Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

グランドピアノ奥行きとアクション寸法(No.2614)

2022-11-11 19:03:28 | グランドピアノの買い方・選び方
本日は「ピアノ技術の粋 = 岡山市浜松ピアノ店」から「スタインウェイ分析」を紹介させて頂きます。

ピアノの大きさによる理論的な違いは? «  「ピアノでココロ豊かな人生を」ピアノ愛好家のための 浜松ピアノ店

岡山市浜松ピアノ店日誌2022年10月17日「ピアノの大きさによる理論的な違いは?」をご覧下さい。
上から2番目の写真を見て下さい。


◎上 155cm = S
◎下 188cm = A

鍵盤の長さが違います。スタインウェイA とスタインウェイS の最低音アクションです。
これだけの寸法の違いです。

◎打弦位置~支点 → S が短い
◎鍵盤~支点 → S が短い

我が家のスタインウェイB は アクションはAと同型なのでメジャーで測ると48cm。浜松ピアノ店写真からすると

◎S 打弦位置~支点=212mm 鍵盤~支点=212mm
◎A 打弦位置~支点=240mm 鍵盤~支点=240mm

S も A も打弦重量=47g で同じだが、中学だか高校だかの理科だか物理だかの授業で教わった「kg重m」(1kgを1m動かすエネルギー)に換算すると

スタインウェイA=11200g重mm, スタインウェイS=9964g重mm で、Sから見て1割以上 A が効率良い


これが「奥行き短いグランドピアノのタッチが悪い」原因である。

「A」。ファツィオリ、ベーゼンドルファー、ブリュートナー、ベヒシュタイン、ペトロフ、フォイリッヒ、ヤマハ、全社ここまでは「類似のアクション」を作っています。ここから短い寸法になると、「スタインウェイS並み」が作れていないのです。ちなみにカワイは「D相当」のアクションを SK-EX 用に作り、150cmのGL-10まで流用した、と考えられます、全プラスチック製で。あまり上手く行っていないので、「C3並み」には達していません><

鍵盤(タッチ)は重い方が良いか、軽い方が良いか? «  「ピアノでココロ豊かな人生を」ピアノ愛好家のための 浜松ピアノ店

鍵盤(タッチ)は重い方が良いか、軽い方が良いか? をご覧下さい。スタインウェイS~B は47g、C&D は中音以上47g、低音 ~52g。弦が長くなると、大きなハンマーで「鳴らす」必要があります。大きなハンマーは強く叩く必要があります。基本的に巻線。スタインウェイA~D は20鍵盤、S~O は26鍵盤。S~B は47gで足りますが、C&D は5g余計に必要になります。モーツァルトピアノ曲でも巻線を弾きます。

ヤマハ 50g、カワイ 60g と言われている。
60gは重いよ、揃っていても。それがSKシリーズ以下の全機種が「鍵盤鉛調整無し」で揃っていない(泣

ヤマハSXシリーズやカワイSKシリーズは「鍵盤重さが揃っていない」が大問題


600万円以下のピアノは「鍵盤鉛調整は行わない」が当たり前><

600万円以下の中級ピアノ購入するなら、浜松ピアノ店で15万円追加して「鍵盤鉛調整」で購入が不可欠



ピアノの大きさと弦の太さの関係 «  「ピアノでココロ豊かな人生を」ピアノ愛好家のための 浜松ピアノ店

ピアノの大きさと弦の太さの関係 をご覧下さい。
<引用>
同じ設計のピアノであれば、小さなピアノ(UPは背が低い、GPは奥行きが短い)ほど低音部の巻き線が太くなり、大きなピアノほど巻き線が細くなります。

結果として、太い巻き線はボアンとした音になりやすく、細い巻き線を使った大きなピアノは、同じ低音でもクリアーな低音が出ると云われています。
<引用完>
274cmの D はクリアな低音が出て、155cmの S は ボアンとした低音が出ますw
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