活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ハイド問題のデジタル解決に向けて。

2008-06-12 07:57:09 | Weblog
手ぶれ補正,顔認識・・・次に来る機能は何?
階調最適化,水平補正,歪曲収差補正,超高速連写,うーんあとは・・・
と,思いつきました。
「スケール写し込み」はどうっしょ?

つまり,写ったものの大きさが判るように写真にスケール(ものさし)を写し込むのです。
“出土品とタバコの箱とは並べて写す”みたいなアレです。
すでに顕微鏡カメラなどサイエンス方面では結構ありますね。
ざっとググってみた限り,通常のデジカメでは実現していないみたいです。

ところがところが実はすでに銀塩コンパクトでこの機能が搭載されたことがあったのです。
1994年4月発売のニコンZOOM700VR
そう,史上初の手ブレ補正機能付きコンパクトカメラ。
しかし,バカでかくてぜんぜん売れなかった(涙)。
スケール写し込みもあったんですねー。まさに先駆者。

現在のカメラは当時と比べ測距性能は段違いですし,接写や望遠が自在ですから,スケール写し込みのテクニカルな問題もクリアできそうですし,ニーズも多いかと思いますので,これはヨイ機能ではないでしょうか。
ついてはこの機能をもってまずはHydeの身長は156cmについて解決したいところです。

コメ緑字推奨(下に小さく)。

2008-06-10 23:29:36 | Weblog
来ました。かねてより噂だったキヤノンの戦略爆撃機Kiss F。
「コドモにキッス」(キッズのダジャレかよ)ですから,FamilyのFなのかな。
微妙にX2のスペックを落としつつ,ライブビューやゴミ取りなどツボを押さえてます。
ただX2が結構テカリ気味なデザインなのにさらにプラ風味が効いているか,ちょっと心配。
年末商戦にはキットレンズ付きで5万円台か。売れるんだろうなあ。
このクラスの競合機は大変でしょう(特にペンタックス)。

どうでもいいけど緑字のKissがちょい地味。
緑字はEOS630以来ですね。だから何だということはないのですが。
(シルバーボディもあるとヨイな)

自然光で高速シャッターによる繰り返し撮影が可能な画期的な小型カメラ。しかも通信機能付き。

2008-06-09 23:59:54 | Weblog
ホントに痛ましい昨日の秋葉原の事件。
しかし,現場の様子がニュースよりも早くネットに伝わることにあらためて驚きます。
そして,現場状況の速報や犯人確保の決定的瞬間の写真など,全て居合わせた人のケータイで撮られたもの。
ナワちゃんも昨日の「徒然なるままに」で,
デジカメを持っているのだから、携帯電話にデジカメ機能は必要ない、とわざとそういう(カメラ機能の付いていない)携帯電話を選んだのだ。しかし、これからはデジカメ機能、とくに動画機能も付いた携帯電話を持とうと思う。撮影の道具に意固地になってもしかたのないことで、写真は結果だから、やはり柔軟に考えなければならない、と思った。
と。

カメラ付き携帯電話は,かのフィリップ・カーンが1997年に発明したことになっていますが(異論もあるみたい),世界で初めて実用化したのは2000年のシャープのJ-SH04
シャープの開発陣は「仕事で頑張っているお父さんが仕事の合間に子供の様子を見ることができるように」と自ら一生懸命に頑張ったとのこと。
( ;∀;)イイハナシダナー。風の中のすーばる砂の中のぎーんが。

2007年のケータイの世界総販売台数11億5千万台。カメラ付きは4割としても4億6千万台。
ちなみに日本での販売台数は5230万台で,うち9割がカメラ付き。
今やケータイ写真展が開かれるし,ケータイ写真家も居るし,ケータイ写真教室とかケータイ撮影会とかもあるらしい。

ケータイこそ究極のスナップカメラ。いや21世紀の“ライカ”だ。
と,ブレッソンが生きていたら言ったかな,ひょっとして。
ただし,鳴らなければ,ですが。

デジタル写真の不気味の谷と萌えの山。

2008-06-08 10:08:50 | Weblog
梅田のビジュアルアーツで瀬戸正人写真展「binran」を観てきたわけだが,思ったのが“不気味の谷”。
【不気味の谷】
ロボットがその外観や動作においてより人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わる。しかし,人間の外観や動作と見分けがつかなくなると再びより強い好感に転じ、人間と同じような親近感を覚えるようになる,という仮説。(ロボット工学者、森政弘が1970年に提唱)

「binran」は台湾のビンロウ(噛みタバコのような嗜好品)を売るお店の娘たちを高画素の中判デジタルカメラで撮った作品。
そこでは彼女達はまるでひと時の恋人のように振る舞うのだそうだ。売っている商品は檳榔やたばこであっても、じつは彼女達は檳榔やたばこを売りながら、自分というものをも売っていると云うわけである。
肌をあらわに露出した彼女達なしにはこの商売は成り立たない。文字通りの看板娘ということなのだろう。台湾全土では数万とも十万とも言う檳榔売りがいると云う。

中判デジタル(3400万画素とか)の描写はリアル過ぎで不気味。
ガラスケースの中の看板娘たちはとても生身の人間には見えない。ラバー製のオタンダ妻みたい。
ハイパーリアリズムの絵にも似た博物性というか,やはり一種の異物感,嫌悪感を感じます。

デジタル写真も普段モニターで見ている分にはピクセル等倍で観て,おーこんなところまで写ってるのかいと感嘆したりするのが,プリントして細部を観るとあまりにリアルなために記憶と照合してみてちょっと違和感を感じる―そういうことありませんか。
プリントが小さければまだしも,大きく伸ばすと特に感じるなあ。
留まることを知らないデジカメの画素数インフレですが,物理的な回折限界以外にも心理的な不気味の谷があるのではないか,と思った次第です(ま,大伸ばししなければ関係ない話ですが)。

ところで,“不気味の谷”の対極にあるのが“萌えの山”。
浮世絵やアニメでスーパーフラットの伝統を持つ日本にこそ科学の限界を越えるカギがあるのではないか(と大げさに)。
写真でいうならば,かつての「光と其の諧調」,今であればガリーフォト,トイカメラかしら。
不気味の谷を越えて行け。

付)
思えば初音ミクも“不気味の谷”を飛び越えて“萌えの山”に達したものかも。
科学の限界♪(・∀・)

付2)
「これって、みんなデジタルで撮ったんですかねえ」と云う声に振り向いたら、首からでかいズームレンズのついた重たそうなデジカメをぶるさげたおじさんがいた。
そのようなかれにとってはここに写っているちょっとエッチいな女性のことよりも、それがデジタル・カメラで撮られたのかどうかのほうが気になるらしい。
わたしが「これって中判サイズのCCDのカメラで撮ってるみたいですよ」と云うと、しきりにそのカメラが何なのかを気にしながらなにごとかをブツブツつぶやきながら去っていった。
ニコ爺最強~(;・∀・)

デジカメの日はいつかしら。

2008-06-06 08:04:47 | Weblog
6月1日は映画の日で鑑賞料割引だったわけですが,最近はネットで観れてしまうのでどうも足が遠のいてしまいます。
だって,封切り前の「インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国」が字幕入りで普通にPCで観れてしまうのは一体どういうことよ。
メディアのあり方を考え直す時期なんでしょうねえ。

それから6月1日は写真の日でもあります。
それなりのイベントとかカメラ供養とかあるみたい。
では,カメラの日はないのか?
ありました。11月30日なのです。
1977(昭和52)年のこの日にカメラメーカー小西六写真工業(コニカ)が世界初の自動焦点(オートフォーカス)カメラを販売したことからカメラの日といわれています。
ジャスピンがカメラ代表ですかあ。うーん。

デジカメの日はまだないみたい。
だけど,11月14日で異論はないですよね。
“デジカメの力道山”QV-10の発売日です。

アイフル(アイコラフルサイズ)大作戦。

2008-06-05 07:51:19 | Weblog
5D後継機はまだ?ソニーのプロ用機はいつ?D700って?(皆フルサイズだ)と,常に次の新製品情報でせかされる。
ま,購入対象とか関係なく,ですが,いつも“活字デジカメ”な状況なわけであります。

有力な製品にはアイコラが出回ることがありますよね。
ニセD3とかニセD50とか画像をとって置けばよかったなあ(そんな保管庫サイトありますかね)。
最近の秀逸作はD400,傑作はD5後継機(Max9.4GBしかないDVD内蔵って一体)。
おまけ,象印賞スマートD400ww

かつては「長期試用レポート」といったら半年間連載されたものですが,今は2カ月が長期で,何まだやってんの,て感じですから。
コンデジは400万画素時代あたりが一番ワクワク感があったように思います。
今はもう飽和感いっぱい。
一眼レフも急速にそれに近づいているような気がするなあ。
アイコラが出回るうちが華かも。

デジタル「写ルンです」。時代は移ルンです。

2008-06-03 07:51:27 | Weblog
伝染るんです?
デジカメ時代の「写ルンです」作る--人気ブロガーが設立したネット家電ベンチャー、本格始動
(岩佐氏は)「ネットサービスと家電が結びついているものはあっても、ネットにつないで180度変わる製品は出ていない」と語る。
そうかな。
で,ベンチャーを立ち上げて,
第1弾として販売を予定するのはデジタルカメラだ。
同社が手がけるデジカメには、無線LAN接続機能が搭載される。そしてバッテリーの充電と同時に、無線LANを経由して同社のネットサービス上に写真をアップロードするという仕組みを持つ予定だ。(中略)
「デジカメ時代の新しい『写ルンです』を作るくらいの気持ちでやっている。デジカメのあり方を変えていきたい」と思いを語る。

えーと,無線LAN内蔵のSDカードEye-Fiとか。
つか,普通にケータイで撮って送ってはダメなのか。

「写ルンです」のデジタル化はかつてサンヨーとペンタックスが試みたことがありました。
撮り切りデジカメ「撮ってもEG」
その後どうなったんでしょ。
ビジネス的にはうまく行かなかったんでしょうねえ。

当時とは違い,今のネット環境であれば撮影即サーバーに保存可能というのがミソなのでしょうが,流出事故が問題となっている昨今,ちょっと心理的な抵抗がありそう。
「写ルンです」は,やはり“レンズ付きメモリ”タイプの方がいいように思います。
となると,やはり普通にケータイで十分か。

「写ルンです」も時代とともに消えゆく文化なんでしょうかねえ。

デジタル写真よさようなら。

2008-06-01 07:38:09 | Weblog
森山大道の写真展をこのところ結構観てます。
ええとブログを辿れば,「新宿」「ブエノスアイレス」「記録7号」「大道+沢渡朔」と。
まだ観たような気もするけど,写真展が増えてるのかな。

そんな大道さんのインタビュー記事がデジカメWatchに載ってました。
街を撮り始めてしばらくすると、トランス状態のような高揚感に包まれることがあるという。
「そうなったときは、自分が街に対するセンサーになった気分なんだ。もちろん錯覚なんだけど、自分としてはその錯覚を呼び込んでいるわけだから。そうなると、その辺の石ころでも、マンホールの蓋でも、眼の前のオヤジでも、立ち上がって見えてくるんだよ」

いかにも大道さんらしいコメント。今度はハワイかあ。

さて,デジタルに関して,
これまで仕事上でデジタルカメラで撮った写真を発表したことはあるが、今回の展示には入っていない。撮っただけでは自らの作品にはならないからだ。
「今はPCも持っていない。TRI-X(コダックのモノクロフィルム)があるうちはフィルムカメラを使うし、なくなったらデジタルをやるぐらいの気分でいる」

ということは,あのGRデジタルで謹写の写真は自分では作品としてはみてないのかな。
カメラ毎日『デジタルカメラ FREEDOM』(もう6年前になるのか)でアラーキーとデジタルについて対談していましたが,どうもノッてない感じに思いました。
だいたい大道さんは自分で暗室作業をする人ですから。
昔聞いた「ネガは濃いほうがいい。引伸し機にかけて露光を始め,いったん暗室を出てお茶を飲んで戻るとちょうどよい露出になっている」というのが凄く印象深い。
ホルガで撮ったアレもそうだったのかしら。

ところで,大道さんの近作についてちょいと気になることがあります。
画面(水平)が右上がりがかなり多いような気がする。
ちなみにいま使っているカメラは、リコー「GR1」と「GR21」。
片手撮りしているからだと思うんですが。