三月一日。
昨日までの春迎への暖かさとはうって変はって、生憎の、みぞれ雪になりました。
我が家の愚女も、県立高校を卒業することになりました。
忙しさにかまけて、たいしたこともしてあげられなかったので、せめてーと、
卒業式に出向きました。
とてもつまらない卒業式で、寒い体育館で二時間近くを我慢した、といふ想ひでした。
まるで絵に描いたやうな、ひと昔前の結婚式のやうに、「誰のための式?」といふものでした。
今日で別れ、離れる子供達への”たむけ”の言葉ではなく、まさに壇上の演説のやうな祝辞が延々と続いてゐました。
紆余曲折があった小生の愚女ですが、あるひは、小生に似て、そんな雰囲気に何かしらの反骨をもってゐたのかもしれません。
小生にしてからも、高校生時代は、時代背景はありましたが、毎週のやうにデモへ参加し、ストライキやボイコットを試行錯誤し、制服の廃止やカリキュラムの変更を要求したりー、と意気盛んな時でした。
そんな、遙かに昔のことを想ひだしながら、ルーティンワーク化してゐる”教育”の一面を見た思ひがしてゐました。
とまれ、桜の季節までは、あとひと月半余ー。