ドゥルーズ,ガタリ,ベルグソン,ライプニッツ,ヴィトゲンシュタイン,ヴァレラ・・・という名前が次々と出てくる本書はもちろん哲学書のカテゴリに入る。しかし,ユニークなのがエージェントベース・モデリング(マルチエージェント・シミュレーション)が使われている点である。
そうした試み似始めて遭遇したわけではない。昨年の人工知能学会で,やはりライプニッツの思想をエージェントモデルにしたという発表を聴いたことがある。その発表者は,本書の著者とは異なる。ということは,こうしたアプローチが世のなかで芽を吹き始めているということだろう。
クオリアとか心身問題とか,人間の頭脳が答えを出せるかどうかわからない問題にコンピュータ・シミュレーションが何か光明を与えることができるだろうか? ぼくの答えは「わからない,でも面白そうだ」である。現在のバタバタが落ち着いたら,腰を据えて読みたい本である。
エージェントベース・モデリング(マルチエージェント・シミュレーション)の適用範囲の拡大に興味のある方に,このユニークな本の存在を伝えたい。
そうした試み似始めて遭遇したわけではない。昨年の人工知能学会で,やはりライプニッツの思想をエージェントモデルにしたという発表を聴いたことがある。その発表者は,本書の著者とは異なる。ということは,こうしたアプローチが世のなかで芽を吹き始めているということだろう。
魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ) | |
西川アサキ | |
講談社 |
クオリアとか心身問題とか,人間の頭脳が答えを出せるかどうかわからない問題にコンピュータ・シミュレーションが何か光明を与えることができるだろうか? ぼくの答えは「わからない,でも面白そうだ」である。現在のバタバタが落ち着いたら,腰を据えて読みたい本である。
エージェントベース・モデリング(マルチエージェント・シミュレーション)の適用範囲の拡大に興味のある方に,このユニークな本の存在を伝えたい。