ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

バベル@イオンシネマ久御山

2007-04-30 14:03:33 | 映画感想
いやー、久しぶりに話題作見ちゃいましたよー。レイトショーなのに人がたくさんいるって舞い上がるね(<バカ?)
とか言いながら感想は後回し^^;(<いつも通り)

話題作とは言っても儂の知識はぴあで事前にちょこっと見ただけ。日本とモロッコ、メキシコでそれぞれのストーリーが進行し、それぞれがリンクしているっていう程度のもの。それと菊地凛子と役所広司だな。ブラッドピットは知らなかった。っていうか、あまり気にしていなかった。

レイトショーでやってたのでたまたま見たっちゅうー感じです。

3つのストーリー、といっていた筈だけど、厳密に言うと4つのストーリーと入ったほうが良いような気がしますね。
モロッコ人のストーリー、アメリカ人のストーリー、メキシコ人のストーリー、日本人のストーリーとね。
バベルというタイトルが示す通り、それぞれの人種間のディスコミニケーションが描かれるわけだけど、人種間だけでなく、親子間、夫婦間、兄弟間のコミュニケーション不全も描かれていて、結果としてそれがこの映画を散漫な雰囲気にしてしまったのではないかな、と感じました。

それぞれの話がリンクしていると言う、確かに繋がっていると言えば繋がっているかもしれないけど、連鎖反応的にストーリーが進んだだけで、ほんとにリンクしているわけではないの。日本へのリンクの仕方なんて無理矢理でしょう、どう考えても。映画自体は評価されているようだけど、そのストーリー性の緻密さに物足りなさを感じました。まぁ、テーマはそこじゃないと思うのでいいんですが。

ただテーマもどうなの?
はっきりいって凄くわかりやすい映画やと思います、そないにわかりやすく描かなくてもいいやん、という感じ。というか、そんなコミュニケーション不全のというテーマをそんなおざなりな形で今更見せつけてどうするの?そんな事は判っている。判っているけどそれを解消する突破口をもてずにどうにもできないでいる人類がここにいるわけさ。それに対してこの映画は何も提示してくれない。閉塞感は閉塞感のままで終わってしまう。そんな映画にどれだけの意味があったんだろう。
いや、儂の理解力が拙いばっかりに、きちんと映画が表現していた事を読みとれずにいたのかも知れませんけどね。だとしたらごめんなさいです。

ハッピーエンドとは言い難いけど、それでも最期に邂逅する兆しを見せるのはアメリカ人と日本人のストーリーかな。
「神よ、これが天罰か」と宣伝文句にも現れているけれど、バベルの塔では人間の傲慢さに対しての天罰が言葉を分け、人々を分裂させた筈。それならば一番驕っていると思われるアメリカ人や日本人がもっとも天罰を受けてしかるべきではないの? 結局モロッコの兄弟や家政婦のアメリアは救われないんだ。
監督の現代社会に対する皮肉なのか、あきらめなのか、はたまた嘆きなのか。

それぞれの国の人達が持つ雰囲気の違いが凄くわかりやすく表現されていて、そこも監督の狙いなのかなと。
アメリカ人の傲慢さ、日本人の曖昧な不透明さ、メキシコ人のストレートな明るさ。モロッコはよくしらないけど。。。(汗) お、日本の女子高生はみんなあんなんか?とか短絡的に思われたらイヤだけど、あの日本のイメージを「違う」とは否定できないですね。

そうそう。東京のクラブでのシーンは大音響と無音(聾唖の女子高生チエコの視点になった時)を繰り返して、聞こえる人には理解がしにくい音が聞こえないという不安な感覚を効果的に演出してくれました。あのシーンは結構衝撃でした。
#まぁその前のJ-POPカフェでのシーンも違う意味で衝撃的なんですが。。。

ちなみにロデムもロプロスもポセイドンも出てきませんでした。残念。
#トシがばれるな

バベル@イオンシネマ久御山の画像



日本昔話~Remix~

2007-04-23 22:17:48 | エンターテイメント
先日、梅田のシャングリラというライブハウスに行った時、途中のJR貨物線跡地通路でケッタイなものを発見しました。 「一寸法師=A little,law mentor=少量法律助言者」のお話。わかる?

最初に発見した文の断片
「魅了一。」「無遠慮な少年です。あなたの幾分摂取」そして「少量法律助言者」
わけがわからん。

立ち止まって文章を読んでみるも理解に苦しむ。
文章になっているようでなっていない、使っている言葉はわかるけど文法が明らかに変。
でも不思議なことに、こんなタイプの言い回しや言葉の感じを知っている、心当たりがある!と確信を持って感じているのです。

そして、その横にある英文、さらにその横にあった日本語(原文)を読んでようやく納得。理解するのに時間かかったね。

翻訳ソフトを使って日本語を英語に翻訳。それをさらに日本語に変換。
わかるでしょ?その結果の変てこりんな日本語加減、多少なりとも翻訳ソフトのお世話になったことがあればね。どうりで、どっかで見たことあるなぁって思うわけだ。

さらに 一寸>少量、法>法律、師>助言者という誤訳のナンセンスさ
ちなみに「魅了一」は、「なんてかわいいのかしら」>「Charming One」。 「無遠慮な少年です。あなたの幾分摂取」は「生意気な小僧だ。おまえなんか食ってやる」>「It is an impudent boy. Your something eating」
わかるかっ!(わかるけど。。。)

しかし、その誤訳の妙をを笑いのネタすることはあってもねぇ。丸々ひとつのお話、しかも昔話を翻訳し通すという勇気に感服です。
しはったのは原倫太郎さんという美術家。

まったく、あんななんの変哲もない(?)通路にこんなネタがしかけられているとは。迂闊であった。
友人と笑いこけることしばし。

ほんでもって、サンジョルディの日だからと、その本をプレゼントされた。嬉しすぎる。
タイトルは「匂いをかがれる かぐや姫」

ちなみに収録されているのは

「一寸法師=A little,law mentor=少量法律助言者」
「かぐや姫=As soon as it smelled,princess=匂いをかがれるとすぐに、プリンセス」
「桃太郎=Peach Taro=桃タロイモ」

の3編。
挿絵もちゃんと昔話の原文は昔話にあわせて、誤訳の文には誤訳の文にあわせて(?)描かれています。エキセントリックです。

もう、かなりおバカ。

まぁ、訳には多少意図的なものもあったりするけど一人でニヤニヤしたい人にはおススメです。


の画像



東京スカパラダイスオーケストラ@KBSホール

2007-04-22 23:15:17 | ライブレポ
スカパラ、春のツアーであります。
ベスト盤(エイベックス時代)発売直後! というわけで朝から「スカパラ登場」(エピック時代)を聞き込んで臨むライブ。やる気満々ですが、何か?

まぁ、しかしどうしちゃったの?京都。
ほんまにねぇ。KBSホールでのスカパラ、参加するのは3回目だけど、今まで盛り上がるっていっても、こんなにはならなかったでしょ?
一言で言えば、今回のKBSホール ぐちゃぐちゃでした!フロアが!

まぁ私見ではありますが、暴れてるという感じではなくちゃんと楽しんで盛り上がってるしみんな踊ってるっていう感じがしたのよ。
どんだけ楽しかったか。もうね、楽しすぎてライブの内容あんま覚えてないねん、これが。マジで(汗;)。

曲も何やった?
ベスト盤出た後だからそれから中心なのはわかるし、CD確認したら思い出すんだろうけど、別にそんなんもうどうだっていいです、という心境。

とか言いながら思い出せるところを書きませう。

っつーか、最初の曲さえも覚えてない(笑)
「pretender」とかやった気がするけど、ちゃうか?
めずらしく今回後ろの方にいまして、「おー今日は最初からなーんか盛り上がっちょるでー、儂はここらへんでまったり楽しむか~」なんて考えてたのですが、3曲目か4曲目だかの「ダウビー」でキレた(((^^;。次の瞬間にはステージ前まで行ってましたから(アホ)
あとはナーゴが「雨の軌跡」歌っていたのと「Raise it all」。「Raise it all」は名曲だ~~!
それとアンコールの「ルパン」と「SKA ME CRAZY」
それ以外は思い出さない事に(たった今)しましたっ!

いつものように最初ステージ向かって左側にいましたが、ライブ中盤では右側に。右側の方いったらスカダンスらしいスカダンスをしている人が多くてちょっと嬉しくなる。でも最後にはまた左側に戻っていましたが。
めちゃめちゃ激しくはあったんだけど凄く踊りやすかったのだ、今回。もうわちゃくちゃなモッシュとかは踊りやすいも何もないんだけど、当たりの激しいのもあまりなかったし適度なスペースがどこでも確保できて気持ちよく踊れたっていうのも今回のライブが楽しかった理由。

儂が見る時は比較的いっちゃってる事が多いけど、今回も加藤くんのいっちゃってるっぷりが堪能できて嬉しい。っていうかね、今回加藤君の見せ場が多かったような気がするのは気のせい?(単にしょっちゅう前に出てきてたから、っていう噂もありますが)映画の感想にもあるように、以前はスカの中でのギターの位置付けに疑問を持っていたというけど、もう迷いはないでしょ?(ないと言ってくれー!(願))

んで、今回の一番の見せ場は北原さんのお立ち台。
あれなんだっけ?「ナッティー」か。なんか波の張りぼて出てきてその上で回転しながらソロをきめる北原さんっ!あとで聞いたら黒子が(ホントに黒子の恰好をして)下で回してたって、そんな演出をスカパラでするとはっ!

ホント今回楽しすぎで最後の「スカミー」では放心状態。頭と最後のジャンプ、今まではずした事なんて一度も無いのに、気づいたら飛んでなかった!
普段の儂なら地団駄踏んで悔しがるところだけど、なんか逆に嬉しくて嬉しくて、なんかにへらにへらしてました。さぞ気持ち悪いヤツだったに違いない
#でもだいぢゃうぶ、会場にいるほとんどの人がそんな顔してた筈♪

ツアーはまだまだ続きますが、儂は今回はここだけ。
今年はフェスとかでも見たいな。

東京スカパラダイスオーケストラ@KBSホールの画像



倭製ジェロニモ & ラブゲリラエクスペリエンス@梅田Shangri-La

2007-04-14 19:21:15 | ライブレポ
とりあえず言っておこう。

『ライブ、短すぎますっ!!!』

本編1時間、アンコール10分って!
6時半をちょっと押して始まったのに終了したのが7時50分って!
ヘタしたらその時間から始まるライブだってあるよのさ!

あ、言っておきますがワンマンですよ、今回。

インディーズの頃は(昔話をはじめたらトシです)ワンマンの度におなかいっぱい満足を感じていた記憶があるのだが、今回のは八分目どころか半分です。おかわりぷりーず!

レコ初ツアーが始まったわけだけど、ワンマンは大阪と東京の2回こっきりだからワンマン用のリハーサルが出来なかったんだろうなと想像(下衆の勘繰り)。
それでもキャリアあるんだからなんか演ってほしーなー、と思うわけです。ぶっちゃけ間に合わせでも良いですから。
#リハとかいらなさそうな曲、ほら「流浪」とかどうよ?<「流浪」好き

まぁ愚痴ってっばかりいても仕方がないんですけどね。

基本演奏はかっちょいいですよ、相変わらず。

今回気づいた。気づいてしまった。
メジャーになってから倭ジェロ、何かが違う気がしていたけどずーっと判らなかったんだ。
あぁ、そうか、倭ジェロ。カッコイイ方へ行こうとしてるんだ。

このカッコイイってのはルックスじゃなくて音楽的にの話。
今までもかっこよくなかったわけではないけど、圧倒的に遊びの要素が多かったのだ。単にかっこいいのではなく遊び心のある曲をたくさんやっていたところが倭ジェロが倭ジェロたる由縁だったわけですよ。
遊び心があるってのは何もコミックソングっていうわけではなくて(いや、コミックソングもあるけど)、なんだろ、わかりやすく言うと理屈抜きで楽しめるような曲って感じかな。
今回演った曲のうちインディーズ時代の「プリティボギー」と「山の魔王の宮殿にて」「Sexy Sexy Sexy」なんかは間違いなく遊び心のある曲。メジャー後でも「リボルバー」なんかはそうかな。そういう意味ではアンコール一曲目にやった新曲は肩の力が抜けて楽しげな感じで良いなーと思いましたけど。

まぁ、所詮好みの問題です。今の方向性も嫌いじゃないです。倭ジェロメンバーのキャラは変わらないし。
頭で尺取り虫を飼っている人(ヨーイチロー)とかいるし。。。
#個人的には、そろそろお遊びの方向に回帰してきても良いのでは?と思っておりますが

しかしねぇ、かっこいいのにかわいいのよ、今回。
シュウさん!サングラスせずにその帽子と髪のバランス。あー、いやん。クワダさんも負けじと帽子被っちゃって、どうしたんですか?前のモヒカンは!? それに加えニーナにナカソ兄さん!(はいつも通りだけど)かっちょいいです、惚れます。
ワインレッドのジャケットがちょっとレトロチックにオシャレでかわいい。のに、なんとスキャンダラス(かつ、ベタ)なアルバムのジャケット。なんだろうね、このアンバランスさ。好きです。
#でも、これで一般ぴーぽーに受け入れてもらえるのか、、、心配です。

ライブは「STRUT」で初めてリリースしたばかりのアルバムから「月とプルート」以外(これも良い曲やのに(涙))と上記の旧曲。それからメジャー後の曲。
アルバムでは「HUSH」のアレンジと「傷だらけの行方知れず」のシャッフルビートが好き。

「スクリーム」はトリプルタイアップって言っていたけど、さぁ、売れるのかな♪

倭製ジェロニモ & ラブゲリラエクスペリエンス@梅田Shangri-Laの画像



SMILE~人が人を愛する旅~@京都みなみ会館

2007-04-13 23:17:41 | 映画感想
東京スカパラダイスオーケストラ。22日はKBSホールでライブさっ(予告)

儂もスカパラ好きの端くれ(何故か「ファン」という言葉を避ける人)ですから見に行きますよ、うん。

そんなわけで、この映画。去年のスカパラの活動のうちヨーロッパツアーを中心にライブとプライベートショットとインタビューで構成した映像作品。
なんか某所の感想で「ドキュメンタリーなんかじゃない、立派な物語だ」ってのを目にしましたが、誤解を生まないためにはっきり言います、どっからどうみても「ドキュメンタリー」です。
っていうか、断片をつなぎ合わせたもの、というくらいが妥当かもしれません。

見に行く前の予想が「なんだろう、『CATCH THE RAINBOW(2004年に出たヨーロッパツアーのドキュメンタリーDVD)』みたいな感じかなぁ」で、
見に行った後の感想が「へぇ、『CATCH THE RAINBOW(2004年に出たヨーロッパツアーのドキュメンタリーDVD)』みたいな感じだな」

んでもって、内容。

とにもかくにもライブシーンはダメ。

何がダメって、あんなライブシーンを見せつけられて、それでも映画館のシートに座っていなくてはいけない苦痛。
気が狂いそうなくらい熱狂的な盛り上がり、あぁ、もどかしい! 踊りたいっつーの!
ベトナムでのライブはなかなかすごい。メンバーの必死さが伝わってくるし、「SKA ME CRAZY」でお客さんがステージ上に上がって踊り始めてしまった時の盛り上がりを見て「めちゃくちゃ~!」って叫ぶ加藤くんの楽しそうな顔。

個々について。

冷牟田さんが怪我の後を見せているのには驚いた。
確かに最近ファンになった人とかは、ヒヤム、なんでライブのとき座ってるの?とか思っていた人もいたかもしれない。でもこんな風に開き直ったかのようにさらけだされると言葉をなくす、それはそれで演出くさくて個人的には苦手なのだけど。
それと同時に切羽詰まったかのように悲壮な決意の言葉。この人はそんなに自分を追い詰めて大丈夫なのだろうか。

もうひとつ、びっくりしたのは本気で萎縮している北原さんが映し出された事だ。
北原さん、ステージ上でカメラマンに蹴り入れちゃったの? カメラマンに叱責されながら、ステージ上より二オクターブくらい低い声で困った顔をしながら畏まる北原さん。あれ、こっ、このシーンは見てはいけないのでは?とどぎまぎしてしまった。

そういえば、『CATCH THE RAINBOW』の時も加藤くんと谷中さん(だったかな)が言い争ってるシーンがあってびっくりしたっけ、でもそれ以上に今回は素のままを映し出しちゃった、って感じがする。

谷中「俺の吸ってるタバコ知ってる?」
あれ、そのネタってGAMOちゃんだったのでは?

スカパラ狂の友人が
「スカパラに入ったころの加藤くんはすごくつまんなさそうに裏打ちのギターを弾いていた、でも今は楽しそうに弾いている」
と言っていたが、それを裏付ける発言があり。きちんと見られてるよ、加藤くん。でもヨーロッパに軸足を移すのは考え直してくれ。

欣ちゃんとおっきーはやっぱりかわいい。
どこでも同じだ。

あと相変わらずはじめちゃんの小芝居が見られてうれしい。

映画としての体裁を整えようと思ったのか、頭と最後を谷中さんに〆させている。確かに谷中さんは絵になる男やと思うけど、どうやろ。そんな格好をつけた演技をさせるにはちょっと演技力が不足していたのでは?と思うのだ。なんか気恥ずかしい。

なんにしろ。
映画作品としてみるにはあまりに赤裸々だ。スッピンの姿を映しておいて映画作品としての体裁を纏わせるには無理があった気がする。
ロードムービーと言うにしてもあまりに映像がぶつ切りで流れがない。好きじゃなかったら見ていてしんどいのではないかな。

そういえば、
見に行く直前、でたばかりの「ぴあ」を見たら、最新映画満足度ランキングでトップになっていた。
そりゃぁ、この映画見に来るのはスカパラ好きな人がほとんどだろうから評価も甘いと思うわけさぁ。
正直言ってスカパラに興味のない人がこれを見て面白いのかなぁ、ちょっと疑問に思う。ススメられないなぁと。

え?スカパラ好きですか?
あ、じゃぁ遠慮せずにバンバン見に行ってくださいっ!!!
超おススメですから(笑)

SMILE~人が人を愛する旅~@京都みなみ会館の画像