やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

蔵王のブナ

2005-05-22 | やまがた抄
蔵王のブナの樹です。

ふと目にとまった一本の幹を撮ったのですが、
PCに取り込んでみると、その存在感に感心しました。

山中の、誰の助けもない、誰の歓心も貰はない(一人ゐますがー)
ブナの、この堂々とした姿は如何ばかりでせう。
おもはず、自立、の二文字が浮かんできました。

木を見て森を見ず、といふ話がありますが、
やはり一本一本の樹の姿が美しくなければ、
森全体に美しさも凄みも感じられない。

最近、知人やお客さんとよく話すのですが、
天変地異や事故ががいつ起こるかわからない世の中で、
それに遭遇したときに自分の力で三日間は生き延びなければならない、
そのための知恵を持っていなければならない。
泥水でも飲む、食べられる野草を知ってゐる、等々。

五センチほどの積雪に、NHKのニュースで雪の道の歩き方を特集するやうな
ひ弱な、ばかばかしい世の中を、森の中のブナの樹は
笑ってゐるやうな気がします。(`0`)ノ"