HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ライナスの毛布

2015-11-30 22:13:16 | DAY BY DAY

昔からチャーリー・ブラウンにもスヌーピーにも何の関心も持たなかったのだが、
不思議とライナスには興味があった。いや、ライナス自身にではなく、ずっと毛布を
持ち歩いているその心情に対して、である。

私も子供の頃、ずっと同じ毛布をかなり長い間それこそボロボロになるまで使って
いた。子供の頃というより中学を卒業するまでくらいの間ずっとだったかもしれない。
毛布に染み込んだ自分の匂いがないと安心できなかった、なんていうとまるで
頭のおかしなガキの戯言のようなものだが、事実そうであった。ただその一点に
おいて、ライナスに妙なシンパシーを感じたものだ。

そういえば、気の強い女の子を好きになるのはルーシーの影響か?
いやいや、みんな後付けの冗談である。(笑)

掲載写真は昨日の流れから、ヴィンス・ガラルディ・トリオの演奏する「A CHARLIE
BROWN CHRISTMAS」。65年にリリースされ、その後何度かCD化された。
現行CDは3曲のボーナス・トラックを含む全14曲入り。

アニメーションのファンの方々にはお馴染みの『FUR ELISE』や『GREENSLEEVES』
のクリスマス・キャロル版(といってもインストだが)の『WHAT CHILD IS THIS』
といった曲を聴くことができる。クリスマス仕様の曲が多い中、やはり耳を惹くのは
『LINUS AND LUCY』である。可愛らしいメロディーと跳ねるピアノ。ブギウギの
一歩手前というのが実にいいのだ。

ああ、ロック者がこんな盤を聴いていていいのだろうか。(笑)

  というわけで、やはりここは
ゲンスブールの7インチで〆ねばなるまい。(笑)

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MASKED

2015-11-30 00:00:07 | ROCK

暇な時間など無いはずである。つまり、聴かなければいけないレコードや見なければ
ならない映画が山ほどあるのだ。それなのに何故かおかしなDVDを借りたりしている。
これでは学生の頃、明日が試験だというのにその科目とは違う本を読んだり急に部屋の
掃除をしたりして無駄な時間を費やした頃と何ら変わっていないではないか。

いや、おかしなDVDというのは語弊がある。プロレス者の何十人に一人くらい?は
興味を持つのではないか、というそのDVDはマスクド・スーパースターのDVDで
あった。(笑)日本では新日を主戦場にしていたのに、こともあろうか全日の御大の
技をフィニッシュ・ホールドにしていて子供心に「これでええのんか?」と思ったことも
あるのだが、流石はスーパースター、ちゃんと事あるごとに「これは馬場が使っている
のを参考にした」と公言してきたという処が偉い。引退後の活動も素晴らしいもので、
これにはちょっと感動。

さて。マスクド・スーパードッグとでも呼ぼうか、とにかくちょっと間抜けで可愛い犬の
ジャケットはニック・ロウが覆面を被ったサーフ・バンドであるLOS STRAITJACKETと
共に行った昨年のライブを収録した「THE QUALITY HOLIDAY REVUE」。
今回のブラック・フライデイ用にアナログ盤でのリリースである。

シュリンクに貼られたステッカーに「BIG HITS & HOLIDAY FAVORITES」とある
ように、昨年リリースしたクリスマス・アルバムからの6曲が収録されている。
ニックにBIG HITSがあるかはともかく(失礼)これからのシーズンに向けての意味合い
も込みでバランスの良い選曲の楽しいライブ盤である。

物凄くハイ・クオリティーな機材で録音したようなライブ盤ではないが、アナログ盤
独特の柔らかみと温かさを感じられるだけで幸せな気分になる。LOS STRAITJACKET
単独の演奏もあり、それがクリスマス・シーズンにピッタリの『LINUS AND
LUCY』というのが泣かせる。ヴィンス・ガラルディが演奏する「A CHARLIE
BROWN CHRISTMAS ALBUM」に収録されている曲で、アメリカのファンはこれを
生で聴いて物凄く喜んだのではないだろうか。

サーフ仕様で演奏された『LINUS AND LUCY』に続いてニックの『(I LOVE THE
SOUND OF )BREAKING GLASS』までインストで演奏するのだから、これが
面白くないわけがない。ニックは最後に一言「NOTHIN' NEW , SOUND OF BREAKIN'
GLASS」と歌うだけ。(笑)

アルバムのリア・ジャケットには演奏時の写真があって、ニックと共に写っている
4人の覆面男を見るとそれだけで笑いがこみあげてくる。平和と愛と理解、それの
何が可笑しいというんだい?このライブ盤には、それら全てが溢れているのだ。

コメント (2)
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