さて。掲載写真の2枚のアルバム・ジャケットを見てピンときた方は、映画通かもしれない。
おそらくロック愛好家(笑)の方々の琴線に触れることは余りないと思うのだが、間違いではないだろう。
いや、映画通というのは物は言い様でこのジャケットに反応できるということは、単なるミーハーだったりして。
では、何故この2枚のCDが我が家にあるのかというと、遠い昔(笑)に相方が興味本位で、捨て値で売られていた
中古CDを拾い上げたからなのだが、こんなCDが家にあることをつい先日まで知らなかった私であった。
95年に発売された掲載写真左のCDのバンド名は「P」で、アルバム・タイトルも「P」。
バットホール・サーファーズの名前くらいは私も知っているが、相方がこれを買ったのはバットホール・
サーファーズのボーカリストに興味があったからではなくこのバンドのギタリストがジョニー・デップだからである。(笑)
日本盤のライナーは有島●志。ヘヴィメタだけでなくこんな仕事も引き受けるんだなぁというのが、
私の興味の行きつく先。
R.E.M.のボーカリストの名前をタイトルにした『MICHAEL STIPE』という曲の真意を計りかねるのは
日本盤なのに歌詞も対訳もないからなのだが、まあ大勢に影響は無い。アバの『DANCING QUEEN』の
カバーを収録。
掲載写真右は96年に発売されたドッグスターの『OUR LITTLE VISIONARY』。彼らは何枚かのアルバムを
出していて日本でも公演を行っているのだが、わたしはよく知らない。(笑)相方が何故このCDを入手したかと
いうと、このバンドのベーシストがキアヌ・リーヴスだから。(笑)
キアヌはソウル・ミュージック(スティーヴィー・ワンダー、オーティス・レディング)やパンク(ラモーンズ、
ジョイ・ディヴィジョン)を好むと発言しているが、一バンド・メンバーとして参加しているこのアルバムを聴くと
どこにそれが反映されているのか掴み切れず、「今、一体何曲目なのか」わからないうちにアルバムは
終わっていた。3曲目にバッドフィンガーの『NO MATTER WHAT』のカバーが収録されているのだけは
記憶に残る。
日本だと俳優がロック・バンドをやるときは、大抵が歌い手なのだが、ジョニーやキアヌが歌うのではなく、
楽器奏者であるのは面白いとは思う。
どちらも俳優の余技というには、あまりに本格的なバンドの音であるのだが、それでもやっぱり、これらのCDを
手にするのは、ロック者ではないのだろうなぁ。さて、CDを相方に返そう。(笑)