晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

J・R・R・トールキン 『ホビットの冒険』(再読)

2012-05-04 | 海外作家 タ
「指輪物語」を読み終えて、どうしてもその世界観にまだ浸って
いたくて、つい手を出してしまいました。
この『ホビットの冒険』は、「指輪物語」の前に書かれた作品で、
「指輪物語」での指輪保持者であるフロドの継父であるビルボが
賢者ガンダルフと13人のドワーフとともに冒険をするといった話。
この13人の中に「グローイン」というドワーフがいるのですが、
フロドの旅の仲間であるギムリのお父さんですね。
そもそもギムリは、この13人の中にいたバーリンというドワーフが、
霧ふり山脈のモリア抗に探検に行くといったまま音信普通になって
しまい、バーリンを探しに行くという別目的もあったのです。

話は、唐突にガンダルフが登場します。ほんとうに唐突。一応、過去
にビルボとガンダルフの交流は書かれていますが、さらりという程度。

そして、ドワーフが霧ふり山脈(ホビット庄から見ると東にある大きな
山脈)の反対側に住む竜を退治しに行き、ビルボはなぜか一緒に行くこと
になります。

「指輪物語」にも登場する裂け谷のエルロンドの館を経由して、霧ふり
山脈を越えることに。途中、ゴブリン(オークともいう)の攻撃に遭ったり
もしますが、なんとか山脈を越え、いよいよ闇の森へと進もうとしますが、
ガンダルフは13人のドワーフとビルボとは別行動することに。

この山脈越えの途中でビルボは穴に落ちてしまい、ここでゴクリと出会い、
なぞなぞ合戦に勝って彼の指輪を持ち出すことに。
これが後に「指輪物語」の核となるわけですね。

熊族のビヨルンに途中まで案内してもらい、闇の森に入るのですが、中で
クモに捕らえられたり、なんとか逃げられたと思ったら今度はエルフに捕
まってしまいます。

ここでエルフとドワーフがなぜ仲が悪いのか、そのいきさつが説明されて
います。それはさておき、ドワーフとビルボはエルフの家から脱走し、川
の中洲にある町へたどり着いて、さあ、竜の住む山へ・・・

「指輪物語」の中で、この旅についてはチラッとだけ説明があります。
竜の奪った宝をめぐっての大戦争「五軍の戦い」も描かれていて、迫力満点。

『ホビットの冒険』を読んでから「指輪物語」を読むもよし、その逆でも
いいですが、いずれにしても「指輪物語」の序盤で苦しんだ人は読んだら
スッキリします。
コメント
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