ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

ペンタゴン・ペーパーズ@T・JOY京都

2018-05-04 17:20:58 | 映画感想

「ペンタゴン・ペーパーズ」観た。
今観るべき映画とはこの事か。
言葉にならないけれど考える事は沢山ある。

とりあえず、儂らにはやっぱり民主主義が必要だ。だからお願いだからマスコミよ、矜持をもってくれ。
とにかく儂らには足りないものが多すぎて眩暈がしそうなくらい。

「アメリカは民主主義が成熟した国でマスコミもしっかりしている」なんて言ったところで、そんなものは妄想でしかないってのはわかっている。まぁ、それでも日本に比べたら(ザックリとした感じで言えっちゃえば)まだマシなんだろう、とは思うしそうでなくては困るという社会からの要請も強いだろう。

だから日本のマスコミのありようは情けないし失望しそうだしどうしたものかと頭を抱えるわけだけど、(生)優しい儂がこの映画見て思ったのは
「なるほど、アメリカだっつったって、おんなじようなところがあったんだねー、この頃はまだ悩むような局面があってその経験の積み重ねがあって今があるんだろうねー」
ってところ。
うん、儂、甘いな。甘々やん。

しかしだ。
状況はだいぶ違う。

ニクソンはペンタゴンペーパーの存在を必死で隠そうとした。そりゃそうだ。自分たちが国民に対して隠していた「不都合な真実」がそこにはあったのだから。

ところがアベ政権は必死で嘘はついているが(勿論アベちゃんなりに隠そうとはしているのだろうけれど)情報隠蔽や公文書廃棄などいくつものものが隠しきれず、さらに輪をかけて不自然不可解理屈に合わない事実やら答弁やらが次から次へとボロボロ出てくる出てくる。
さらに明らかになったものには今度は開き直るという訳の分からなさ。

日本のマスコミがすることは、隠されようとしているペーパーを暴くことではなく、もう既に明らかになったアベ政権のスキャンダルをちゃんと取り上げて非難するだけの簡単なお仕事。

あぁ、楽チン楽チン。

リスクなどどこにもない。
あるのは安倍政権というリスクだけだ。

結局、アメリカのマスコミは矜持を保った。
さて、日本のマスコミはどうする?