活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

あなたの知らない超望遠の世界。

2011-03-19 22:19:50 | Weblog
予断を許さない状況の続く福島原発の原子炉ですが、何だか緊迫が長すぎて、もう慣れたような感覚になってくるのが怖い。
超望遠レンズで撮った外壁の吹っ飛んだ建屋のボケボケの不鮮明な画像にも違和感が薄れてきたようにも思いますが、こんなことでいいのだろうか。
NHKは世界に3台しかない(しかも全部NHKが保有)最大1250倍ズームのカメラ(1台3000万円)を使用して撮影しているそうです。
これで30キロ離れた地点から撮影しているわけです。
しかし、作業者は被爆の危険をおかしながら至近距離で冷却作業を行っています。その現場からの映像はなぜ公開されないのだろうか。
また、報道は屋内退避の20キロに入れないものなのでしょうか。自主避難なのか規制なのか
それにしても、取材も30キロ以内は禁止という報道規制は何なのか。この日の白煙をとらえたテレビ映像も超望遠レンズによるもので、ただ白い煙が見えるだけだ。これだけの非常事態だというのに、報道各社がかくも従順なのはなぜ? 東電は自分で写真も撮れないでいるというのに…。

見当の甘さ、見識の低さ、決断の遅さと3Kが揃ったミンス政権による人災と言えるこの事態。今、一生懸命にリーダーシップの自己演出を、あるいは言い訳や責任転嫁を考えているんでしょう。
一体「何があった」のか。細大漏らさず全てをできる限り詳細に記録しておく必要があります。来るべき明日の日本のために。