ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

バケモノの子 @ イオンシネマ京都桂川

2015-10-28 00:21:11 | 映画感想
これはいい。
ボキャブラリーが貧困なのをさらけ出して言うが、とても心地いい。
胸にグッとくる。とても温かい。観た後がこんなふうに爽やかな映画って久しぶりじゃなかろうか。
#なにしろ直近が「野火」だからなぁ。。。

親子の物語。だよね。
まぁ、蓮の親はまだマシに描かれているけれど、代わりに楓の親の描かれ方は対照的だし、親ではないって事もあるけれど蓮のお母さんの親族は明確に蓮を傷つける存在として出てくるし。
大事なのは親がどうこどもに接するかって話だと思うんだな。

親もこどもを育てる時に気負うんだよね。当たり前じゃないか。親なんだから。
でも、結局それが必ずしもこどもの為になるとは限らない。変な気負いなんてないほうがいい場合だってある。当たり前じゃないか。みんな子育てのシロートなんだから。

そしてまた、蓮が去り際に言うけれど、多々良や百秋坊なんかも(もちろん、渋天街のバケモノたちも)熊徹同様育ての親って事なんだろうな。

そう。すべての人は(バケモノも)親になれるんだな。自分にこどもがいなくったって。こどもってのは勝手に学んでいくからさ。
そう考えたら、「オレにはこどもがいないから関係ない」なんて言ってられないよね。

親だって、こどもの前だからってそんなに気張らずに、自分をさらけ出したって別に構わないと思うんだよね。

いや、こどもと同じレベルで毎日ふざけ合っている儂が言うのもなんだけどさ。

バケモノの子 @ イオンシネマ京都桂川の画像