HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

DR . FEELGOOD / DOWN BY THE JETTY

2006-07-03 22:53:37 | ROCK
最近、改めて驚いたことをひとつ。
それはドクター・フィールグッドの1STは、74年に録音されたということに
気がついたこと。(発表は75年)
というのも、キルバーン&ザ・ハイローズはともかく、私のイメージでは
「パブ・ロック」という言葉でで括られる音のほとんどは76,7年頃から
スタートしたと刷り込まれていたからだ。
それに私の中では、ブリンズレーは別格で(なんせデビュー盤は70年作)
何より「スティッフ・ライブ」や、カウント・ビショップスのイメージが
「パブ・ロック」そのものだったので、フィールグッドの1STが74年の7月から
9月の録音というのが「えっ?」と思わせたのだ。

アナログ盤にそれほどの拘りはないのだが、このアルバムはモノラル仕様で
発売されたこともあり、なんとなくLPで楽しむのが正しいように思えて
CDはスルーしていた。だが、ここにきてデラックス・エディションが登場した。
未発表曲、バージョンの収録は勿論魅力的だが、なんとステレオ・ミックスも
収録した2枚組とあっては、見過ごすわけにはいかなかった。

しかしながら、どうも当時のステレオ・ミックスが発見されたわけではなく
2006年に改めてステレオ・ミックスが作られたようだ。
ちょっと、がっかり。アルバム中、最も好きな曲は、アルバム・タイトルが
歌詞に含まれる「ALL THROUGH THE CITY」。ステレオ・バージョンはイントロが
いきなりギターで始まるのではなく、ドラムスから始まる。
違和感を感じたが、2006年のお遊びと思えば悪くはない。
全体に音はクリアだが、やっぱり聞きなれたモノラル・バージョンに
軍配をあげるのは、仕方あるまい。
もちろん、75年仕様だろうが06年仕様だろうがアルバム全体の格好よさは
かわらない。ジャケットがモノクロなのもクールだ。光の採りこみ方が
まるで映画の1シーンを感じさせる写真が最高にキマッている。

先日、帰省の際に途中下車した名古屋のとある店で靴を買った。
「荷物になるのに・・。」と笑われ、後先考えずに、たまたま格好いい靴が
目に付いたので買ってしまった自分が間抜けに思えた。だが、まてよ。
いつぞや、京都公演の前にウィルコ・ジョンスン・バンドご一行様は
3人だけでスポーツ店に立ち寄って靴を買っていたではないか。
「荷物になるのに・・。」
「俺もウィルコと同じやで。」「阿呆ちゃうか。」
ちなみに掲載写真の右は映りが悪いがウィルコ・ジョンスンがサインしてくれた
シガレット・ケース。相方はサインをもらうのが上手だ。(笑)

もうリー・ブリローが亡くなってから12年も経つのだなあ・・・。
コメント (4)
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