ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

2015/05/10 ゲキ×シネ「蒼の乱」と大阪都構想の賛否を問う住民投票の結果に元気づけられる

2015-05-18 23:50:40 | 観劇

5/9の封切り日の翌日、久しぶりに劇団☆新感線の舞台を映画にしたゲキ×シネで「蒼の乱」を娘と一緒に観てきた。冒頭の写真は宣伝画像。
平安時代中期のほぼ同時期に起きた「承平天慶の乱」(関東での平将門の乱と瀬戸内海での藤原純友の乱の総称)を下敷にした作品で、松山ケンイチが将門小次郎、宝塚の元トップ天海祐希が渡来衆の長から将門の妻となり、夫が姿をくらましている間は将門御前として乱を率いて闘うが、朝廷を牛耳る権力者の陰謀(平幹二朗)が明るみになるが結局は小次郎が討たれることで乱は平定される。しかしながら残された女は逞しく生きていく・・・・・・、という何やら今の私たちに覚悟を固めさせるような物語とも思える。

「まつろわぬ民」にこだわる中島かずきの脚本がいい。7月には新橋演舞場で歌舞伎版「アテルイ」も上演される。こうして大衆文化も時代を反映することを痛感する。

昨日は一日中、大阪都構想の賛否を問う大阪市の住民投票の結果を気にしていたが、安堵した。この間、なぜ大阪維新の会の勢力が強くなってしまったのかをいろいろ考えていたが、既成政党に対する不満な気持ちをもっていくところとして見なされていたのではないかと思う。「維新」という言葉が幻想を招くのではないだろうか?
半藤一利の『幕末史』(新潮文庫)を読んでいるが、「いまも薩長史観によって、1868年の暴力革命を誰もが立派そうに『明治維新』といっています」とあるように、21世紀にもなって暴力革命的な「維新」もないだろうと思うのだが、歴史認識をきちんとできていない国民が多い日本では、なんとなく現状を変革してくれる勢力だというイメージをもつ人が多いのだろう。
今回は、自民党から共産党までが一緒になって橋下市長の構想への反論がきちんとわかりやすく伝わった人たちが多数派を占めることができたのだと思える。オール沖縄の辺野古新基地反対運動と同じようなパワーを大阪市内の広範な人々の共闘に見ることができたのが嬉しい限り。
安倍政権の暴走を止めたいと思っている人々のネットワークをもっともっと広げて強くしていきたい。そのために頑張るための力をもらえた。
政権の暴走にあきらめて何もできないと思っている人たちも多い。それでも厭世的にならずに、沖縄や大阪での共闘に力をもらいながら、やれることを続ける中でそういう周囲の人々も巻き込んでいけるようになりたいと思う。


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