(蔵王の秋~)
秋から冬にかけて、ブラームスの、室内楽曲と器楽曲をまとめて聴いてゆきたくなりました。
最初に選んだのは、ピアノ三重奏曲。
演奏は、ピアノがアルトゥ-ル・ルービンシュタイン、ヴァイオリンはヘンリク・シェリング、チェロはピエール・フルニエといふ、黄金トリオです。
作品番号8のこの曲は、ブラームスが二十歳過ぎに一度出来たものですが、それから36年後に手を加へての作品です。
曲の出だしの、ピアノにからんでチェロが歌うところは、結構、恋多かったブラームスの甘味な味はひがストレートにでてゐて、晩年の改訂でも残したかったメロディなのでせう。
どの部分が手直しされたのかは小生にはわかりませんが、後半になると、曲の雰囲気が内向的になってくるあたりでせうか。
完璧さを求めるあまり、自分の作品を破棄することに何のためらひも持たなかったといふブラームスの、曲の中に残された馥郁たるかをりを感じることができます。
秋から冬にかけて、ブラームスの、室内楽曲と器楽曲をまとめて聴いてゆきたくなりました。
最初に選んだのは、ピアノ三重奏曲。
演奏は、ピアノがアルトゥ-ル・ルービンシュタイン、ヴァイオリンはヘンリク・シェリング、チェロはピエール・フルニエといふ、黄金トリオです。
作品番号8のこの曲は、ブラームスが二十歳過ぎに一度出来たものですが、それから36年後に手を加へての作品です。
曲の出だしの、ピアノにからんでチェロが歌うところは、結構、恋多かったブラームスの甘味な味はひがストレートにでてゐて、晩年の改訂でも残したかったメロディなのでせう。
どの部分が手直しされたのかは小生にはわかりませんが、後半になると、曲の雰囲気が内向的になってくるあたりでせうか。
完璧さを求めるあまり、自分の作品を破棄することに何のためらひも持たなかったといふブラームスの、曲の中に残された馥郁たるかをりを感じることができます。