竹島問題を含め反日侮日政策を反映して日本においてインターネット上の韓国の評判はきわめて悪い。今日は韓国の立場になって、おせっかいながら韓国の今後を考えてみたいと思います。小生の立場は近年の反日教育で育った若い世代の韓国人には容認しがたいものと思いますが、中高年以上の冷静な視点を持つインテリ層には理解できるものと思います。
旧態依然たる両藩政治と清国の柵封体制から脱却できなかった朝鮮は日本に併合されることで近代化への道を歩み始め、教育、文化、保健衛生、産業、農業について飛躍的に進歩を遂げました。第二次大戦では国土が戦場になることは免れ、日本の敗戦によって連合国から独立を与えられました。しかし第二次大戦直後は植民地支配を正当化する帝国主義の時代が続いており、アジアの諸国も日本の支配は終わりを告げましたが再び欧米の植民地に逆戻りすることになり、再度独立戦争を戦う必要がありました。南北朝鮮には独立戦争はなかったものの、完全な自主独立は認められず南は米英、北はソ連の委任統治のような半独立の状態を強要されました。結局南北朝鮮はドイツ・ベトナム同様東西陣営が衝突する場所として分断化され、朝鮮戦争では同胞同士が殺しあうという併合時代には考えられなかった悲劇を経験することになり、それが戦後60年を経た現在も未解決の状態にあります。
無責任な言い方をすれば、この朝鮮戦争が実は南北朝鮮の独立戦争であった可能性があります。つまり戦争初期に北が米韓軍をプサンから追い出していたら韓半島は現在の北朝鮮の体制になっていたでしょうし、仁川上陸作戦以降米軍が北を鴎緑江以北まで追い出し、その後の中共の進入を防いでいたら現在の韓国の体制が朝鮮半島全体に及んでいて拉致や核を含む数々の問題は起こっていなかったでしょう。朝鮮戦争がアメリカ・中国の威信をかけた介入によって朝鮮民族の独立につながらなかったことは、独立問題に限って言えば不運としか言いようがありません。
さて、日本から独立した朝鮮(韓国)にとって、併合時代よりも国民が幸せであることが国家存続の至上命題といえます。「日本の一部であった時の方がよかった」と結論付けることは韓国という国の存在意義を否定することに等しいと考えられます。この比較論を考えるにおいては、政治的な自主性や自由度、文化面、経済面などでそれぞれ比較する必要があると思われます。
政治的自由度や自主性は現在の方が併合時代よりも良いに決まっていますが、ただ一点、「南北が分断されていること」においては併合時代の方が良かったと断定できます。だから南北朝鮮が統一することは「併合時代より良い」状態となる必須の条件と言えます。
統一朝鮮が北の体制になるのか、南の体制になるのか、或いは国家はひとつとして一国二制度でゆくのかはいろいろと意見が分かれるところでしょう。日米にとっては南の体制が良いし、中ロにとっては北の体制が望ましいでしょう。中ロは経済では現在社会主義体制を取っていないけれども、軍事的覇権においてはやはり米国と対立関係にあります。裏技として米朝が同盟を組んだ上で北の体制に南も組み込まれる、或いは中韓が同盟して北は南に入るという手もあるかも知れません。前者は6カ国協議の成り行きで起こりえることですし、後者は併合前の朝鮮の国際関係にもどることを意味し、ありえないことではないと思われます。
どの状況になるにしても現在の韓国の政治経済の状態をそのまま持続させることは困難になるかもしれません。実は韓国の人たちは現在の状態を壊したくないと思い始めているという意見もあります。しかしそれでは永久に「併合時代より良い」状況は得られないことになり、無理やり現在のように併合時代は最悪だった(から今の方がまだまし)という嘘を子孫につき続けなければならなくなります。
文化面・経済面ではどうか、という問題では60年前と現在を比較することはできないから知らずしらずのうちに現在の日本とどうかという比較を韓国では行っているようです。韓国で何の問題でも日本が比較対象にされて、「日本に勝った」とか「まだ及ばない」とか言って対抗意識を燃やすのは「併合時代よりも良いか」という国家の存在意義を確かめる上で必要だからではないかと思われます。韓国について言えば得意不得意の分野はあるでしょうが「文化経済の面で遜色はない」と言えるところまできているのではないでしょうか。スポーツなどは日本に勝つこともたびたびあることは皆承知しているとおりです。勿論経済基盤が脆弱であるとか、若い人の就職難とかいろいろ問題はあるでしょう。しかしそれは日本もさまざまな問題をかかえており条件は同じです。二国間で比較して勝った負けたと言える問題ではないでしょう。
韓国の反日侮日政策の根源は「併合時代よりも良い」と国民に思わせないといけないという歴代政権の強迫観念にあると思います。文化経済面ではそこそこの所まで来ていますが、南北統一が達成されるまでは政治社会面で併合時代より良いと自信を持って言うことができない宿命にあります。エネルギーはマイナスの方向(自分や相手を貶める方向)に使っても自分たちの幸せにつながらない、苦しい選択であっても建設的なプラスの方向に使って初めて将来の幸せにつながるというのは個人も国家も同じです。それくらいのことは私なんぞに言われなくても韓国のエリート層は十分にわかっていることと思います。どうか努力してよい形で南北統一を実現し、建設的な日韓(朝)関係が早く築けるようになってもらいたいと切に思います。
旧態依然たる両藩政治と清国の柵封体制から脱却できなかった朝鮮は日本に併合されることで近代化への道を歩み始め、教育、文化、保健衛生、産業、農業について飛躍的に進歩を遂げました。第二次大戦では国土が戦場になることは免れ、日本の敗戦によって連合国から独立を与えられました。しかし第二次大戦直後は植民地支配を正当化する帝国主義の時代が続いており、アジアの諸国も日本の支配は終わりを告げましたが再び欧米の植民地に逆戻りすることになり、再度独立戦争を戦う必要がありました。南北朝鮮には独立戦争はなかったものの、完全な自主独立は認められず南は米英、北はソ連の委任統治のような半独立の状態を強要されました。結局南北朝鮮はドイツ・ベトナム同様東西陣営が衝突する場所として分断化され、朝鮮戦争では同胞同士が殺しあうという併合時代には考えられなかった悲劇を経験することになり、それが戦後60年を経た現在も未解決の状態にあります。
無責任な言い方をすれば、この朝鮮戦争が実は南北朝鮮の独立戦争であった可能性があります。つまり戦争初期に北が米韓軍をプサンから追い出していたら韓半島は現在の北朝鮮の体制になっていたでしょうし、仁川上陸作戦以降米軍が北を鴎緑江以北まで追い出し、その後の中共の進入を防いでいたら現在の韓国の体制が朝鮮半島全体に及んでいて拉致や核を含む数々の問題は起こっていなかったでしょう。朝鮮戦争がアメリカ・中国の威信をかけた介入によって朝鮮民族の独立につながらなかったことは、独立問題に限って言えば不運としか言いようがありません。
さて、日本から独立した朝鮮(韓国)にとって、併合時代よりも国民が幸せであることが国家存続の至上命題といえます。「日本の一部であった時の方がよかった」と結論付けることは韓国という国の存在意義を否定することに等しいと考えられます。この比較論を考えるにおいては、政治的な自主性や自由度、文化面、経済面などでそれぞれ比較する必要があると思われます。
政治的自由度や自主性は現在の方が併合時代よりも良いに決まっていますが、ただ一点、「南北が分断されていること」においては併合時代の方が良かったと断定できます。だから南北朝鮮が統一することは「併合時代より良い」状態となる必須の条件と言えます。
統一朝鮮が北の体制になるのか、南の体制になるのか、或いは国家はひとつとして一国二制度でゆくのかはいろいろと意見が分かれるところでしょう。日米にとっては南の体制が良いし、中ロにとっては北の体制が望ましいでしょう。中ロは経済では現在社会主義体制を取っていないけれども、軍事的覇権においてはやはり米国と対立関係にあります。裏技として米朝が同盟を組んだ上で北の体制に南も組み込まれる、或いは中韓が同盟して北は南に入るという手もあるかも知れません。前者は6カ国協議の成り行きで起こりえることですし、後者は併合前の朝鮮の国際関係にもどることを意味し、ありえないことではないと思われます。
どの状況になるにしても現在の韓国の政治経済の状態をそのまま持続させることは困難になるかもしれません。実は韓国の人たちは現在の状態を壊したくないと思い始めているという意見もあります。しかしそれでは永久に「併合時代より良い」状況は得られないことになり、無理やり現在のように併合時代は最悪だった(から今の方がまだまし)という嘘を子孫につき続けなければならなくなります。
文化面・経済面ではどうか、という問題では60年前と現在を比較することはできないから知らずしらずのうちに現在の日本とどうかという比較を韓国では行っているようです。韓国で何の問題でも日本が比較対象にされて、「日本に勝った」とか「まだ及ばない」とか言って対抗意識を燃やすのは「併合時代よりも良いか」という国家の存在意義を確かめる上で必要だからではないかと思われます。韓国について言えば得意不得意の分野はあるでしょうが「文化経済の面で遜色はない」と言えるところまできているのではないでしょうか。スポーツなどは日本に勝つこともたびたびあることは皆承知しているとおりです。勿論経済基盤が脆弱であるとか、若い人の就職難とかいろいろ問題はあるでしょう。しかしそれは日本もさまざまな問題をかかえており条件は同じです。二国間で比較して勝った負けたと言える問題ではないでしょう。
韓国の反日侮日政策の根源は「併合時代よりも良い」と国民に思わせないといけないという歴代政権の強迫観念にあると思います。文化経済面ではそこそこの所まで来ていますが、南北統一が達成されるまでは政治社会面で併合時代より良いと自信を持って言うことができない宿命にあります。エネルギーはマイナスの方向(自分や相手を貶める方向)に使っても自分たちの幸せにつながらない、苦しい選択であっても建設的なプラスの方向に使って初めて将来の幸せにつながるというのは個人も国家も同じです。それくらいのことは私なんぞに言われなくても韓国のエリート層は十分にわかっていることと思います。どうか努力してよい形で南北統一を実現し、建設的な日韓(朝)関係が早く築けるようになってもらいたいと切に思います。