HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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THE WHO / LIVE IN TEXAS ' 75

2012-10-12 00:20:56 | ROCK

          

ブートレグではよく知られていたザ・フーの75年の映像が「LIVE IN TEXAS '75」の
タイトルでオフィシャル・リリースされた。
75年のアメリカ・ツアー初日にあたる11月20日ヒューストンでの演奏を収録していて
最初は音声のみがCDブートレグとしてリリースされ、コンサートの全貌を捉えた
サウンドボード音源として話題になったが、その数年後に映像がDVDブートレグ(掲載写真
右)でリリースされ、ファンの度肝を抜いたのも懐かしい。

メインはステージ左(ジョン側)上部からの撮影であるが、ピート側からの映像や
メンバーのアップもあり、特にキース・ムーンの破天荒なドラム・プレイを
ふんだんに見ることができ、ファンなら110分ちょっとの時間が短く感じられる
充実した映像である。ただ、編集やカメラワークの詰めが甘いところもあり、撮影当時は
商品化を意識するようなものでは無かったのだろうが、今となっては貴重すぎる
蔵出し映像ということになろう。

照明の具合でステージが暗い時(特に赤みがかった照明の時)は、今時の
ライブ映像と比べると画質の甘さが目につくが、ステージが明るい時や青みがかった
証明の時は十分に綺麗な絵である。ブートレグ時代でも満足できる映像であったが
オフィシャル発売ともなれば流石にトリートメントが施され、特に音声の明瞭化は
演奏の迫力を十分に伝えることに成功し、音だけでCD化しても良いくらいである。

この時のツアーは同年10月にリリースされた「THE WHO BY NUMBERS(不死身の
ハード・ロック)」のプロモーションの意味合いもあったので、この時代ならではの
曲(例えば『HOWEVER MUCH I BOOZE』『DREAMING FROM THE WAIST』)と
いった曲の演奏を見ることができるのも貴重だ。

ブートレグを持っている方も、ここはもう一度オフィシャル盤で、ザ・フーの
ワイルドなステージを確認すべきだろう。ただし、輸入盤のDVDはNTSC仕様であるが
リージョン・コードの関係で国産の一般的なプレイヤーでは見ることができない。
因みに私が使用しているパソコンで再生しようとしても、再生可能リージョン・コードの
設定変更を要求された。よって、私は今はほとんど使用しないもう一台のパソコン(それは
リージョンコードの設定を変えてある)で、ナニしてソレして(笑)見たのだけど。
心配な方は、後日発売される国内盤を待った方が良いかもしれない。

ところで。

   今を遡る5年ほど前に、タワー・レコードで左のDVDを
買った。「タワーで売っているのだから、遂にあのヒューストンがオフィシャルで
リリースされたのか。」と、よく調べもせずに買ってハズレを掴まされたのも今は昔。
先に掲載したブートレグDVD「THE SUMMIT 1975」を所持しているのだから、こんな
ブツはとっとと処分すればいいのに、面倒くさがってまだ持っていたという事実に
今更ながら呆れている。(笑)

さて、その「THE SUMMIT 1975」。ヒューストンの他に、これもVHSの時代から有名な
12月6日のポンティアックでの演奏を比較的高画質で収録しているので、これはまだ
処分できない。因みにこのブートレグDVDを出した「4REEL」というレーベルの
ザ・フーの”69年”のワイト島フェスとウッドストックの映像を収録したブートレグDVDは
発売当初、その収録内容の貴重さから絶賛されたものだが、今ではおそらく、そのほとんどの
DVDが再生不能であるはずだ。私はその噂が囁かれだした時にバック・アップを
とった(相変わらず、すぐに探し出せない間抜けぶりではあるが)のだが、「THE SUMMIT
1975」も念のためバックアップをとっておこうかな。(笑)

次は74年5月のチャールトンでの映像のオフィシャル・リリースを期待して、
本稿を終わることにしよう。


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