ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

13/08/27 映画版「科学忍者隊ガッチャマン」は報復の連鎖批判を評価

2013-09-13 23:59:19 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)

1972年から1974年まで毎週日曜日の午後6時から30分はテレビの前に釘づけだった。「科学忍者隊ガッチャマン」を観るためだ。地球征服をたくらむギャラクターは最終的に地球を滅ぼす最終作戦に及び、それを科学忍者隊のサブリーダーのジョーの放った羽根手裏剣が止めるという最終回には滂沱の涙となり、翌日の中学の生徒会本部室でもその話題で大盛り上がりだった。私ともう一人の男子の副会長くんとで熱い会話をしたのを覚えている。
Wikipediaの「科学忍者隊ガッチャマン」の項はこちら
冒頭の写真は、ネット検索でみつけたDVDの「科学忍者隊ガッチャマン BOX」

シネコンのMOVIXでポイントカードが廃止になってしまうということで、8月末までしか付与されない最終ポイントをつけるべく、レイトショーで映画版「科学忍者隊ガッチャマン」を観た。

ケン役の松坂桃李やジョー役の綾野剛はかなりのお気に入りなので絶対に観ると決めていて、作品自体についてよく調べないで行ったので、オリジナルストーリーであることも観ているうちにわかってきた。
あきらかに日本人ではない人物まで日本の俳優でキャスティングしていて興ざめなことも多く、一番最悪だったのはストーリーでテレビアニメ版の格調高さはどこに行っちゃったの??状態になってしまった。
松坂クンや綾野剛の可愛い姿を見ることができたので、金を返せとは言わない。そのためにプログラムも買ってしまったくらいだからそのミーハー度は推して知るべし(笑)

しかしながら一箇所だけ「おおっ」と感心したところがあった。変身中のベルクカッツェが立てた作戦を陥れたナントカ博士に語る場面で、「人間は報復の連鎖という愚かなことをする」というようなことを言っていた。その通り!!

「報復の連鎖を断つ」というテーマで井上ひさしが9.11後の報復のための戦争に走ったアメリカへの痛烈なメッセージとして「ムサシ」を書き、蜷川幸雄の演出の舞台はニューヨーク公演まで果たしたのだった。

アメリカはイラク戦争から何も学んでいないとみえて、今度はシリアの内戦を「世界の警察」のつもりで武力介入すると言い出している。イギリスの議会は首相の武力行使参加を否決し、ロシアのプーチンにもG20でうまく仕切られて、武力行使に慎重にならざるをえなくなっているのが溜飲を下げる。
日本の対米追随の姿勢が恥ずかしい。憲法解釈の変更で「集団的自衛権の行使がゆるされる」ということになってしまったら、アメリカのこういう理不尽な武力行使にもこれまで以上に本格的に巻き込まれることになってしまう。

娘が今はやりの萌えキャラの軍艦娘のスマホゲームにうつつをぬかしているのをみると、愕然としてしまうが、そのゲームは70万人が夢中になっているという。
まずいぞ、まずい・・・・・・。


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