ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

ひるまに出てる月

2007-02-20 23:09:13 | ノンカテゴリー
昔、「昼間に出てる月がまぬけだ」と唄っている歌があった。たしか川村カオリだ。

まぬけだろうか。うん、確かにまぬけかもしれない。
でも好き。

月は夜の住人だ、昼は太陽の支配する世界だから月に昼間は似合わない。
と、いうのが大筋の見方だろう。でもホントにそうなの? 

ふと見上げた青空に白い月が見えると思わず見入ってしまう。そう、昼の月は白い。夜の月は輝いているけど昼の月は白いのだ。強烈な自己主張をするわけではないけど、一度気づいて見て欲しい。その白は、場違いだと言われたってくじけずに精一杯頑張ってるようにも見えていじましい。

もともと似合うとか似合わないとか見る人が勝手に言ってる事なんか、月には関係ないねん。
月は自分の軌道に従って回ってるだけなんだから、そりゃぁ昼間に空を横切る時だってあるわさ。

おまけにその光は自分で出せるものじゃない、月はいつも光らされてるだけやねん。基本的に受け身なんよね、月って。

川村カオリは死んでしまったけど、あの「まぬけな月」は今も時々儂にほほえみかける。

なすがままに、自然に、あるがままで飄々と、それでも自分を失わず「ちゃんとここにおるで」と言ってくれる、青い空にぽっかり浮かぶ月が好き。

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ファントマ「エンジェルダスト」@伊丹AI・HALL

2007-02-18 20:51:43 | 演劇レビュー
ファントマは伊藤えん魔さん率いる自称「ハードボイルド」な大阪の小劇団。
昔は(って、まだファントマがこれっきりハイテンションシアターだった時代は)「ギャグ&ハードボイルド」と言っていたのに今はギャグが抜け落ちてしまったのが哀しい。哀しいけれど、きちんとギャグも残してくれているので嬉しい(どっちやねん)
#画像は会場に設けられた神棚。ほらほらちゃんとギャグの神様がいるでしょ?

というわけで、お芝居。

狙っていたわけではないが千秋楽を観劇する事となりました。

久しぶりに見るファントマ。多分、伊藤えん魔プロデュースで見た超能力ヤクザ以来だな(って、それファントマちゃうしな)。まぁいい。

今回の芝居のタイトル「エンジェルダスト」。どっかで聞いたタイトルやなーって思いながら会場に向かったがどうも思い出せない。同じようなタイトルの芝居があったような気もするのだが。。。
芝居が始まって数分、あれ?なんかこんなストーリーの芝居以前に見たような記憶が。。。ってこれ再演やん!前の公演見てるし!忘れるなぼけ! と自分にツッコミ。
#ハイマーがだいぶ進行しているようです、すいません。

まぁそんなわけで再演だったわけですが、だいぶ前に見ていたということもあって?、なんかフツーに楽しめました。
お話は近未来。映画見てないから断言できひんけど、マトリックスみたいな仮想社会と現実社会があって、現実世界を脅かす仮想社会を支配しているビショップという人物に差し向けられた刺客との戦いのお話。

お芝居の頭である群唱とオープンニング映像にゾクゾク。これこれ、これがカッコいいのだ。
全編通して、そうそうファントマってこんな感じやねーん(カッコつけてるんだけど、いきなりギャグ、とか、今までこっちで真面目な役やってた人が、違う役でおちゃらけて出てくる、とか)、みたいな確認が出来ました。
この劇団、毎度毎度役者の科白とちりが結構目立つ印象があります。基本的に言葉数が多いからねー、それこそ機関銃のようにはき出すシーンとかフツーに多いし。それにハードボイルドなだけにカッコつける筈のところで咬んだりすると目立つし。今回はそれが全然無かったのが嬉しい。まぁ怪しいところはあったけど上手く誤魔化していたのでおけーです。

役者。おお、ランニングシアターダッシュの上瀧さんとニットキャップシアターの板橋薔薇之介さんだー!
客演とかうたってないけど劇団員になったの? ちゃうやんなぁ。好きな役者さんやしもしそれならそれで嬉しいが。
ファントマは正直役者の手駒が不足してると思うのだ。確かに浅野さんの美津乃さんもいい役者だけどバリエーションに欠けてしまう。他の人も育てば良いんだろうけどなぁ。客演とかで毎度補ってるのが残念。

厳しい事を言うと、折角再演という形だったのに、はたして前のバージョンよりもグレードアップしたのか?という疑問が生じました。えぇ、前のをすっかり忘れていた私が言うのもナンですが。。。
前の焼き直しでもいいけど、焼き直すからには前のよりもずーっと良い物になっている事を期待してしまうわけです。
というわけで、次回作、期待します。

チラシのネタは「マトリックスはつらいよ」でバカ受け。

伊丹はアイホールがあるおかげで小劇団の公演が多いのが羨ましす。
うちからやと3時間くらい見ておかないといけない距離なのがツライ。。。<AI HALL

ファントマ「エンジェルダスト」@伊丹AI・HALLの画像



「softroom RECORDS」発足記念PARTY@心斎橋クラブクアトロ

2007-02-12 22:56:41 | ライブレポ
出演は「しゃかりきコロンブス」「マッカーサーアコンチ」「BOWLING NO.9」

今回のライブはSUNDAYカミデさん、略してサンカミさんの主宰するレコードレーベルが出来た事を記念してのライブ。ということで、サンカミさんがメンバーであるところの2バンドに加えてマッカーサーアコンチ。
サンカミさんのイベント周りは他にもバグダットカフェとかカットマンブーチェとかアーガイルとか。結構ツボなバンドが多くて好きなのだ。
本日のDJにはOSAKA SKA'N KIN NIGHTのyoneさん。

まぁ、でも儂的に本日のメインはマッカーサーアコンチ。
というわけでそこらへんがちょっと厚めのレポートです。お許しあれ☆

会場入ったらクアトロでは普段見慣れない照明効果のオブジェ(画像さんしょー、上には水が張ってあり水の紋が屋根に投影されます、エビアンはご愛敬で)が!おお、ステージには枝がつけられて森林の雰囲気に!! 
こういうの好きですよねー、アートとのコラボレーションとか。まぁ、儂は正直言って楽しめればいいのであってもなくても良いのですが(((((((^^;
因みに、ライブとライブの間には「live lighting」という催しが。お客さんに持たせた懐中電灯で照らされた中、体中に鏡(みたいなもの)をたくさんくっつけたダンサーが踊るというもの。試みとしては面白いかも知れないけど、んー、多くの人に受け入れて貰うには時代が早すぎたかも。。。

で、ライブ。
ホントは2マンという事でアナウンスされていたので、オープニングアクトという扱いか、「しゃかりきコロンブス」
っていうて、このバンドどうなの? いや、よくわかってないねんけどこのバンドってSUNDAYカミデさんのお遊びバンド、という位置づけでよろしいのでしょうか? そんなゆるゆる感いっぱい、っつーかね、内輪ノリだこれは。やっぱりまだまだここらへんはそういう手の届く範囲(というか友達感覚でいられる狭い範囲ですよね、クラブノリ特有の)っちゅー雰囲気がありありとする。あれ、サックスの人は韻シストの人? うむわからん。

ほんで、先方がマッカーサーアコンチ。
やっぱりこのバンド好きだ。まずトロンボーン2本という編成だけでも儂のツボな訳ですが、この異様なまでの変なノリ。うむ、たまらん。一曲目から「スイミー」。「じゃぁ、次は大ヒットシングルから『黄昏、右回り』!」って、いつ大ヒットしてたんですか!?っつーか、いつシングルなんか出してたんですか??あのー、めっちゃノリノリで激しいパフォーマンスしてるステージを1人涼しい顔して横切る警備員みたいなカッコウの人は??? 
前回のワンマンに比べて意味わからない度は減少したけど、演奏の方は安定しててめちゃめちゃ気持ちいい。前の時は初ワンマンと言う事で緊張していた?それとも会場の違いなのかしらん。 音圧がすごく気持ちよいのです。どっちかというとお客さんの方がバンドについて行けてないのではないかと思うくらい、今回よかった。
春にあるプレイグラウンドに出演が決まったらしい。そうや、もっと沢山の人に見てもらわなあかんって!
おっっとー、トロンボーンのアングリーアイ女史はSSPのAIではないか!? うむ、今まで気づかなかった。どうりで肝の据わった音出すわけだ。

後発BOWLING No9。今回いちおレコ発だったんですね。。。
一転してゆったりレゲエ。レゲエって嫌いではないのだけど、正直退屈に思ってしまうところがある。基本的にゆったりなリズムに変化が少ないから。でもそんなかでもBOWLING No9はちょっと緩急の部分も感じられたりして好きだなーと思えるバンド。個々のプレイヤーが激しい演奏をみせてくれたりとかね、キーボードの岩井ロングセラーさんとか、ドラムのこみやんとか。
そういえばパーカッションのフレッシュってスカポンのYUIなの???

ライブを取り上げればマッカーサーアコンチもボウリング No.9も両方ともすごく良いライブ。
多少言動にイタイ面もあるけど、SUNDAYカミデさんのセンスは嫌いではないです。まだこれからもたくさん良い音源を聞かせて貰えれば幸いでございます>softroom RECORDS

「softroom RECORDS」発足記念PARTY@心斎橋クラブクアトロの画像



夢十夜@京都シネマ

2007-02-12 10:48:29 | 映画感想
関心空間の仕様がちょっと変わりましたね。今まで右上に出ていた「お知らせが○件あります」という表示がなくなって不便。って、無くなったんじゃなくって見えなくなっただけかも知れないけど(今までもそんなん何回かあったしなぁ)。

原作:夏目漱石。
漱石っていうのはやっぱり変わった作家だったのかなぁ、と思う。もっとも漱石の本なんか「吾輩は猫である」と「坊っちゃん」と「こころ」と有名どころしか読んでいなかった(と思う)ので、ヘタな事は言えないけど、この映画を見てから夢十夜も読んで、あらためてそう思った。

なにはともあれ映画である。

2時間で10の話。つまり一話12分。せわしない、いや、それ以上に作品の内容がバラバラ過ぎて、1つのまとまりの映画とはとうてい言えませんよ、完全にオムニバス。脈絡は無いけど、単純におもしろいモノにはなっています。

第一話の中で唐突に死ぬと言う女性が「あなた、100年待てますか?」と問う。
100年前に漱石は「余は吾文を以て百代の後に伝えんと欲する野心家なり」と言った(百代=100年ではない気もしますが。。。)。プロローグとエピローグでも触れられる100年の謎解きというモチーフ。この話は漱石から100年後の私たちへの宿題なのでしょう。100年かわいがってくれたのだから後100年待てますか?と、これは漱石の作品自体の事を言っているのかしらん?
漱石、なんかふてぶてしくって恰好良い。

原作に忠実なものもあれば、大きく外れたモノもあります。
1、2、3、6、7夜なんかは基本的に原作に忠実ですよね。8夜なんかわけがわからん。10夜はアレンジしまくりです。

魅せ方に趣向を凝らそうとしているのはどの作品も同じ。

原作に忠実だけど一番夢っぽい(現実にはありえない現実っぽさを表しているあたり)一夜。
モノクロで無声、ラストにはオリジナルな解釈を盛り込んだ二夜。
ちょっとホラーがかってるけど、漱石の実際の夢という演出と、最後のとぼけた「書いちゃお」という科白の効いてる三夜。
難解なモノをノスタルジーに変えて、らしくない漱石像を登場させた四夜。
あの包帯だらけの生き物は天探女?時代設定を大きく変え、メンタルな話としてミステリアスに昇華させた五夜。
ヒップホップとブレイクダンスと2ちゃんねる用語を盛り込んで、芝居のようなセンスで魅せる、え、良純さんの夢?六夜。
ここにきて、アニメーションという反則技(?)で、幻想的な世界を作り出しながら原作の持つ雰囲気を損なわない七夜。
原作から大きく離れたナンセンスな世界を無遠慮に展開して、なんでそこから肉まん出すねん!と「?」を振りまく八夜。
時代設定を太平洋戦争に置き換え、残された妻の嘆きに焦点をあてることで、わかりやすい佳作に仕上げた九夜。
豚に翻弄される美男子の災難を、ナンセンス感てんこ盛りでエンターテイメントにした十夜。

と、言った感じでしょうか。

監督陣も豪華。
出演者も豪華。

とくにこういうものは予想外の出演者にビックリさせられる事が多いですね、二夜のうじきつよしとか、四夜の山本耕史とか九夜のピエール瀧とか、なんでそこに石坂浩二?とか。

じっくり1つ1つの話をも一回ゆっくり見たならまた言いたい事もたくさん出てくるんだろうけど、なにしろ展開が早くて全ての話がうろ覚え状態。まぁ、なんにしろ贅沢な企画映画でした、うん。

儂、P.N.「枕水」にしよかな。。。。。何て読むんやろ?

夢十夜@京都シネマの画像



funnySkash

2007-02-12 00:16:57 | ミュージック
大阪出身の7人組(Vo. Gt. Ba. Dr.に金管B.Sax. Tp. Tb.を加えた) ブラスロックバンド。
2006年にファーストミニアルバム「Chorus」を出したばかり。
#そのレコ発ツアーファイナルがちょうどあったのを機にキーワード登録でございます。

「funnySkash(あくまでSが大文字ね)」と名乗っていますが、SKA色は薄いです。アルバムの中では1/7という割合。まぁ昔からの曲を考えれば何曲かあって、スカパンクっぽい作りを意識してたりもしますが、現在の路線はめちゃ爽やか路線。だって「Chorus」のジャケ。青地に雲をイメージした曲線と爽やかな「Chorus」の文字。うむ、間違ってもパンクではないわ。

ジャケに限らず楽曲も爽やか。ステージのSE(リミックス)でも使う「hoshi」とか、「今を生きる」とか「小さな手」とか前向きでわかりやすいメロディーと詩。
まぁ、見た目的にはボーカルの帖佐さんがこれでもかっちゅーくらいパツキン(でもめっちゃいい人)でトランペットのKAZ-MAXはメタルチックで髪半分たててたりする(でもけっこういい人らしい)し、トロンボーンのきんとんはでかいし(でもいい人に違いない!)。インパクトはあるけどね。
ルックス的にも楽曲的にもいかにもイケイケで攻めそうな感じやけど、いざライブが始まるといい人オーラを発するのだ、これが。なんやろ、ちょっとまったりしてる。まぁ、それがいいのかわるいのか、若干微妙なところではあるけど。

初めて見たのが2005年のMINAMI WHEEL。それ以前に城天とかで既に知っていた友人が「いいよー」って薦めてくれていたのだけど、見る機会が無くて。その時も結構いいなーと思ったもののなかなかタイミングが会わず今回が4回目。でもかなり応援したいバンドです。興味がある方はご一聴を♪

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