ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

10/01/31 2009年の歌舞伎の舞台ベスト3投票に参加

2010-01-31 22:45:58 | 観劇

「ご機嫌!歌舞伎ライフ」の管理人yukiさまが実施されている「あなたが一番好きだった歌舞伎は何?」のアンケートに2008年版の投票にも参加させていただいたが、2009年版の投票締切りが本日1/31の24時と迫ってきた。ここ1週間ばかりぐずぐずと考えてきた。
第1位と第2位はわりと早めに決まったのだが、第3位を何にするかが悩ましい。

第1位:歌舞伎座11月「仮名手本忠臣蔵」通し上演
2007年2月の歌舞伎座の通し上演の時は気合を入れてアップしてあるのだが、今回はアップできていない。しかしながら、どう考えても今年のBEST1はこれ。高師直の富十郎がまず素晴らしかった。魁春の顔世御前に横恋慕する色気と袖にされたことで塩冶判官に八つ当たりするという嫌らしさが実に人間くさくてよかった。
前回の菊五郎の塩冶判官もよかったが、勘三郎の塩冶判官の若い大名らしい鷹揚な様子から師直の挑発にだんだんと怒りを募らせ、爆発させる感情の動きが手にとるように伝わってくるのに感心。
前半の由良之助を幸四郎、後半を仁左衛門でつないだのもよし。今回も九段目を省いていたのは残念だったが、十一段目の討入り本懐後の引揚の場を仁左衛門のリクエストで作られた大きな橋の装置の奥から次々と浪士たちが現れた場面も目に焼きついている。まるで宝塚の舞台の最後に大階段から出演者が順番に現れて舞台の全面に揃うような感じで、歌舞伎座さよなら公演の「忠臣蔵」の打ち出しを派手に飾ってくれたと思う。

第2位:歌舞伎座3月「元禄忠臣蔵」通し上演
国立劇場での通し上演を観ていないので今回が初見。内蔵助を幸四郎、團十郎、仁左衛門で見せてくれた贅沢さ。幸四郎内蔵助は昼夜1演目ずつ活躍。仁左衛門のハマリ役の綱豊卿も出て、真山青果の新歌舞伎の台詞劇でツケ打ちのない昼夜通し上演も新鮮だった。
歌舞伎は古典ばかりではなく、その時代時代の新作も意欲的に上演されてきて、いいものはこうして残るということを証明している。これからも新作の上演を楽しみにしていよう。

第3位:歌舞伎座10月夜の部の「義経千本桜」=前半の吉右衛門の知盛で劇的に盛り上げて泣かせ、後半の菊五郎の狐忠信でハートウォーミングに締め括られた半通し上演。
「渡海屋・大物浦」吉右衛門の知盛、玉三郎の典侍の局、富十郎の義経の大顔合わせ。
「吉野山」「川連法眼館」菊五郎の一世一代と思われる狐忠信。
ダイジェスト的な通しではあったが、世代交代前の贅沢を感じさせてくれた。

と決めてみると、3本とも通し上演ものになってしまった。じっくりしっかりと自分の書いた記事を振り返る余裕もなく、ざざっと頭の中だけで思い浮かべただけなので、どうしても通し上演好きということが影響してしまうのかもしれない。
それでも1年間を振り返る機会をいただいたことに感謝をしておきたい。



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2 コメント

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ありがとうございました (yuki)
2010-02-02 08:36:30
ぴかちゅう様
今年もアンケートへご参加くださいまして、ありがとうございました。
おかげさまで集計結果がでましたので、お知らせいたします。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~freddy/enquete2009.html
今回はここ2~3年と違い、通し狂言にあまり票が集まらなかったのは予想外でした。
このアンケートは今年で終了させていただきますが、これまでのご協力に心より感謝いたします。
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★yukiさま (ぴかちゅう)
2010-02-07 01:16:05
返事のコメントが遅くなってしまい、恐縮ですm(_ _)m昨年に続き、今年も参加させていただきました。今年で最後というのは知りませんでした。現歌舞伎座が建替えになってなくなってしまうので、いい区切りなのかもしれないと思いつつ、ちょっと寂しいような気がします。
私の場合、皆様のように熟慮して思い出して判定したのではなく、ざざっと頭の中だけで思い浮かべただけなので、どうしても通し上演好きということが影響したベスト3投票となりました。それでも1年間を振り返る機会をいただいたことに感謝の企画でした。
こちらこそ本当に有難うございましたm(_ _)m
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