活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

デジタル写真よさようなら。

2008-06-01 07:38:09 | Weblog
森山大道の写真展をこのところ結構観てます。
ええとブログを辿れば,「新宿」「ブエノスアイレス」「記録7号」「大道+沢渡朔」と。
まだ観たような気もするけど,写真展が増えてるのかな。

そんな大道さんのインタビュー記事がデジカメWatchに載ってました。
街を撮り始めてしばらくすると、トランス状態のような高揚感に包まれることがあるという。
「そうなったときは、自分が街に対するセンサーになった気分なんだ。もちろん錯覚なんだけど、自分としてはその錯覚を呼び込んでいるわけだから。そうなると、その辺の石ころでも、マンホールの蓋でも、眼の前のオヤジでも、立ち上がって見えてくるんだよ」

いかにも大道さんらしいコメント。今度はハワイかあ。

さて,デジタルに関して,
これまで仕事上でデジタルカメラで撮った写真を発表したことはあるが、今回の展示には入っていない。撮っただけでは自らの作品にはならないからだ。
「今はPCも持っていない。TRI-X(コダックのモノクロフィルム)があるうちはフィルムカメラを使うし、なくなったらデジタルをやるぐらいの気分でいる」

ということは,あのGRデジタルで謹写の写真は自分では作品としてはみてないのかな。
カメラ毎日『デジタルカメラ FREEDOM』(もう6年前になるのか)でアラーキーとデジタルについて対談していましたが,どうもノッてない感じに思いました。
だいたい大道さんは自分で暗室作業をする人ですから。
昔聞いた「ネガは濃いほうがいい。引伸し機にかけて露光を始め,いったん暗室を出てお茶を飲んで戻るとちょうどよい露出になっている」というのが凄く印象深い。
ホルガで撮ったアレもそうだったのかしら。

ところで,大道さんの近作についてちょいと気になることがあります。
画面(水平)が右上がりがかなり多いような気がする。
ちなみにいま使っているカメラは、リコー「GR1」と「GR21」。
片手撮りしているからだと思うんですが。