やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

鈴木秀美のバッハ

2006-02-09 | 音楽を

鈴木秀美による、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲のCDを聴く。

一年半ほど前、秩父のホールで録音されたもの、とのこと。
穏やかで、伸びのあるチェロの音色に驚かされる。
録音方式も最新の技術で、木質系の音色のホールのせゐかしらん。
と、思ってゐたら、楽器そのものが、1500年代の名工房の作品らしい。

それと、ノーツにも鈴木自身が書いてゐましたが(舞曲がたくさん組み込まれてゐるではないですか、と)、
確かに、この曲集は、バッハが30代の時の作品といはれてゐるもの。
小生の持つ、カザルスや、トルトゥリエのものを聴く時の、妙な緊張感は不必要なのかもしれません。
(それでも、ヴァイオリンの無伴奏集は、やはり、襟を正してしまふ!)

そんな思ひで聴き続けると、なるほど、やはらかな音色と相俟って、雨水の季節も近い、今頃には打ってつけの演奏なのかもしれません。
(カザルスや、シュタルケルの演奏は、厳冬の滝に打たれながらー、の趣きがありますからー)

それでも、以前、舞踏家で山形市にある大学でも教へられてゐるM先生の稽古場?
で大音響で聴いたカザルスの演奏は、やはり、禊(みそぎ)を受けるやうな、切羽つまった演奏でしたがー。



(写真は、CDのライナー・ノーツから借用)






牡蠣祭り

2006-02-05 | 雑記


松島の「牡蠣祭り」に行くから、ネットで地図を探してをいてと小生の愚女に頼まれ、プリントしたものを持って朝早く出かけたやうでした。

着いたよ、とメールと写真が届き↓




以下は、送られてきた「牡蠣祭り」の様子。
たしか、食べ放題!、のイヴェントではなかったかしらん。

確かに、この季節の牡蠣は美味、でせう、なあ  (´ヘ`;)とほほ・・













牡蠣をむさぼり食べて、気仙沼へと足をのばした、と到着の写真がきました。↓







お土産は、あるのかしらん? (`0`)ノ"










シューベルト生誕209年

2006-02-01 | 音楽を

昨日は、シューベルトの誕生日、でした。

モーツァルトの生誕250年の話題があがってゐますが、
そのモーツァルトの音楽を乗り越えやうとしたベートーヴェンを敬愛し、
31歳で父よりも早く逝ってしまったF・P・シューベルト。

マレイ・ペライアのピアノ・ソナタ第21番(D960)を引っ張り出して聴きました。ルプーのディスクが聴きたかったのですが、どこかに紛れ込んでしまったやうです。
ひそかに、穏やかに始まるこの最後のピアノ・ソナタは、いつ果てるともしれない旋律がこころを慰めてくれます。

死の年、交響曲では、強大な世界を目指したものの、やはりシューベルトは小さいけれど、研ぎ澄まされた深遠な世界でその生涯を閉じることになる。
シューベルティアーデと呼ばれる豊かな友人達に助けられ、囲まれたことへの感謝のやうに、このソナタは聴くものを穏やかな気持ちにさせる。

ペライヤの音色は、そんなシューベルトに似つかはしく、透明で芯が通ってゐる。
彼のモーツァルトも素敵だったが、如月とはいへ、まだはるかに春遠い雪国で聴くには打ってつけの演奏です。