1987年9月11日.ベルリン・フィルハーモニーホール
指揮:小澤征爾/斉藤記念オーケストラ
この日の公演は、前半が秋山和慶の指揮といふ変則的なものでした。
テープに残ってゐたのは、小澤征爾によるブラームスの交響曲第1番のみ。
ホールのせゐか、録音のせゐか、出だしのティンパニの連打から分厚い音が広がります。
それほど小澤征爾の音楽は(人柄は兎も角)好みでもないのですが、
見事に紡がれた一本の音、とまではゆかないまでも、これが日本のオーケストラか
と思ふほどの弦の響きの厚さには驚きです。
第二楽章で、ヴァイオリンのソロをとってゐたのは誰だったのだらうか?
とても、素敵な音色でした。
後半は、やはり金管の弱さが気になり、音の割れ方が汚れてゐます。
演奏後、ホール全体に「ブラボー」の声が渦巻いてゐましたが、演奏よりも、
メモリアル的な意味で「よくやった!」といふ拍手だったのでせうか。
ところで、斉藤記念オーケストラ、って今もあるのだらうか? (「・・)
指揮:小澤征爾/斉藤記念オーケストラ
この日の公演は、前半が秋山和慶の指揮といふ変則的なものでした。
テープに残ってゐたのは、小澤征爾によるブラームスの交響曲第1番のみ。
ホールのせゐか、録音のせゐか、出だしのティンパニの連打から分厚い音が広がります。
それほど小澤征爾の音楽は(人柄は兎も角)好みでもないのですが、
見事に紡がれた一本の音、とまではゆかないまでも、これが日本のオーケストラか
と思ふほどの弦の響きの厚さには驚きです。
第二楽章で、ヴァイオリンのソロをとってゐたのは誰だったのだらうか?
とても、素敵な音色でした。
後半は、やはり金管の弱さが気になり、音の割れ方が汚れてゐます。
演奏後、ホール全体に「ブラボー」の声が渦巻いてゐましたが、演奏よりも、
メモリアル的な意味で「よくやった!」といふ拍手だったのでせうか。
ところで、斉藤記念オーケストラ、って今もあるのだらうか? (「・・)