rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

少なくとも日本人が戦後秩序にしがみつくのは止めましょうよ

2014-08-03 21:30:04 | 政治

時代の正体 歴史認識は今 慰安婦問題:国際社会の視線厳しく(神奈川新聞) - goo ニュース

慰安婦問題の不毛性については前に言及したので繰り返しませんが、建設的な結論など何も出てこないことが分かっているのに延々とこの問題を続ける人達(基本的には善なる人達とは思いますが)は結果的には単なる偽善者でしかないということです。国際社会云々を引き合いに出していますが、諸外国の人達の善悪の考え方や考える規準の違いなど理解すらしておらず、日本人的な「相手の意見を立てる、認めるが問題解決につながる」と単純に信じてしまっている人達でしかありません。もう少し未来につながる建設的結論が導かれるための国際感覚を身につけたらどうかとつくづく思います。もっと酷い状態であることが最近明らかになった朝鮮戦争時の米軍や韓国軍対象の慰安婦についての人権問題について同じ情熱で追求する意思がないならば、日本軍についての問題もさっさとやめてしまうべきです。

それよりも今起こっている最大の人権問題である「ガザ地区における民間人大量虐殺」、ウクライナにおける傭兵(blackwater)とナチス(スヴォボタ)を用いた同国民の虐殺の方が100倍くらい深刻で重要です。これらは核を用いた世界戦争に発展する可能性すらあります。慰安婦問題をうじうじ追求すると世界が平和になりますか?少し考えればわかるでしょう。

倫理的に悪であるナチスドイツと(アジア人のくせに西欧列強のまねをして)悪逆の限りを尽くした大日本帝国を正義の国家である米英ソ連合軍が徹底的に退治し(無条件降伏させた)、自由と民主主義を世界に広めた、というのが「戦後秩序」の基本です。だからナチスドイツと旧日本についてはどんなに悪く糾弾してもそれを否定することは国際的にありえないのです。「国際社会の視線」とはそういうものであって是々非々ではなくそれが「戦後秩序」という都合の良いお題目だからなのです。いい加減それくらい理解したらどうですか。その後の社会主義と資本主義の戦い(冷戦)では資本主義が勝利したから、共産党独裁国家であっても資本主義をとっていれば戦後秩序の一環として「正義」を標榜できるのです。「戦後秩序」とはその程度のものなのですよ。

21世紀も半ばに向かうにつれて、「戦後秩序という偽善」の化けの皮はとうの昔に剥がれ、米国を中心にしたグローバル資本の悪逆非道が思うように効果を現さなくなり、世界は「グローバル資本社会(G7)」「国家資本主義社会(BRICS)」「イスラム社会」「その他の後進国」に分かれて下手をするとこれらの間で戦争が始まろうとしているのが現在の国際社会です。もう少なくとも日本人は「戦後秩序の維持」にしがみつくのは止めましょう。そして未来社会が平和でそれぞれの社会が自分達の生き方や文化を追求できるような、経済で他国を侵略するようなまねをしなくてすむような国際社会を築いてゆく、そんな建設的な未来につながる議論をしたいものだと私は思います。

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