」と答えました。

正直、これからどうなるか、自分でも未知数ですが、版画の仕事、絵描きの仕事、ぼちぼち復帰することにしました。
久しぶりに仕事場の椅子に座り、版画に触れました。
自分の居場所に、戻ってきた、という感じです。
先生の「普通の生活をしましょう」という言葉が、胸に残っています。
まだちょっとしんどい時は、横になったりしますが、「普通の日常」に戻ることにします★
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