HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

I'M FREE

2012-06-09 13:49:24 | ROCK

一般にサイケデリックと言われる音楽の中にさえ、細かいジャンルわけのようなものがある。
その中で特に私が得意としていないのが、ミニマルなものだったり、延々とドローンが続くもの
である。大体においてその手の音は、使用楽器の制約を設けていないので自由極まりないのだが
私にしてみれば、自由すぎて不自由だったりする。(笑)

電子音楽とかいっても、今度はシンセやキーボードの鍵盤類を多用することで、プログレさんに
繋がってしまうところも苦手の一因なのかもしれない。10年位前だろうか、クラウス・シュルツェの10枚組
ボックス5セットに挑戦しようと思ったのだが、最初の2セットでダウン。以後、冗談では無く
シュルツェのCDは一度も聴いていない。

堅苦しく考えず、音の遊びと思えば楽しいような気もするが、そういうジャンルの第一人者の
方々の名前を列記するとそれだけで腰が退けてしまう。(笑)それでも興味が全く無いわけではない。
いつかラ・モンテ・ヤングの「THE WELL-TUNED PIANO」に挑戦したいと思っていながら
思い立ってからこれも10年以上の月日が流れ、CDもいまや高額物件だ。(笑)

掲載写真は元マザーズのドン・プレストンのCD「FILTERS, OSCILLATORS & ENVELOPES
1967 - 82」。マザーズの鍵盤担当者が電子音楽をこつこつと録音していたという前情報で
苦手なはずなのに、ドン・プレストンという名前に連られて、いや元マザーズという冠に釣られて購入。

どんな音も音楽になるという発想、編集も楽器であるという発想はザッパのファンには了解されている
ことだと思うが、ここでのドンはまさにそれを実践し、真剣に音と戯れている感じがする。
事情に疎いのだが、現在の電子音楽の世界というのはテクノを通過しているので、もっと激しい
リズムや派手な音色なのだろうと勝手に想像するが、ここできくことができる手作り感溢れる
アナログな感じの音色は私にも受け入れることができる余地がある。

ただ、いくらミニマルの要素があるからといって睡眠導入手段としてこれを寝ながら聴くのは無意味。
今週は枕元のCDラジカセには、ずっとキング・クリムズンの「RED」が入れっぱなしで、毎夜聴きながら
寝たのだが、『ONE MORE NIGHTMARE』まで聴き進められた日はなかった。(笑)
寝付きの良い私は、意識がしっかりしている最中に、ドンのCDを聴くことにしよう。

         

ラ・モンテ・ヤングは寝ながら聴くことにします。私が持っているのはアーティスト名もタイトルも何も
表記がない2枚組のCD-Rを2セット。57年から73年の録音を収録していて、寝ながらきくと
ゆったりした気分になるのだ。曲が変わったかどうかも気にする必要が無いし。(笑)
   

コメント
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