儂がもっともおススメする、もっとも万人受けしないであろう、すんばらしくナンセンスな劇団の公演です。
#褒めています
冬にあった前回の公演では「長編をやる」といっていたような気がするけど。。。またもや短編オムニバスになってしまいました。
もう慣れっこです、っつーか、これもネタやろ多分。
ってなわけで、とりあえず一つずつ見てみましょう♪
簡単な内容付き(親切)
☆ACT1.「妖精たちの挽歌」
ある男が森を歩いていると前方に空き缶やらチェーンやら体にくっつけてるへんてこなおっちゃんが登場。実は彼はアルミの妖精なのだ。妖精は人に見えてはいけない、見られちゃったアルミの妖精大いに慌てる。が、周りには男に見えない妖精が沢山いるのだ。
登場するのは(しないのは?)昔は美しかった(ので、アルミの妖精も付き合っていた事もある)が、人間が汚すので今は見る影もなくなってしまった川の妖精や、蔑ろにされているので怒っている幾千もの石の妖精、偶然アニメになったト○ロとそっくりだったので、人間に姿を見られたと勘違いしてすっかり痩せ細ってしまったトト○にそっくり。。。。じゃなくて○トロがそっくりな大木の妖精、昔は可憐やったのに人間のせい(変な本を森に捨てたりするからその変な知識のせい)ですっかりすれて淫乱になってしまった花の妖精。などなど。
この話はすごいよ。一見ネタのオンパレードに見えるけど期せずして人間の傲慢さを非難することになった。
だんだん体に纏っていたアルミ缶が落ちるのもそれはそれでネタということで。
ベトナムがよく使う手だけど、スライドショーの使い方も上手。
妖精のほかにも妖怪が出てきて、次に出てきた幽霊は実は男が殺してきた女だったという、最後の持って行き方はちょっと普通で些かベトナムっぽさにかけたけどね。
☆ACT2.「スパイダーマンに告ぐ」
黒川君お得意(推測)の作家シリーズ。
昆虫の御題が出され、それを元に新たな○○マンを作り出す試み。蟻で働くことに目覚めた「アントマン」とか他に「バタフライマン」「テントウムシマン」(テントウムシって英語でなんて言うんですか?)。 最後の2連発「ガマン」と「ブッシュマン」は個人的にめちゃめちゃ受けました。今回の公演の中で一番受けたネタ。
この話もすごいよ。単なる言葉遊びにも聞こえるけど期せずしてアメリカンヒーローに代表される安直さと某国の某大統領を嘲笑することになります。
まいど思うことだけど、言葉のバリエーションと韻を踏むおもしろさがよくもこれだけ有機的に結合するもんだと感心する。ここらへんは素直に天才か、黒川君は!と思うところ(ヨイショ)
☆ACT3.「天覧コント~大森ヘップバーンの『チャンピオン』」
そう、あのお方が演芸会をご覧になるのだ。 緊張の面持ちで打ち合わせの控え室で待つコントグループ大森ヘップバーンの4人。そこに現れた担当者はメンバー個々の(下ネタや下品さ、ナンセンス、乱暴な突っ込み粗雑な言葉遣いといった)毒気のある持ち味を失礼だからといって禁止する。最後には「ギャグをハズす」事まで。一旦は辞退しようとするが逆にタブーに挑戦しようとするメンバー。が、本番では予想以上のプレッシャーに持ち味を発揮することができない。
この話はホンキですごいよ。っつーか、まともな話(にも見えます)。
タブーと人間の性と日本社会の持つ病理をそれこそストレートに扱っちゃった。
芝居やってる方は「そんな意図はないんだけどー」って言いそうだけど、きっとこいつらは確信犯だ。
こんなにシビアな問題を提起しておきながら、「僕達は笑いが目的だから題材の中身よりもそれを笑うことだけが問題で、それ以外は知りませーん」って言いながらニヤニヤしているのだ。ホントはわかっているくせに。
さらにズルイのは彼らは一生懸命に演技しやがる。くさいほど。
ACTとしてはそんなにおもしろくないんだけど(をい)、後半のコントの部分も長すぎてだるいんだけど(をい)、それでもなんとなく許せてしまうのは何故だ、慣れたか?(をい)。
そう。今回のベトナムはナンセンスなんかじゃない。
センスのあるベトナム。うむ、新たな発見である。
意外にも嫌いじゃない。意外ってアンタ。。。
次回はなんとベトナムの今までにやった公演のリクエスト版です。
次回は間違いなく意味をもたないベトナムが見られます。
2008年2月8日(金)~12日(火) 大阪精華小劇場にて
メチャメチャおすすめです!(ただし、不真面目なアナタに♪)
#褒めています
冬にあった前回の公演では「長編をやる」といっていたような気がするけど。。。またもや短編オムニバスになってしまいました。
もう慣れっこです、っつーか、これもネタやろ多分。
ってなわけで、とりあえず一つずつ見てみましょう♪
簡単な内容付き(親切)
☆ACT1.「妖精たちの挽歌」
ある男が森を歩いていると前方に空き缶やらチェーンやら体にくっつけてるへんてこなおっちゃんが登場。実は彼はアルミの妖精なのだ。妖精は人に見えてはいけない、見られちゃったアルミの妖精大いに慌てる。が、周りには男に見えない妖精が沢山いるのだ。
登場するのは(しないのは?)昔は美しかった(ので、アルミの妖精も付き合っていた事もある)が、人間が汚すので今は見る影もなくなってしまった川の妖精や、蔑ろにされているので怒っている幾千もの石の妖精、偶然アニメになったト○ロとそっくりだったので、人間に姿を見られたと勘違いしてすっかり痩せ細ってしまったトト○にそっくり。。。。じゃなくて○トロがそっくりな大木の妖精、昔は可憐やったのに人間のせい(変な本を森に捨てたりするからその変な知識のせい)ですっかりすれて淫乱になってしまった花の妖精。などなど。
この話はすごいよ。一見ネタのオンパレードに見えるけど期せずして人間の傲慢さを非難することになった。
だんだん体に纏っていたアルミ缶が落ちるのもそれはそれでネタということで。
ベトナムがよく使う手だけど、スライドショーの使い方も上手。
妖精のほかにも妖怪が出てきて、次に出てきた幽霊は実は男が殺してきた女だったという、最後の持って行き方はちょっと普通で些かベトナムっぽさにかけたけどね。
☆ACT2.「スパイダーマンに告ぐ」
黒川君お得意(推測)の作家シリーズ。
昆虫の御題が出され、それを元に新たな○○マンを作り出す試み。蟻で働くことに目覚めた「アントマン」とか他に「バタフライマン」「テントウムシマン」(テントウムシって英語でなんて言うんですか?)。 最後の2連発「ガマン」と「ブッシュマン」は個人的にめちゃめちゃ受けました。今回の公演の中で一番受けたネタ。
この話もすごいよ。単なる言葉遊びにも聞こえるけど期せずしてアメリカンヒーローに代表される安直さと某国の某大統領を嘲笑することになります。
まいど思うことだけど、言葉のバリエーションと韻を踏むおもしろさがよくもこれだけ有機的に結合するもんだと感心する。ここらへんは素直に天才か、黒川君は!と思うところ(ヨイショ)
☆ACT3.「天覧コント~大森ヘップバーンの『チャンピオン』」
そう、あのお方が演芸会をご覧になるのだ。 緊張の面持ちで打ち合わせの控え室で待つコントグループ大森ヘップバーンの4人。そこに現れた担当者はメンバー個々の(下ネタや下品さ、ナンセンス、乱暴な突っ込み粗雑な言葉遣いといった)毒気のある持ち味を失礼だからといって禁止する。最後には「ギャグをハズす」事まで。一旦は辞退しようとするが逆にタブーに挑戦しようとするメンバー。が、本番では予想以上のプレッシャーに持ち味を発揮することができない。
この話はホンキですごいよ。っつーか、まともな話(にも見えます)。
タブーと人間の性と日本社会の持つ病理をそれこそストレートに扱っちゃった。
芝居やってる方は「そんな意図はないんだけどー」って言いそうだけど、きっとこいつらは確信犯だ。
こんなにシビアな問題を提起しておきながら、「僕達は笑いが目的だから題材の中身よりもそれを笑うことだけが問題で、それ以外は知りませーん」って言いながらニヤニヤしているのだ。ホントはわかっているくせに。
さらにズルイのは彼らは一生懸命に演技しやがる。くさいほど。
ACTとしてはそんなにおもしろくないんだけど(をい)、後半のコントの部分も長すぎてだるいんだけど(をい)、それでもなんとなく許せてしまうのは何故だ、慣れたか?(をい)。
そう。今回のベトナムはナンセンスなんかじゃない。
センスのあるベトナム。うむ、新たな発見である。
意外にも嫌いじゃない。意外ってアンタ。。。
次回はなんとベトナムの今までにやった公演のリクエスト版です。
次回は間違いなく意味をもたないベトナムが見られます。
2008年2月8日(金)~12日(火) 大阪精華小劇場にて
メチャメチャおすすめです!(ただし、不真面目なアナタに♪)