HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

J . GEILS BAND / BOSTON SHUFFLE 77 - 84

2008-12-06 19:03:38 | ROCK
最近はCDとDVDが同時梱包された商品をよく見る。
大抵は、DVD付きは初回限定との謳い文句が付いているのだが、
通常版との値段がそれほど変わらないものが多いし(例外もある)、
同じ買うならDVD付きがいいわけで、以前なら中古落ちを待つようなブツでも
定価で買うことが多くなった。DVDってそんなにコストがかからないのか?と
素朴な疑問を抱きながら。(笑)

ブートレグの世界も同じ趣向のものを多くリリースするようになった。
ビートルズなんかは、かなり種類が出ているのではないだろうか。
掲載写真はJガイルズ・バンドのブートレグで2枚のCDと1枚のDVDで
構成される。プレスではないが、私は前も書いたとおりプレスとかCDR
とかの違いには全く拘らない。プレス版で再生不能になったCDや
ブートDVDを何枚も見てきているので。(笑)
CDは77年11月5日のウィンターランドでの演奏をサウンドボードで
収録。ソース元は言わずと知れたあのサイトだろう。今までも2種の
音源が公開されていたが、2時間近い長尺でJガイルズ・バンドの熱演を
捉えたものはなかったので、これは嬉しい。

映像は元々このレーベルが2枚組DVDRでリリースしていた物の
ディスク1をそのまま収録してある。数年前にこの2枚組が出た時に
買おうかどうか迷ったが、ディスクの2枚目に抵抗があったので見送って
いたのだが、今回の収録で私にとってそれは正解となった。
プロモやサタディ・ナイト・ライブはともかく初めて見る映像が多く、
そのどれもが目を画面に釘付けにする。

何といっても79年のボストンのライブが素晴らしい。画質はお世辞にも
綺麗とは言えないが、髭にサングラスのピーター・ウルフの格好良さの
前にはそんなことはどうでもよくなる。独特のスタンド・マイクを使った
前に飛ぶジャンプ(ジャケット写真参照)は何度見ても格好いい。
アトランティックからEMIに移籍して以降は興味が無いという人も
これは見ておくべきだ。
今のところ70年代のまとまった映像はロックパラストとこれ以外
発掘されてないという貴重性は勿論だが、大所帯ながらここまで続けてきた
バンドの結束の強さを思い知る演奏であるのだから。
どことなく洗練されていなく、正直に言えばドラムスも大して上手くないし
欠点は多いバンドだが、愛して止まないバンドである。
よくブレイクしてからのRCサクセションはストーンズに例えられたが
ボーカリストはともかく、ステージの他のメンバーの音の出し方は
Jガイルズ・バンドに近いと昔から思っていたのだが、正解でなくとも
全く的外れでも無いだろう。

面白いのは82年のロッテルダムでの映像だ。フランスのTVで放映された
もので2曲しか収録されていないが、この映像はストーンズの前座で演奏
した時の映像である。あの「STILL LIFE」のツアーなのでステージが
その時のデザインである。前座なのはわかっているが見慣れた
ストーンズでなくJガイルズ・バンドがそこで演奏しているのを見ると
軽い違和感を感じる。(笑)客は異様に多いし。
「堕ちた天使」がヒットした後なので、同曲での盛り上がりは凄い。
それまで傾斜上になったステージの奥にこじんまりといたピーター以外の
メンバー達が最後にステージ前に飛び出してくるところは、見所だ。

演奏を収録した2枚のCDだけでも買いなのだが、今回のDVD付き
デラックス・エディションは私にとっては至れり付くせりである。
コメント (8)
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