ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

夢みる小学校 @ 文化パルク城陽

2023-07-23 23:54:59 | 映画感想
いや、すでに一度見た映画ではあるのだけれど、地元で上映があると聞いたならば行かなければ♪
だって、、、もう一回見たいんだもん♪

ちなみに、前回見た時の感想はこちらですにゃ🐱

そうそう。
「教育の主権は、子どもと保護者にある」
とおっしゃっていたのは、尾木直樹さんでした。

基本的に、加えて新たな何か感想があるわけではないのだけれど。。。

1つ。

子どもと綱引きして本気で勝っちゃう大人たち。
いいよね。そういうさ、大人げない大人になりたいよね(笑)。

あの運動会。
全ての競技に参加してもいいし一つも参加しなくてもいいんだって。
そうなのだよ、そういう感覚なんだよなぁ。
配慮とか、考えがあってとか、教育的にとか、そういう事を考えた上なのかそうでないのか、映画の中で明言はなかったけれど、考えるより先に「それでいいんじゃない?だってみんなそれぞれのペースで楽しめるじゃん」みたいなノリでできてるんじゃないの?って気がする。
きっとそれでいいんだよ。難しく考えるなよ、って事さね。

辻信一さんが、
「子どもの村出身者は質問力が全然違う、なぜかはわからない」
と言っていたけれど、本当のところはわかってるんじゃないのかな。
っていうか、簡単じゃない?

子どもの村学園では基本的に自分が主体になって自分で判断して自分でしたい事を見つけて自分で取り組んでいくんだ。終始受け身で育っていく他の子どもたちと決定的に違うのはそこだと思う。主体性。
誰かに与えられたものではなく、自分が知らない世界を自分で開いて行くのに最初は勝手がわからずに無鉄砲にツッコんでいく子もあるだろうけど、すぐに気づくよね?先達がいるならば聞けばいい。本やインターネットがあるならば調べればいい。友達がいるのなら協働すればいい。質問するって、簡単にいうけれど、その質問の仕方ひとつでうまくいくかいかないかが左右されちゃう、シビアに。想像する以上にテクニカルな行為なんだよね、質問するって。主体的に取り組むってのは日々その訓練をしているようなものなんじゃない?
質問したりコミュニケーションを図ったりする能力がまず先に出るのは至極当然のことだと思うけれどもな。

今回の上映の主宰されている方が最後に
「映画は広告的な面があって、キラキラしている場面が多い感じだけれど、現場はそんなにキラキラしていない」
みたいにおっしゃっていたのがちょっと気になった。

んー、それは何かな?映えるみたいなこと???
想田和弘さん的に言えば、そもそもカメラが入ることで演出はされてしまうわけだし、ドキュメンタリーといえど、編集なりでポジティブに見せるってのはまぁあるのだろうけれど、別にそんなことは気にしてない(というか、そんな事は求めていない)
優等生ぶって言わせていただければ、大人が期待しないような感じであったとしても君たちの多くの日常は大体キラキラしているのであって、生きて行くキラキラを他人に規定されたくはないわけさ。

その子どもたちのキラキラを信じて見守れる学校。
そんな学校が日本全国に欲しいのだ。

公立の学校にだってできるのだから、諦めちゃダメだよね。


グリーン・ライ〜エコの嘘〜 @ エージェンシーアシスト(SOCIAL GIFT THEATER)

2023-07-19 23:43:36 | 映画感想
飄々とした監督の感じとは裏腹にとてつもない情報量と複雑な問題の有り様をガンガンと提示されて頭の中はいっぱいいっぱい。
でも映画観た後の感じは結構軽やかな気分。なんだ?この相反する感じ。

わぁ、でもなんかさ。
環境の問題って表層の部分では実は単純なのに、現実の有り様は複雑怪奇という感じなのとひょっとして似てるんじゃね?(←多分ちょっと違う)
あぁ、でもでもでもさ。
監督と一緒に旅する環境問題の専門家の彼女との凸凹な掛け合いの感じとかは、多少なりともその環境問題の有り様を伝えている感じがするな。(そうか?)



しかし、しかしだ。
儂は寡聞なのでパーム油がサステナブルだなんて聞いた事なかった。
逆にパーム油が問題だという話なら何度か聞いた記憶があるのだが。。。はて?

さて、映画で槍玉に挙げられる題材はパーム油、海底油田の事故、ドイツの炭田、ブラジルの先住民族からの搾取。
そして、それらに関与し表面的には持続可能をうたう大手企業の面々。

この映画の中で、企業は完全に悪者である。
曰く、
サステナブルを装いながら、実は全然サステナブルじゃねぇ。
平気で嘘もつくし、誤魔化すし、とぼけてちゃんと答えないし、子会社のせいにするし、儲けしか考えていないし、薬剤撒いて知らんぷりだし、弱い立場の人を迫害するし。

そのごまかしの代表として出てくるのが、パーム油の認証。RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)だ。

そもそもパーム油がサステナブルというのはどういう事なのか?
ちょっと検索して出てきたものを儂的に解釈すると、
パーム油自体がサステナブルという意味ではなく、他の油よりも安くて汎用性が高く使い勝手がいいから経済効率がいい。だけど野放図に大量生産すると環境破壊に繋がったり、途上国での搾取に繋がったりするので、持続可能になるようルール作りをして認証するから、その認証を受けているものについてはサステナブルですよ、
ということかしらん。
サステナブル、ってそういう事?
っつーか、そうやってあらためて書いてみると、やっぱり経済的な視点で言っているだけなんよね。
経済的?なんだよ、つまり金儲けじゃんね。

そして、この映画は同時に全世界でそういったものに立ち向かう人々へのエールでもある。

RSPOの会議に出席した二人は業界の代表者(?)に聞いてみる。
曰く、RSPOが認証を出したパーム油は「火を入れていない(森を燃やして耕作地を作っていない?)」「労働者への搾取をおこなっていない」からいいのだ、とのこと。
うむ。なるほど、それ自体はとても大事な事だとわかるけれどそれがサステナブルの理由なのか?しかも、映画の中ではその信憑性が大いに疑われるわけだが。。。(というか、明らかに欺瞞である事が暴かれるわけだが。。。)さて。

とにかく、多くの企業は表面的にはもっともな事を言って社会貢献や環境への配慮をしているように取り繕うが、実際には自分たちに不都合な事はごまかし、嘘をつき、ほとぼりが冷めるのを待ち都合が悪いものを切り捨てる。

でも、実はそれが企業的には合理的な判断なんだよね。
社会的信用と経済的損失を秤にかけたら、嘘をついてペナルティ払った方が損失は少なかったりするのだ。
それは結局、社会が未熟という事かな。
(まぁ、全ての企業が、とは流石に言わないが。。。)

結論というには乱暴すぎるけれど、儂ら市民社会が成熟し、環境についてきちんと判断し、政府や企業に対してしっかり意見できるレベルにならなくちゃいけないということだ。

ほんで、ブラジル先住民族の連合団体代表の彼女の発言のかっちょよさですよ。
「私たちは強い。だから、簡単な事だったらやる気が出ないんだ」
だってさ。
軟弱な儂はウルウルきちゃうよ。

そうやって鼓舞しないととてもじゃないけれどやっていられないほどに、この地球上では理不尽が横行しているのだ。
でも抵抗する方だって必死だ。土や海や空気が汚されているのだ。環境汚染が日常になってもう何十年も経つから儂ら「そんなん当たり前やん汚されるのが環境汚染やん」、ってなんの疑問も持たずに受け入れちゃうのかもしれないけれど、あらためて考えてみて欲しいと思う。土も海も空気も、儂らが生きて行く上で必要なものなのだ。儂らの命なのだ。


ちなみに、映画の後の意見交換での結論は
「自由に生きよう」
でした。
いや、意味わからん!映画の内容から離れすぎやし!!!
(なんかね、話の流れでそうなったのよ、許してちゃぶ台♪)