HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

MERRY XMAS EVERYBODY

2008-12-25 22:15:39 | ROCK
LP時代から親しまれている割に、クリスマス・アルバムとしての扱いが
不当に低いスレイドのアルバム「CRACKERS」。
CDでのリイシューも何度かなされているはずなのだが、出るたびに
ジャケットや曲数が変更されるのが、評価を落としている一因か。
いやいや、スレイドなんざ高尚なクリスマス・ソング愛好家(意味不明ですね)
からは、相手にされていないだけなのでしょう。(笑)

文字通りのパーティ・アルバム。往年のヒット曲を再録音やライブで
聞かせる様は、「大狂乱スレイド一座」の風情こそ無いものの楽しいものだ。
マーク・ボランもカバーしたスタンダード「LET'S DANCE」や、なんとなく
くすぐったい「HI HO SILVER LINING」、スレイド自身のヒット曲は勿論、
お約束の「MERRY XMAS EVERYBODY」も収録。小さな会場(スタジオかも)での
スレイドのステージと客が放ったクラッカーが飛び散る写真を見ると
演る側も見る側もさぞ楽しい収録だったろうと思う。

笑いどころと言っていいのかどうかわからないが厳かに、しかしどことなく
笑いの要素がある「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS」のカバーが良い。
メンバーが声色を変えて歌っているのかゲストが参加しているのかわからないが、
オリジナルのように様々な声でパートを歌いつなぐ。
ボノがオリジナルで歌った箇所の力み具合や、ボーイ・ジョージの物まねの
ような合いの手もしっかりコピー。(笑)
バンド・エイドにはスレイドの皆さんは呼ばれなかったのだが、
ステイタス・クォに出来て俺らに出来ないわけが無いとばかりに
グラムの残り香を漂わせながら派手に演奏する様が小気味よい。

アルバムの最後は、宴会の終わりに相応しくスコットランド民謡の
「AULD LANG SYNE」が歌われ、ノディ・ホルダーのメッセージで締めくくられる。
やっつけ仕事のような、やりっ放しのこのアルバムこそクリスマスに
相応しいと毎年のように思うここ数年の私である。
コメント (2)
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