HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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2016年総括 その4

2016-12-26 00:07:30 | ROCK

 

総括その4は発掘物。今年も箱物が多くを占めたが、収録された物量と内容を鑑みて、
この並びとなった。

01 PINK FLOYD / THE EARLY YEARS 1965 - 1972
02 BOB DYLAN / THE 1966 LIVE RECORDINGS
03 遠藤賢司 / 実況録音大全第四巻 1992 - 1994
04 VAN MORRISON / IT'S TOO LATE TO STOP NOW VOL. Ⅱ, Ⅲ, Ⅳ & DVD
05 ALEX HARVEY / THE LAST OF THE TEENAGE IDOLS
06 PUBLIC IMAGE LTD / THE METAL BOX SUPER DELUXE EDITION
07 KING CRIMSON / ON (AND OFF) THE ROAD
08 BIG STAR / COMPLETE THIRD
09 ROGER NICHOLS / TREASURY
10 DAVID BOWIE / WHO CAN I BE NOW? (1974 - 1976)

ピンク・フロイドとボブ・ディラン。どちらも聴きこむまでには至っていないが、末永く
楽しめる組物であるのは間違いない。フロイド箱の大きさと値段には閉口したが、それを
上回る満足感があった。

エンケンのたった3年間がこれほど濃密だったとは。以前も書いたが私が一番熱心に
聴いていた時期だけに嬉しい箱であった。エンケンは今年行われた「満足できるかな」再現
ライブのCDもリリースしたが、そこでの爆発ぶりも強烈であった。

ヴァン・モリスンの組物に唯一不満があるとしたら、タイトルか?(笑)
アレックス・ハーヴェイの組物は初CD化曲と未発表曲の合計が80曲。おそろしく充実した
組物だが、次は映像が出ないものかと贅沢な期待を・・・。

P.I.L.のボックスは「弁当箱かよ?」という装丁に笑ったが、中身は充実。アナログ時代の
缶は地雷を想起させたが、今回は高性能の爆弾がしかけられた謎の箱そのもの。
未発表ライブは低音が出ておらずジャーのベース音があまり聞き取れないが、
肉感的な音は圧巻。何度もやり直す『PUBLIC IMAGE』の緊張感こそ生ならでは。
この箱もいつか錆びていくのだろうな。(笑)

ロジャー・ニコルスの未発表曲を集めた2枚組は日本発の素晴らしい仕事。CM用に録音
したデモが中心でそのほとんどの尺は短いのだが、そのどれもがデモの段階でキラキラと
輝いていたことがわかる。『WE'VE ONLY JUST BEGUN』も『THE DRIFTER』も
ここから始まったのか・・・。『NESCAFE』の収録を喜ばないファンはいないだろう。

ボウイは「THE GOUSTER」が形になっただけで価値があるし、ビッグ・スターも
ここまでの組物が出たら何の文句も無い。80年代のクリムズンはリアル・タイムでは
それほど興味が無かったが、今聴くと以降のワールド・ミュージック・ブーム(笑)を
先取りしたかのようなリズムのアプローチに驚かされる。

ザッパは6タイトルでCDの枚数にして10枚もの盤が世に出たし、ザ・フーの箱物や
アダム&ジ・アンツ(笑ってはいけない)の箱物も良かったが、今年は激戦だったが故に
選べなかった。テリー・リードやエッグス・オーヴァー・イージーも良かった。

さて。来年はどんな発掘物が出るやら。

 

コメント (4)
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