上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

拍手鳴りやまず★3

2007-03-27 | 06-07 コンペとショー
そうそう、第二グループで忘れてならないのが、ドイツのリンデマン!
ベルンソン君大フィーバー直後の滑走でやりにくそうでしたが、リンデマンは04年ドルトムント世界選手権の銅メダリストなのですよ。
あの時、ランビと3位争いをしてて…5対4のジャッジ一人差でリンデマンに軍配。旧採点法の最後のワールドでした。
新採点法になってから成績が出ない流れが続いて(故障もあるのかな?)非常に悲しいものがありましたが、ヨロ選も良かったし、復活が嬉しい。このFSは、3アクセルを2度入れて、ジャンプもノーミス。表現も豊かになってきた。晴れ晴れとした笑顔で喝采を浴びました。
リンデマンが銅メダルをとった時のFSは、すごーく今回の大ちゃんとカブります。最初の4回転をお手つき。でも、他のジャンプを次々と決めていった。後半の地元ドイツの観客の盛り上がりときたら…「声援が凄くて、ちっとも疲れなかった。どこまでも滑れそうな気がした。」と後に語っている位なので、至福の時だったのでしょうね。大ちゃんみたいに、キスクラで号泣している姿も感動的でした。
地元でワールド、というのは本当に一生にあるか無いかの得難い経験なのでしょう。今回、良い笑顔が戻ってきて本当に良かった。アリーナの大きなドイツバナーが嬉しそうに揺れていました。

 製氷の15分間をはさんで、いよいよ第三グループ。
段々、心臓がバクバクしてきます。まだ大丈夫。まだ大丈夫…。この6人がある…。
2番滑走は期待のフランス3番手、ヤニック・ポンセロ(通称ポンちゃん)。
ジャンプで派手に転倒。とても美しいエッジワークを見せるのに、勿体無かったです。前日のSPでは哀愁のメロディで情感豊に滑り、泣けるものがありました(実際、むせび泣きました。ハンカチ入りました)。ステップがいいんですよね。“心が入っているような”ステップを踏むの。
演技終わってうなだれているのがつらかった。ポンちゃん、またNHK杯に来てね。あの時は私の目の前でスピンがスッポ抜けて、大転倒してしまったのだけど。ガッツを見せてね。皆、温かい拍手を送りました。

 3番滑走はエマさん。ただ一人黄色い衣装で、すんごーい長身なので目立つこと。足が2mあるんちゃうかという。
朝の練習でもアップでも、4回転がきれーいに入るかと思えば3アクセルがスッポ抜け。アクセルをコンボで決めた!かと思えばクワドがパンク。
なかなか上手くいかないサンデューですが、アップの最後に跳んだ4回転で「うわーっ!」と歓声が上がりました。これはイケるかも…。
最初の4回転は回りきっているのに惜しくも転倒。アクセルも転倒(抜け?)。もうこうなると立て直せない「テンション下がっちゃったエマ」モードになるのでした。せっかくエキゾチックな美しいプロも、むなし~く音楽が流れていく…。メイクがアイラインばっちりで、初めて見た方は「???」だったと思います。
かつてのGPF覇者エマ。ワールド予選1位だったこともあるエマ。
それでも私はやっぱりエマが好き。それはいーんだけど、日本のお茶の間のTVに映るかしら…来季…(それが心配になりました)。
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拍手鳴りやまず★2

2007-03-27 | 06-07 コンペとショー
 男子FSのトップバッターは、なんとあの「経営者くん」。ライアン・ブラッドリー(米)です。
彼とクリストファー・ベルンソン(スウェーデン)が、「お祭り男」の双璧として対決するゾ、と思っていたのですが、結果はベルンソン圧勝。
経営者君はジャンプミスが目立ち、緊張気味。全米でジョニーを打ちまかした時のような輝きは、残念ながらありませんでした。しかし、練習でも「とほーもなく高い」3アクセルを見せて、喝采を浴びていました。
私は彼を2001年の全米お祭り大会で見たのですが、その時16歳で、なんとも可愛くプロポーションも抜群。今よりずっと質のいい?演技をしていたような。ジャンプも安定していました。TV解説者も「ライアンの未来は輝いていますね!アメリカの星!」と絶賛していたのを覚えています。同じ年代の選手が、この年に世界Jrで優勝したジョニーで、でもこの頃のアメリカはジョニーよりブラッドリーに期待していたようでした。
しかしその後はシニアで低迷。かたやジョニーは全米3連覇。大きく水を開けられ悔しかっただろうと。このワールド初出場は嬉しかった事と思います。コミカルな持ち味を生かして、ノッてきたらこれからも怖い存在かな。

 第一グループ、つまりSPの成績が下位だった6人がここに集まるのですが、ロシアの代表二人ともがこの位置で滑るとは…。
今年の世界Jrメダリストのセルゲイ・ボロノフ君。リンクサイドで、あのウルマノフが見守っています。選手時代の華やかなオーラはもう無いけれど、誠実そうな面持ちは相変わらず。ボロノフは来季から本格的にシニアデビューだし、気長に育てるのかな~という感じです。まだちょっとレベル的に達していないというか体力が持たない印象。資質的にはウスペンスキーの方がいいと思うんですがどうかな。コーチ・ウル様の手腕も期待したい。
そして、アンドレイ・ルタイの時には、ミーシンコーチ御夫妻が見守っていました。ルタイ君は4回転にも挑んで大きなどよめきが起きましたが、ヨロ選と似たような出来でした。彼も体力が課題かな。本当に、ルッツを降りたあとの仕草なんて「憧れのプルシェンコ」そっくり。微笑ましいというか(でも、やっぱ彼は可愛いねー。人気ありました)。
ボロノフ、ルタイとも、プログラム構成がイマイチかなあ~。曲の印象が薄くてジャンプもミスが出ると、どうしても下げられざるを得ない。朝の公式練習でもロシアチームはジャンプに確実性が無く、今後どーなるのかしら。フィギュア大国ロシアは巻き返す事が出来るのでしょうか。アンドレ~イ…と胸でつぶやきました。

この日最初のスタオベは、第二グループ2番滑走のベルンソン(ベルントソン?)。
♪でぃすこで ふぃーばー!!
♪あ、そーれ!ふぃーばー!ふぃーばー!!
踊る踊る。腰を入れて?ノリノリ。N杯では失敗続きだったジャンプもなんとノーミス!
最初からお客さんは大きな手拍子だったけど、決まる度にどんどんどんどんボルテージが上がり、天井にはあたかもミラーボールが回っているかのようでした。「サタデー・ナイト・フィーバー」なんて、彼の生まれる前の映画?だから、北欧な若者にとってはレトロ感覚なんでしょうか。解説席のカート・ブラウニングまでもが、大きな手拍子で踊ってるっつーの。
「じゃん!」フィニッシュの「トラボルタ・ポーズ」も決まった!
一斉にスタオベ。大きくPB更新でなんと暫定1位です。最終的にはTOP10入りしましたね。すごっ!
「07年3月、東京体育館をディスコに変えた男」クリストファー・ベルンソン。
N杯で私の右隣に座ったお嬢さん2人組は彼の熱心なファンでしたが、今日は涙を流して喜んでいるでしょうか。いやもう、大拍手。あっぱれベルンソン。

 第二グループ、6番滑走の織田くん。
前日の「まさかのSP」では、相当緊張しているようでした。あの時はウォームアップでもジャンプはいつも通りだったし、笑顔も同じ。でも、名前がコールされてからなかなかスタート位置につかず間を取っているので、「あれ?」とは思いました。その間の声援がすさまじかったので、かえってプレッシャーになってしまったのかなあ。
冒頭のアクセルのスッポ抜けで凍りついた会場の空気は、3-3成功で持ち直すかに見えましたが、動きが緩慢で、ショーで見せる様なあのハツラツとした織田君ではなく。皆、頑張れ!と声援を送りましたが、最後まで気が動転しているかのようで、こちらもツライものがありました。
昨年は世界選手権デビュー!ということもあって、怖いものが無かったのかもしれない。全日本でも大ちゃんと僅差だったし、シニア1年目にしてGPF進出。直前の4大陸でも優勝。上昇気流に乗って自分に迷いがなかったのかも。
今回は直前にFSのPGを変更して気合を入れなおした、ということですが、私には相当、精神的に疲弊しているように見えました。
フリーの「ミッション・インポッシブル」は、練習で見ていても、3-3-3の最後の3ループがギリギリかなあ~という感じでしたが、本番ではよく頑張った!2度目の3アクセルはやはり、体力的にキツそうでした。
SPの時よりは良く動いていたし、随所に小粋な振り付けも入ってる。スピンもいい。でも第2グループで滑るとさすがに苦しい。NHK杯のFS「チャイコフスキー」で魅せたような、トップグル-プのオーラ、スケール感はありませんでした。私は曲変更しない方が良かったように思うけど、どうだろか。でも、SP14位から7位まで上げてくる所は流石で、「織田の底力」は充分見せてくれました。
のぶりん暫定1位で、場内ムードは明るく。ホッ。
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拍手鳴りやまず★1

2007-03-27 | 06-07 コンペとショー
男子FS。割れんばかりの拍手と大歓声。騒然とした場内。張り詰めた空気。
なんか、自分の身体もずっとおかしい状態でした。
あそこでは、お客さんも一緒に「戦って」いるのでした。
背面側アリーナ最前列にはアメリカ応援団。正面側スタンド中央にカナダ応援団。スイスのカウベル隊?は来日していなかったようですが、日本にはランビエールのファンが多い。スイス国旗は至るところに。自前でカウベルを鳴らすお嬢さんも。
フランス国旗、スウェーデン国旗、ドイツ国旗もありますが、今回はロシア国旗が少なかったのが残念というか、象徴的でした。
手作りバナーで一番多かったのがジョニー。ジャッジのすぐ後ろ、中央にジョニーファン公式バナーがありました。とにかく10種以上はあったんじゃないかな。日本でのジョニー人気を伺わせます。
大ちゃんも多かった~。おなじみさんから初めて拝見するものまで、楽しませてもらいました。ジェフやライサ、ランビは勿論、トーマス・ヴェルナー応援バナーの多いこと。GPやヨロ選の活躍で一気にブレイクした感じです。
背面側2階中央に関西大学の横断幕がありました。少数ながら応援団も来てくれていたみたいで、関大のあるS市の市民としては妙に嬉しかったです。
アメリカの星条旗軍団、カナダのメイプル軍団、ともに「年金生活に入ったフィギュア好き」とおぼしき、かなりご年配の方ばかりでした。日本人は20~40代(50代?)層の女性が最も多く、トイレは長蛇の列。
やはりさすがに「若手イケメンを揃えた」男子シングルです。
コメント (2)
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