HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

時差12時間の国から来た男 その2

2016-12-19 00:19:34 | BRASIL

掲載写真はジャルズ・マカレーの4枚組CD「ANOS 70」。2枚のCDに収録された
未発表音源の数々がブラジル音楽ファンには喜ばれたであろうが、私はマカレーの
最初の2枚のアルバムが再CD化されてそれを手に出来たことが嬉しい。

        
自身の名前を冠してリリースされた72年の盤は音自体は所持していたのだが、やはり
気に入ったアルバムは盤を所持したいというわけで。ボサノヴァでもジャズでもサンバでも
ソウルでも何でもいいが、それらすべての要素を組み込んで基本トリオ編成で拡がりの
ある音を作ったこのファーストはジャケットの怪しい印象と共に強く記憶に残る。
アコースティック・ギターと唸るベースに耳を奪われる凄盤。

74年のセカンド・アルバム「APRENDER NADER」もなかなか強烈なジャケットだ。
ファーストより参加ミュージシャンが大幅に増えたせいもあり、音つくりも激変。
その分、ファーストより多彩であるがブルーズ風味の隠し味が加えられ、ロック者に
より大きくアピールする1枚だと思う。

どちらの盤もボーナス・トラック付きでファーストにはあの「PHONO 73」に
収録された演奏を含む3曲のライブ・バージョンが、セカンドには同盤収録曲の5曲の
デモが収録されている。ボックスのみ収録では勿体ないので、この2枚は是非とも
単体でのリリースが望まれる。

     
2枚のレアリティーズは、私のような単純なロック者には荷が重いが、いつかこの2枚の
真の有難味が理解できる日がくることを願っている。

コメント
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