活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

事実,画素数はどれだけあれば十分か―失われた未来編。

2008-11-16 23:53:51 | Weblog
「稼ぎ頭」コンパクトデジカメ失速 金融危機、各社襲う
コンパクト型の国内販売額は昨年10月以降、前年割れが続く。
台数も今年になって前年割れが目立つようになった。
市場は飽和し、平均単価は2年前の3万1千円から、今年9月には2万5千円に落ち込んだ。

ホント,コンデジはちょっと旬を過ぎれば一気に価格破壊。
全く安過ぎると思います。

そこでメーカーは利ざやの大きな一眼レフにシフトしたわけで,市場は今のところ好調なのですが,
・ニコン D40 レンズキット 37,735円
・キヤノン EOS Kiss デジタルX レンズキット 42,480円
・オリンパス E-510 レンズキット 42,899円
・ソニー α200 ズームレンズキット 39,000円
・ペンタックス K100D Superレンズキット 48,800円
(以上,本日の価格.comの最安値)
ちょっと型落ちすればこの通り。
これじゃあ,一体儲けが出るのか心配になってしまう。

しかも,
不況でもまた購入したい家電は「薄型テレビ」がトップ、エルゴ・ブレインズ調査
景気が悪化した場合に購入を控える家電は「デジタル一眼レフカメラ」という回答が63.1%で最も多く、以下「オーディオ」が62.0%、「ブルーレイ/DVDレコーダー」が61.5%となった。
この先どうなるのか。いよいよデジカメ冬の時代が来るのだろうか。

さらに,
デジタルカメラはいよいよネタ切れになってきた気がする。
ライブビューと動画はまだこれからの分野だから期待できるとして、ほかにはなにがあるのだろう。
はっきり言って画素数の競争しかないような感じである。
ソニーが携帯電話のデジタルカメラ用に開発したCMOSイメージセンサーは1/2.5型で12.25メガピクセル、画素ピッチはなんと1.4ミクロンである。
この画素ピッチで35ミリ判フルサイズのイメージセンサーを作ると、約440メガピクセル(約4億4千万画素)というようなとほうもない計算になる。

ナワちゃんの大予言ですが,実際軽く1億画素は行きそう。そして,その後は超解像か。
思えば,130万画素で驚愕し,200万画素で興奮し,500万画素くらいまでは熱狂していたのが,800万画素あたりまでは納得も,1000万画素の頃には満腹,そしてそれ以降は憂鬱に。
もっと画素数が欲しい(プロじゃない)人って,どんな写真を撮っていて,どこまで大きなプリントが要るのだろう。

今日たまたま,ヤマダ電気でコンデジを選んでいる中年ご夫婦を見かけました。
耳に入ってきた店員さんとの会話。
「何万画素?何倍?え,そうなの?じゃこれは?」

業界は「画素数」に替わる何らかの“数値”をあみ出すことが急務なのではないか,と思った次第です。