THE TEMPTATIONS / GETTIN' READY (1966)
THE TEMPTATIONS / WISH IT WOULD RAIN (1968)
SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES / GOING TO A GO-GO (1965)
FOUR TOPS / SECOND ALBUM (1965)
THE TEMPTATIONS / GETTIN' READY (1966)
THE TEMPTATIONS / WISH IT WOULD RAIN (1968)
SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES / GOING TO A GO-GO (1965)
FOUR TOPS / SECOND ALBUM (1965)
10月に「SUNSHINE DAYDREAM」を取り上げた際に、今年のデッドはこれにて
打ち止めみたいなことを書いたが、更に市場に投下されたのが掲載写真の「FAMILY
DOG AT THE GREAT HIGHWAY , SAN FRANCISCO , CA 4/18/70」。
ブラック・フライデイに合わせて2枚組LPが7500枚限定でリリースされた。
CDのリリースも行われ、こちらは1枚もので限定盤ではないようで通しナンバーは無い。
もはや老眼の進行具合も著しいので、ジャケットの印刷が意図的にずれているのか
3Dを意識したものかすら判別できない(笑)のだが、デザインと色合いは私好み。
リリースされた前後の都合3日間、デッドはファミリー・ドッグで演奏しているが
この3日ともグレイトフル・デッドという名前での出演ではなく、アルバムのジャケットにも
あるように「MICKEY HEART & HIS HEARTBEATS」、「BOBBY ACE & HIS CARDS
FROM THE BOTTOM OF THE DECK」という変名での出演であった。
両者から、ミッキー・ハートとボブ・ウィアの名前を容易に想起できるので、会場が
デッド・ヘッズで埋まったのは間違いないだろう。(笑)
LIVE ACOUSTICとジャケットにあるように、ほとんどの演奏はアコースティック・ギターを
中心に演奏され、エレキで演奏される『ME AND MY UNCLE』でさえ穏やかな風情である。
演目もデッドのオリジナルは少なく、ブルーズ・カバーやトラディショナル・ナンバーが
「ある日のグレイトフル・デッド」の記録として、まったりと楽しめる。
プロフェッショナル機材で録音されたものではない、との記載があるがそれほど悪い音質ではない。
ディスクの後半6曲は、ピッグペンのアコースティック・ソロで彼のブルーズ・マンぶりを
聴くのも楽しい。ライトニン・ホプキンスの曲を多く取り上げているのが嬉しいところ。
ガルシアやボブ・ウィアとはまた違った魅力を放ち、初期のデッドの魅力の一端を担って
いたことを改めて認識した。まあ、ちょっと地味だけど。
さて、来年の「DAVE'S PICKS 2014」もオーダーしたし、楽しみが先に控えていると
いうのはいいことだ、とか思いながら日々を忙しく過ごしていると、あっという間に
今年も終わるのだろうな。(笑)
3月に突如ニュー・アルバム「THE NEXT DAY」を出したデビッド・ボウイ。待望久しい復活
だったという御祝儀相場も幾分はあったろうが、それを差し引いても素晴らしい盤であった。
例によってボーナス・トラックがあったり無かったりで、私は輸入盤の17曲収録盤を買った。
日本盤は更に1曲多いので、これはそのうち中古で見つけるかなんて思っていた。
それから8か月。「THE NEXT DAY EXTRA」と題された2枚のCDと1枚のDVDで構成
される組物が出た。あれ、昨日もこんなことを書いたな。(笑)
「MAIN CD」と題された盤には「THE NEXT DAY」の通常盤と同じ14曲が収録され、
「BONUS CD」と題された盤には、3月発売時のボーナス・トラック4曲に加え、新曲4曲と
リミックス2曲の計10曲が収録されている。
普段なら、こういった「後出しじゃんけん」みたいなリリースには閉口するのだが、今回は
何故か嬉々として入手した。それは何れ買おうと思っていた日本盤デラックス・エディションを
買う必要が無くなったことと、新曲に対する期待からである。
期待に違わず、新曲の出来は素晴らしく曲の並びも良い。この構成で1枚出せそうな
感じもあっただろうが、流石にそれだと曲数が足りないので、通常盤とDVDと組み合わせての
登場となったのかもしれない。ボーナスCDだけで私は十分満足である。
DVDはアルバム収録曲のPVなのだが、怖いもの知らずで書けば、実は昔からボウイ様の
PVで特に「これは凄い」とか「あれが気に入っている」というのが、それ程無いのだ。(笑)
今回もその気分は変わらず。ただ、今回の復活作に付随する「あれやこれや」の一環として
PVをまとめてもらえたのは単純に嬉しい。
添付されたブックレットには、大して心惹かれなかったが(笑)ファンなら持っていて損は無い
クオリティーの組物なのは間違いないだろう。
92年にECの「アンプラグド」が世に出た時は、熱心に聴かなかったどころか、「こんなもの
出してどうするの。」とまで思っていた。大体、MTVの一番組である「アンプラグド」という
その番組の始まった経緯からして気に入らないのだから、積極的に好きになれる要素が
私には無かったのだ。
正直に書けば、ポール・マッカートニーの「アンプラグド」は楽しんだし、よく聴いた。
「こういうアレンジになるのか、面白いな。」と思ったのだが、ECの場合は「エレキでバリバリ
弾く場面が見たい。」とか「この前もライブ盤(24 NIGHTS)だったじゃないか。」とか
次々と否定的な要素が私の眼前に積みあがっていったもので、2、3回聴いてそれっきり。
不当にも「こ洒落たアレンジで、日和やがって。」なんてことも思ったはずだ。
印象が変わったのは映像を見てから。TV番組だから最初に映像を見ていれば良かったのだが
私がこの番組の映像を見たのは、04年にECの映像作品7タイトルを一まとめにした
「ERIC CLAPTON DVD COLLECTION」を購入した時である。つまり、「アンプラグド」の
リリースから数えても10年以上後になってからである。
映像を見ると何というか、ECの真剣な表情(いつだって真剣なのだろうけど)と感情を
込めた歌唱が、目をとらえる。ギター奏法に目がそれほどいかないのは、私がプレイヤー
ではないからなのだが、それはさておき個人的には「音」だけで接した時の印象は大きく
変わった。勿論、良いほうにである。
今年になって「UNPLUGGED DELUXE + DVD」のタイトルで2枚のCDと1枚のDVDで
構成される組物が出た。ディスク2に収録された6曲の「OUTTAKES & ALTERNATES」と
DVDに収録された14曲のリハーサル映像が、今回の購入目当て。
リハーサルは通しで行われ、客席に観客がいないものの、本編と合わせると番組を2回分
見たような気分になる。照明やカメラのテストも兼ねているだろうから、絵的な完成度は
本当にほんの少しだけ本編より落ちるが、演奏自体は聴き応え十分。
本編で見聴きできない曲を2曲演奏しているのも、熱心なファンの人には喜ばれるだろう。
今思えば、「アンプラグド」に対する不満の中に「オリジナルが少ないな。」という事柄は
一度たりとも思わなかったのが不思議だ。
これが当たって、その次にブルーズ・カバー集を出しても誰に文句を言われるどころか
絶賛で迎えられるのだから、何がどうなるかわからないものだ。
まあ、それが人生なのだけど。(笑)
モータウンの諸作が1,000円という廉価で、しかも最新リマスターでリリースされたのは
私にとっては衝撃であった。世界初CD化が何枚もあったということもあるが、何より
その価格が魅力的であったのだ。
生産限定盤ということなので薄利多売とまではいかないだろうが、購買層の底辺を
拡大する役割は十分に果たすだろうし、解説もしっかりしていたので読んで聴いて
楽しめたものだ。
ユニバーサル・ミュージックの次の一手はチェスに残された名盤群の大解放であった。
モータウンの時に比べても負けず劣らずのラインナップの中で、個人的に目を惹いたのが
この2枚。
フラミンゴスがグループ名を冠して58年に発表した盤は、世界初CD化。このジャケットを
使った編集盤はあったが、オリジナル・フォーマットで聴くのは一味違う。編集盤より
収録曲は減ったが、そんなことはどうでもいいのだ。流麗なバラッドの数々の印象が強いが
ラテン風味の曲やロックンロールもある。ジャケット写真込みで素敵な1枚。
「ブラック・コーカス・コンサート」と題されたCDは、ウォー、カーティス・メイフィールド、クール&
ザ・ギャング、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、ジミー・ウィザースプーンといった5組の
ライブを収録している。74年9月に行われた二回のコンサートで構成されているのだが
今回の日本初CD化で私はこの盤の存在を初めて知った。
なんともチェスというレーベル・カラーと似つかわしくない(笑)面子であるが、長年にわたって
ブルーズやソウル・ミュージックを牽引したレーベルであることを鑑みれば、これも有りなのだ。
何となく編集が中途半端な感もあるが、カーティス絡みの曲を2曲聴くことができるのが
琴線を擽る。
丁稚からやりなおしているので、最早何も恥ずかしいことはないので書いてしまうと
エタ・ジェイムスの盤を何一つ持っていない。(笑)次は、エタに迫ってみようかと思っている。
STEVIE WONDER / INNERVISIONS (1973)
DONNY HATHAWAY / EXTENSION OF A MAN (1973)
AL JOHNSON / PEACEFUL (1978)
BOOKER T / EVERGREEN (1974)
MFSB / LOVE IS THE MESSAGE (1973)
O'JAYS / BACK STABBERS (1972)
THE INTRUDERS / ENERGY OF LOVE (1974)
BILLY PAUL / 360 DEGREES OF BILLY PAUL (1972)
掲載写真はジミ・ヘンドリックスのドキュメンタリー「HEAR MY TRAIN A COMIN'」。
実のところ、ジミのヒストリー物というかドキュメンタリーとか言われても、それほど
触手は動かないはずであった。
73年に製作された「A FILM ABOUT JIMI HENDRIX」が05年にボーナス映像を
加えた2枚組DVDとして登場したのだが、コメンテーターとして登場するミック・ジャガー、
ピート・タウンゼント、ECにルー・リード(!)という面子の豪華さもあって、これを凌ぐ
作品は難しいだろうと思っていたし、「WEST COAST SEATTLE BOY」を輸入盤で
買ってしまったがために、これに添付されたドキュメンタリーを英語字幕で必死で見て
疲れ果てたというのもあった。(笑)
今回も単なるドキュメンタリーだけだったら購入しなかったのだが、ボーナス映像で
68年5月18日の「マイアミ・ポップ・フェスティバル」の映像が4曲、70年7月11日の
「ニューヨーク・ポップ・フェスティバル」の映像が5曲、70年9月6日の「ラヴ&ピース・
フェスティバル」の」映像が4曲見られるとあっては、スルーはできない。
おっと、TOTPの映像も1曲あるか。
TOTPはともかく、他はどれも私にとっては初見の映像で、よくぞ見つけたとしか言いようの
ない13曲であった。マイアミの映像を見ると、ジミはもちろんだがミッチ・ミッチェルの出来が
素晴らしく、バンドとして良い状態にあったことがよくわかる。
ニューヨーク・ポップ・フェスティバルは、映像と音声の同期が難しかった箇所が伺えるが
それを差し引いても、フェスに漂っていた不穏な空気や緊迫感が伝わってくる。
70年9月6日というのは、ジミの公式な意味合いでは最後のステージであり、その
映像を見ることができるとは、何と素晴らしいのだろう。
この日の音源はダガー・レコードからオフィシャル・リリースされているので、音だけは既に
聴いていたのだが、ドンピカの画質では無いものの、それなりに綺麗な映像で生前最後の
映像(といってもいいだろう)を見ることができるのだから、言葉が見つからない。
この日の映像は一般のファンが撮影したもののようだが、そういえばウッドストックでの演奏が
DVDになった時はステージ脇でスタッフにまぎれてジミの演奏を全編撮影したモノクロの
映像が「セカンド・ルック」と題されて世に出た。これも今思えば凄い話で、これからは更に
「ファン撮影」の映像の発掘が進んでいくことの重要性を改めて感じる次第である。
ところで。マイアミ・ポップ・フェスでは、断片的にマザーズの演奏を見ることができる。
誰か親切な人、マザーズの演奏をDVDとCDで出してくれないかなあ。(笑)
OTIS REDDING / OTIS BLUE /OTIS REDDING SINGS SOUL (1965)
OTIS REDDING / LIVE IN EUROPE (1967)
SAM & DAVE / I THANK YOU (1968)
CLARENCE CARTER / THE DYNAMIC CLARENCE CARTER (1969)
私は東京ドームに行かないだろう。
いや、ストーンズの来日公演の話。後先省みず80,000円払ってもいいかなと
一瞬思ったりもしたが、一番いい席?でザ・フーの来日公演の2倍かと思うと
「ん?」と思うこと数秒。
80,000円なんて金額は、高級ソ○プに登楼する人(私じゃないです)からすれば、
日常で使う金額だろうし(コラコラ)、私の職場のベンディング・マシーンならコーヒーを
1000杯飲むことができるし、それは一日3杯飲むとしたら1年以上かけても飲みきれない
量になるし。「はて、何枚CDを買えるだろうか」とか阿呆なことを考え出したら、もうダメである。
ここは間違いなく「比較論」でなく「絶対論」で結論を出すべきなのに。
で、私は東京ドームに行けないだろう。
今年はストーンズのブートレグをたくさん買った。「WOLFGANG'S VAULT」にアップされた
良質音源のおかげなのだが、ザ・フー音源も幾つかアップされブートレグになった。
82年の解散ツアーの音源が4種アップされ、何れも初登場音源なので熱心なファンの気を
惹いたのだが、個人的にはこの時期の演奏は全く好みでない。
オフィシャル盤で出た「WHO'S LAST」はリアル・タイムで接したこともあって、感慨深く
聴いたが、それとて今は棚の奥深く眠っているし、オフィシャル映像「THE WHO ROCKS
AMERICA 1982」も何だか寒々しい感じがしたものだ。大体、ストーンズは81年に北米
ツアーを大成功させ82年には欧州を廻って現役感溢れる演奏をしているというのに、
ザ・フーは解散なのだから、やってられない。
ピートの服装や髪形から使用するギターに至るまで気に入らないのだから、仕方ない。
ブートレグのジャケットに使われた「THE WHO」のロゴも気に入らないとくれば、私は一体
何のためにこれらを購入したのか、ということになるのだがやはりこれは「ファンだから」
としか説明のしようがない。(笑)今更ながら、全く厄介な自分の性格が恨めしい。
それでも「OAKLAND 1982 2ND NIGHT」と題されたブツには唸った。コンサート自体を
完全収録していない代わりに、ディスク2のほぼ全てを使って82年9月21日に行われた
リハーサルを完璧な音質で収録しているからだ。音質最高のリハーサル音源というのは
有りそうで無いもので、これは面白かった。
面白くない時期のライブだと先に書いたが、4枚まとめて聴くと、日々のセット・リストの違いが
面白く思えてきたから不思議だ。
つまり。これから先、この時期の音源がリリースされたら、また買うということだ。(笑)
今年手にした、ザ・フーに関する音源で面白かったのはコレだ。
あの「LIVE AT LEEDS」のオーディエンス
録音である。サウンドボード録音のコンプリート盤ブートレグもあるが、あの日付のオーディエンス
録音が存在していてそれを聴くことができた、というだけでなんだか嬉しくなったものだ。
音質はお薦めできるものではないけれど。(笑)
そして、また考える。
私は、東京ドームには行かない、かもしれない。(笑)
SOLOMON BURKE / THE BEST OF SOLOMON BURKE (1966)
WILSON PICKETT / I'M IN LOVE (1968)
ARETHA FRANKLIN / I NEVER LOVED A MAN THE WAY I LOVE YOU (1967)
FREDERICK KNIGHT / I'VE BEEN LONELY FOR SO LONG (1973)
DYSON'S FACE / SAME(1975)
SINS OF SATAN / THOU SHALT BOOGIE FOREVER (1976)
EVERYDAY PEOPLE / I LIKE WHAT I LIKE (1973)
GIL SCOTT-HERON / PIECES OF A MAN (1971)
GEORGE KERR / PERFECT PLATINUM (1992 COMPILATION)
SYLVIA / SWEET STUFF (1976)
THE MOMENTS / ON TOP (1970)
THE ESCORTS / ALL WE NEED IS ANOTHER CHANCE (1973)
O.V.WRIGHT / INTO SOMETHING (1977)
OTIS CLAY / TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU (1972)
ANN PEEBLES / STRAIGHT FROM THE HEARTS (1971)
DON BRYANT / I'LL GO CRAZY (1993 COMPILATION)
掲載写真はタイガースの5枚組DVD「ザ・タイガース・フォーエヴァー」。
過去にテレビで放送された映像や、VHSで発売されたものを中心に編まれた
ボックスであるが、ここまでの映像を個人レベルで所蔵している人の数を思えば
今回のDVD化は快挙以外の何物でもないだろう。
勿論、収録された映像のほとんどはDVD化に相応しいレベルの画質である。
田園コロシアムなんていうと、今でも私は「鶴田VSミル・マスカラス」や「アンドレ・ザ・ジャイアント
VSスタン・ハンセン」といったプロレスの試合のことを直ぐに思い起こすのだが、タイガースは
70年8月22日に田園コロシアムでコンサートを行った。
タイガース解散の1か月後に2枚組アルバムとしてリリースされたのだが、この時の模様は
テレビ放送もされた。今回のDVDは放送された物の短縮版とのことだが、そんなことは関係なく
貴重な映像を見られただけで、私は大満足だ。
解散報道の中の微妙な空気がバンド内にあったはずだが、演奏は客を楽しませることに徹した
プロの演奏であったことがよくわかる。時折、走る東急電鉄の映像が差し込まれ、「電車の中から
コンサートが行われているのを見た人もいるのだろうな。」とか思いながら見るのも楽しい。
瞳みのるが歌う時にジュリーがドラムを叩いている映像を初めて見たのだが、やはりこういう
シーンは音だけを聴いた時以上に、情報量が多い分だけ感慨深い。ただ、やはりジュリー以外が
リードをとる場面というのは、今見るとファン・サービスとはいえクオリティーに疑問を感じるのは
仕方あるまい。
あと、余計なお世話なのだが、加橋かつみのレパートリーを岸部シローが歌うということに
拒否反応を起こす人はいなかったのかなあ、なんてことも考えた。本当に余計なお世話です。(笑)
タイガースの解散コンサートは71年1月24日に日本武道館で行われた。この日の模様も
テレビ放映され、バンド解散後の半年後に「ザ・タイガース・フィナーレ」と題されたアルバムが
リリースされる。アルバムも映像もコンサートの全貌を捉えたものではないが、こうして
DVD化されたおかげで、先に聴いていた2枚のアルバムの「画」を見ることができるように
なって、本当に嬉しい。
コンサートの中盤あたりからジュリーの目に涙が光っているのがわかるのだが、声が揺れる
ことなくしっかり歌いきるところに、ジュリーの魅力を改めて感じる。
81年の「サヨナラ日劇!最期のウエスタン・カーニバル」82年の「同窓会記念コンサート
THE TIGERS A-LIVE」では共に『シーサイド・バウンド』が演奏されるのだが、何故か
この曲でジュリーはミスしてしまう。まあ、ミスした後の仕草が女性ファンには堪らないのだろう
けど。(笑)
81年の『シーサイド・バウンド』では間奏で行われる振付を、加橋かつみだけが行わない。
それが妙に格好良いのだが、82年の「同窓会」ではしっかり飛び跳ねているので、「あれ?」
と思ったり。82年にストーンズの『UNDER MY THUMB』を演奏したのは、やはりあの映画の
印象が強烈だったのかなぁと思うのは、私が単なるストーンズ・ファンだからだろう。
「秘蔵映像集」と題された1枚は、貴重な映像が多く集められているのだろうが、画質は
厳しい映像が多い。20年以上前のVHSの時代に、何度もダビングを繰り返した画質が滲んで
おまけに酷く歪んだロック・ミュージシャンのブートレグ映像を散々見たものだが、正に
そんな感じ。DVDの後半から画質は安心して見られるレベルになるが、こういったボックスでも
編まれなければ目にすることは無かった映像だけに、ここは貴重さを優先すべきだろう。
それにしても、ここまでの映像集を出してもらえるタイガースも、タイガースのファンも
幸せだなと思わずにいられないボックスである。