昨日は、降りしきる雪の中を、朝、現場へ向かひました。
丁度、FMから流れてきた音楽は、モーツァルト、でした。
オーボエ協奏曲。
第一楽章の優雅な出だしに、気持ちが救はれます。
とても、不思議な気持ちで運転をしてゐました。
”日本”などといふ国があるとも、ましてや、”山形”などといふ処があるとも夢にも思はなかったかもしれないアマデウス・モーツァルトが創った曲が、二百数十年ののちに、ひとりの中年男の(一瞬でも)気持ちを豊かにさせてくれる、などどー。
今日は、冷え込んだ朝に、昨日と同じ現場へ向かひました。
今日は、ロバータ・フラック、です。
一昨日、昨日と、FMでミニ特集を組んでゐて、何だか、聴きたくなって車中でかけてゐました。
1992年に出た、「ナイト・トゥ・ミュージック」といふアルバム。
文句のつけやうがありません。
伸びのある声。抜群の歌唱力。アレンジの見事さ。バックのプレイヤーの巧さ。
バラッドもありますが、湿度はとても低く、
少し、無機質な都市に似合ふ音楽です。
スタンダードも、さうでない曲も、彼女の歌になってゐます。
かういふ、大人の音楽は、日本では無理なのかしらん?
(写真は、ジャケットより)