2023年になってから新型コロナ感染症陽性者数、そして陽性者の死亡者数が増加しています。また救急搬送される人の数、救急車を呼んでも搬送先が見つからない、所謂「搬送困難例」も増加しています。元気に暮らしている人には特に問題ではありませんが、病気の人、及び医療関係者には深刻な事態です。
I. 問題の根源は「感染症2類にこだわる愚かさ」
社会の営みは「法」に従って行われます。しかし所詮人間が作った「法律」に完璧なものなどありません。法が作られた根本理念は「法の淵源」といって法律学を学ぶ1時間目に教わる内容ですが、法の理念に基づいて作られた条文も、全ての社会状況に適合するものではないので、運用する段階で適宜変更する必要があります。しかし法は現場でそれぞれ勝手に変更できないので「政令」などの形で柔軟に変えて行く必要があります。「新型コロナ感染症」も法律上の扱いは指定感染症として、感染症の患者に対する医療に関する法律に従う事になっていますが、それを2類相当にするか、5類相当にするかで大きく扱いが異なるのです。2020年初頭のまだ疾患の本態が不明で、わずかの人しか罹患していない状態で「2類相当」は妥当な扱いですが、既に数人に一人は不顕性を含めて感染の既往があると考えられ、感染力が強い割りに重症化は少ないことが明確な「新型コロナ感染症」を2類相当にし続ける行政の怠慢で、数多くの弊害が現場で起きている事に国民はもっと怒りを表明するべきです。
しかし、医療現場、病院で何が起こっているかを正しく伝えるメディアが皆無(何故かは不明、今までコロナを煽り続けた後ろめたさか?)なので、ここで説明します。
II. どこの病院も満床になる理由
社会から隔離するべき少数者がホテルにいる事自体が異常と考えない不思議?
以前も説明したことがありますが、本来「隔離」の意義は、多くの非感染者に対して、少数の患者から病原体が暴露する事がないようにするためです。「隔離」という自由を奪う人権侵害が許されるのは「公衆衛生上の止むを得ない正統な理由」があるからです。決して「慣例による惰性」で行ってはならない物です。現在の新型コロナ感染症は感染力が強く、軽症者が多く、重症化率、死亡率が少ない事は異論がない事実です。それなのに一般病床とは異なる「隔離」が必要な2類相当にこだわった結果が図の下の現在の状態であり、「重大疾患の少数の患者」という範疇を超えた患者が隔離を強制され、一般病院の病床が制限されて救急患者の受け入れが困難になっているのです。また発熱を伴う救急患者は「コロナでなくても」コロナを疑って検査が必要であり、「コロナ病床が満床」、或は「救急外来自体がコロナ対応中」であれば断らざるを得ないのです。結果として「救急患者のたらい回し」「十件以上の病院に断られて受け入れに2時間」といった事態が全国で生じているのです。
III. コロナ陽性で死亡者数が増加する理由
感染➡重症化➡死亡という経過ではない「死亡者だけが多い」不思議
問題となる感染症の感染力が限られていて、国民全体に占める感染者がごく少数である場合、あらゆる疾患で入院してくる患者さんに占める当該感染症の感染者(発症の有無に限らず)の割合も少なくなります。
一方で、重症や死亡は少ないながら、国民の多くが既往を含めて感染してしまうほど感染力が強くなったらどうなるでしょう?一般の疾患で入院してくる患者さんに占める感染症陽性の割合は当然増加します。特に現在の感染か過去の感染か区別がつかないPCRを未だに判定に使っている日本の場合、発熱の患者がPCR陽性でもこれが現在のものか、既往か判定がつかない(感染後数ヶ月は陽性で出る)事例が頻繁に起きています。自院でPCRを行っている場合は、増幅回数(ct値)のどこで(何回増幅した状態で)陽性化したかである程度判定できますが、プラスかマイナスでしか結果が出ない所では全て陽性者扱いとなってしまいます。結果、検査陽性者はコロナ病棟に入院せねばならず、別の病気が悪化してなくなった場合も「コロナ陽性者が死亡」として扱われ、「感染症自体の重傷者が少ないのに、死亡者だけは沢山いる」という現在の不思議な現象がおきてしまうのです。
日本は一体いつまでこのような茶番を続けるのでしょう?
明らかにステージが大きく変化しているのですが、不可解で不気味な新コロ騒動勃発から3年目で、とうとう「賞味期限」が過ぎたのでしょう。政府自民党もマスコミ有識者も「終わり」にしたいのですが、明らかに失敗している。
マスコミ有識者は感染症2類とは言うが、正しくは「2類相当」であり、欧米や中国などに吹き荒れた厳しい外出禁止とか都市封鎖など明らかにエボラ出血熱など一類相当だった。
同調圧力の強い日本国ではマスクとか手洗い、外出自粛など無言の圧力で従わせる方法。これが幸いしたのか初期は良かったが、現在は最悪の数字を出している。日本以外では躊躇した3回目4回目のmRNAワクチンのブースター接種の影響は恐ろしい。コロナ後遺症ではなくて、コロナワクチン後遺症が日本中で吹き荒れているようです。
一方で高齢者の「いきなり進行癌」はやはり増加著しい。ワクチン打ってもコロナ陽性も既に当たり前。救急車呼んで車内で2時間以上待ちも毎日起きています。冗談のような話ですが、丁度始まった大河と同じ「どうするニッポン?」