rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

スーダンは何故突然軍内部で戦争になったか?

2023-04-25 17:57:22 | 政治

I.  軍内部の権力争いの内訳

 

スーダンが長年のダルフール紛争を始めとして、政情不安な国であることは何となく理解されていたのですが、2023年4月に突然首都ハルツーム在住の外国人が退去せねばならないほどの激しい内戦になり、自衛隊が邦人救出に出動するという事態に皆驚いていると思います。

今回の軍内部の衝突の背景は、NHKのサイトなどでも概要が紹介されていて、ある程度は理解できます。要点をまとめると、

1)2019年4月独裁的なバシール大統領が市民のデモをきっかけにした軍のクーデターで失脚。軍政による暫定統治が行われ、軍トップのブルハン氏とハムドク首相で民生への移管が進められつつあった。

2)2021年10月再度軍がクーデターを起こして独裁政権になり、市民と衝突。国連などは民生移管を勧めたが、その際力を持ってきた準軍事組織のRSFと対立。

3)RSF(Rapid support force)即応支援部隊と呼ばれるアラブ系の民兵組織は、正規軍を支援して民衆抑圧にも活躍、また非公式の米軍支援の下、イエメン内戦にもサウジが後援するフーシ派支援の軍事支援部隊として参加していました。今回このRSFの扱いを巡って正規軍との権力争いが激化して軍内部の激しい内戦になったと解説されています。

 

II.  何故今なのか

 

では、何故今なのか?そしてウクライナも同様ですが、戦争をするには多額の「資金」と「武器供給」が必要ですが、その出所はどこか?の説明が大手メディアにはありません。

元CIAのラリー・ジョンソン氏は自身のブログでこれらをClearに説明しています。つまり、RSFをけしかけた背後には米国がいるのです。

ロシアは紅海とインド洋への活動拠点として、スーダンに海軍基地を設ける算段を進めてきており、最大300人のロシア兵を擁し、4隻の海軍艦艇を維持する港を25年契約でポートスーダンに作る合意を2022年2月にはRSFと、2023年2月には正規軍側の代表と締結しました。これに先立つ2022年9月、ロシアがスーダンに基地を持つ事を嫌う米国は、新任大使ジョン・ゴッドフリー氏がスーダン政府に対して「ロシアが紅海沿岸に軍港を持つ事を許可する事はスーダンの国益を大きく損なうだろう」という警告を発していました。それに対して、スーダン政府側は「ロシアが港湾を持つ事に対して障害はない」と言う回答をしていました。ゴッドフリー氏は「ロシアを許容する事はそれなりの結果を貴国に及ぼすだろう」と述べたとMiddle East Eye誌に報道されています。その「結果」が軍内部の内戦であることは明らかでしょう。恐らくは、米国CIAはRSFをけしかけて正規軍と激しく戦わせ、仲裁のために米軍を中心とした国連軍が大挙して駐留する道を開き、ロシアの軍港開設の道を閉ざす事を狙った作戦と思われます。

米国は昨年秋、ロシアの軍港は作るなと正式に脅していた

 

III.  FOXニュースでさえ信用できないと番組内で発言したタッカー・カールソン頸

メディアが重要な事、大衆に知ってほしくない事は報道しない事は周知の事実と思いますが、米国で唯一歯に衣着せず、世の中おかしいと発言しつつけていたFOXの人気キャスター、タッカー・カールソン氏が4月24日をもってFOXを辞職したと報じられました。FOXを所有するマードック氏に気遣った体制寄りの言論も行ってはいましたが、最後はコロナやワクチンの欺瞞、ウクライナ紛争の欺瞞をぶちまけていました。ロバートFケネディのワクチンについての警告は科学的に全て真実だったと断言。ウクライナで米国は生物兵器を作っていた、核兵器開発もしていたのにメディアは隠ぺいしていたと言い切る。10分程のビデオですが、消される前に視る価値は十分にあります。あっぱれな事と思います。

メディアは堕落している。ロバート・ケネディJr.の主張が科学的に正しいと言い切るカールソン氏


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4 コメント

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Unknown (山童)
2023-04-26 03:53:19
とんでもない事になりました。RSFが病原体の研究施設を乗っ取ったそうです。コレはもうCIAのコントロールが効いてないのでは?
ポリオウイルス、コレラ菌などが保管された研究施設らしいですが。
ロシアが関与していて、その証拠を突きつけるつもり(別に捏造でも構わない)なのか。それならマシですが。どの程度のレベルなのか解らないのですが、レベル4とかの場合、爆破されて病原体が撒き散らされたりすれば、大規模な爆撃とかも……。記事から感じていましたが、この内戦、
かなり闇が深いですね。唖然としてます。
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スーダンにいる米国人が異様に多い (rakitarou)
2023-04-26 07:11:49
今回米国人で退去したのは外交関係者のみとわざわざ但し書きを付けて報道していますが、大使館員だけでもウクライナ並みの71人と(多分CIAが沢山いる)小国にしては多すぎる。米国はウクライナ他アフリカにも多くの生物研究施設を作って自国で禁止されている細菌兵器開発をしていますが、それはタッカー・カールソンが間接的に指摘した様に「米国人から見て劣等人種を人体実験に使えるから」です。
アメリカの悪業がどんどん露わにされて結局ブーメランのように自国に帰ってくるでしょう。
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イエメン内戦(サウジアラビアなど外国の干渉戦争) (宗純)
2023-04-26 10:05:03
今までのBBCなどリベラルメディアの報道では、世界で一番悲惨なイエメン内戦では地域大国のサウジアラビアやアラブ首長国が、2015年3月からサウジに亡命した元大統領を支援して軍事介入。首都サヌアを抑えるシーア派のフーシを支援するイランとの国際紛争の泥沼に嵌ったことになっていたが、
今回初めてスーダンがサウジ側で参戦していたことが発覚している。そしてピッタリのタイミングで中国の仲介でサウジとイランが国交回復で合意して、イエメン内戦もやっと終わったと思ったら、
唐突に起きたのが今回の不気味なスーダン内戦。そもそも2015年サウジのイエメン内戦への軍事介入はアメリカからの入れ知恵(オバマ政権からサウジへの指示だった)と思われます。その半年後の2015年9月のロシア軍のシリア参戦も同じでプーチン大統領の決断と言うよりも、これも米軍傭兵組織ISISイスラム国の暴走に手を焼いたアメリカからの指示(お願い)で始まったと思われます。今回のスーダンの紛争はその後始末。間違いなく、アメリカの悪業がどんどん露わにされて結局ブーメランのように自国に帰ってくるでしょう。

タッカー・カールソン辞職は、
米国のジョン・F・ケネディ元大統領のおいで弁護士のロバート・ケネディ・ジュニアの4月19日大統領選出馬表明が直接の原因である可能性が高い。1968年に暗殺されたロバート・ケネディ元司法長官の息子で、新型コロナウイルスのmRNAワクチン懐疑派として知られる人物が民主党予備選挙出馬のニュースをFOXの人気キャスター辞職の騒動で胡麻化したいのでしょう
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中国の漁夫の利 (rakitarou)
2023-04-26 14:08:13
米ロで潰し合いをしているので目立ちませんが、中東でもアフリカでもプレゼンスを高めているのが中国。中国もアフリカで極悪なことをしているのに、結局中国が漁夫の利で最終的に得をする結果になりそうですね。
台湾有事とか言いながら、習近平もそう簡単に誘いにのって戦争を始めたりはしないでしょう。台湾にも大陸派の人は大勢いて、私の知人の医師も思いっきり米国をだましながらの大陸との一体化を望んでいましたから。
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