やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

グリュミオーの「シャコンヌ」

2005-05-11 | 音楽を
アルテュール・グリュミオーは、バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタと
パルティータ」(全6曲)を1960年から翌年にかけて録音してゐます。
惜しくも、1986年に亡くなってゐますが、その間に再録音する時間も
余裕も、あるひは意志もあったはずですが、唯一の録音になってゐます。

素晴しいバッハ、だと思ひます。

妙な精神論を振りかざす評論家が多い中で、それゆゑ、グリュミオーのバッハが
日本で高く評価されることも多くないけれど、当時随一と云はれた
その限りなく美しい音色とよく歌はれる演奏にいつも魅了されます。

グリュミオーでパルティータの第2番の終章「シャコンヌ」を聞くと、
今まで生きてきたことの後悔と、
これからも生きてゆかなければならない決意が
小さな意志になって生まれてきます。



(写真は、CDのジャケットから借用)