ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

鶴@BIG CAT

2008-01-25 12:54:01 | ライブレポ
ふぉぉ~、ようやく鶴ワンマン行きましたよぉー

仕事終わりで京都を出たのがもう6時を廻る頃。うむダメだ、遅刻なり~(涙)
ようやく京阪に乗り込んだときにツレからメール 「こっちも今仕事あがって向かうから開演に間に合わないよー」 
って、貴方は江坂から地下鉄一本でショっ!
後で聞いたら逃したのは1曲目だけらしい。

えぇ、私が到着したのは開演後30分ほど経った頃ですけどナニか?

そんなこんなで鶴さん。
ご存知(の人はまだ少ないだろうが。。。)アフロ(づら)とキモシャツで決める、ウキウキロックンロールちょいせつな系ファンキー3ピースバンドです。

ナマ鶴も今回が3回目。一度目がタワレコのインストア、で、2度目は去年のMINAMI WHEEL。そして今回初めてのワンマンに参戦です。

会場到着。
ホール内に入ってみるが予想以上に人の壁が。。。
楽しむためには止むを得ませぬ。飾り荷物をロッカーに突っ込んでからもっぺん入り込んで人の壁を突破。意外にも入って直ぐPA横くらいでフツーにスペースがあったのでそこに陣取る。

まだ1枚しか音源を持っていないので、知らない曲も多いのだけど、そんな事を感じさせないところが、力のあるバンドの証かなぁと思っています。どんな曲が始まっても気持ちが前のめりになって楽しめる。
勿論以前のライブで聴いている曲もあるので、まぁ半分以上は聞いたことがある曲かな。それでも一度聞いたきりの曲でも耳に残っている、その印象が強いということが嬉しいのだ。

このバンドが単にアフロヘアーの奇をてらったバンドで終わらないのは
・ボーカルの声質の良さ
・音楽センスの良さ
・バンドが持っているほのぼの感が何のイヤミもなく伝わってくること。

3つ目。醸し出す雰囲気とか、えらい抽象的なもんかもしれんが、それがすっごく大事なのだ。もちろんそれも音楽性に現れてくるわけだし。
例えば彼らは当然関東弁。でも全然イヤじゃない、むしろカワイイ感じさえしてしまうのは彼らの持つ雰囲気のなせる業だ。ハナにつく関東弁のバンドってやっぱりいるからね。(関東への妬み80%♪)

歌詞がとんでしまったりとか、リズムのブレが気になったりとかしたところはあったものの、MINAMI WHEELの時に感じていたなんともいえない危なっかしさは感じられず、緊張感が抜けたというかね、そんな感じがしました。でもテンション高い高い!
なによりも、本人たちがライブを楽しんでいるという感じがひしひしと伝わってくるし。楽しんでもらおうというサービス精神も感じる。それに引きずられるようにして儂らもウキウキの世界に入り込んでいくのだ。

「今回、アンケート用紙が入っていますが、皆さん持って帰ってください! 昨日アンケート用紙作ってみたんですけど、楽しくなりすぎてしまって、アンケートもう先に書き込んじゃいました!」
そんなアンケート用紙貰ったん初めてやわ(笑)
#画像さんしょー

一方で会場全体の盛り上がりはいまひとつか。
いや、前のほうではしきりに手があがっているのも見えるし、アフロズラの人もたくさん居るのもわかるから全員が全員というわけではなかろう。ん~、少なくとも儂がいた場所(なんだかんだいって入り口直ぐの場所やったしね)はなんだか様子見的な雰囲気のお客さんが多く、また、楽しんでいる人達も個々で小さく揺れている程度の感じがして、全体の盛り上がりには欠けたのではないかと。
前回のワンマンが確かシャングリラで、今回はランク上の大きな会場だからね。初めての人も多かっただろうし(いんくるーでぃんぐ儂)、そういう意味ではまだまだあいさつがてらの今回という位置づけでいいのかもしれません。
次回の大阪ワンマンもBIGCATということだから、次回にはお客さんも聞き込んでくるのではないかい?次回には最初から鶴スタイルが出来る人も多くなるのではないかい?次回にはアフロヅラ率も上がるのではないかい?

今度のシングルでメジャーデビューも果たす。
新曲は今まで以上にキャッチーな感じの曲です。さぁ、どうプロモーションしてくるのでしょう?ある意味楽しみだな。
これで人気が出たらもうハイタッチなんかしてくれないぞ。

あぁ、そうそう。
今回ライブ終演後に入り口で鶴の3人が観客みんなとハイタッチ。にゃははは。最後の最後までなんてウキウキさせてくれるのでしょう、この人達。
しかし、数百人との連続ハイタッチ。。。おそらくヘトヘトやと思うのに最後の最後まで楽しそうにしている3人。いやー、あんたらすごいわ~。

鶴@BIG CATの画像



orange pekoe@KYOTO MUSE

2008-01-22 23:05:36 | ライブレポ
新しいアルバム「Wild Flowers」のツアー。

NOT standing。 全て椅子席(テーブルも無し)のミューズなんて初めて見たんちゃうかな。

オレペコをライブで聴くのは3回目。
前回はMinami Wheelだったし、その前はご招待ライブだったから、実質的に初ワンマンという感じです。

楽器隊が出てきてちょっとしたintro。 
それに続けて登場ナガシマさん。ほんでもって一曲目に「キラキラ」。
一気に空間が広がるような感じがします。みんな最初から立ち上がったけど「輪舞」から続けてレゲエチックな「Calm Wave」へ、そして「little mermaid」「しあわせになるために」。結構序盤からしっとりモードへ。

MCでも「オレペコの曲にはダンサブルな曲もしっとりと聞いてもらう曲もあるので、その両方が楽しめるようにと、今回は全ての会場で椅子を用意してもらいました」と。そんな配慮のライブ。
でも、これだけ椅子を敷き詰めたらはっきり言って立っても踊りにくいッス(汗;)

ただ、ライブで聴いてみて改めて感じたのは、今回のアルバムの曲はバラードの作りこみが以前よりしっかりしているという事かな。
ともすればオレペコはサウンド的に気持ちがいいのでついつい聞き流してしまう音楽になりがち。でも今回、特にしっとりとした曲の個性がすごくはっきりしている、という感想を持ちました。

さらに中盤「シルキー・ショコラ・ラヴァーズ・ドリーミィ・タイム」「AMULET(lullaby)」といったあたりではキチンと皆を座らせての演奏。ここらへんはちょっとしたこだわりを感じる、あ、あと遊び心と。ナガシマさん一人で弦ベ弾き語りの「シルキー~」はめっちゃかわいい感じ、危なげなピッキングと、ちょっと気持ちの抜けたふらつき気味の歌声が妙にマッチしてとてもいい雰囲気なのです。

アレンジ的な部分では作りこんでいるCDと違い、ラフさなジャジーさが出て、やっぱりライブ!って思ってしまうところがいくつも。「7月の太陽」とかね、音数は少ないはずなのに、間を埋める音があることで、ライブ感がすごい出てました。「Calm Wave」も音源ではピンとこなかったけど、心地良かった。それと、音源よりももっともっとやわらかい「やわらかな夜」とかね。

サポートにkey,b,drを入れてのバンド編成。
そうだ、前回も前々回も演奏は一馬さんのアコギだけだったはず。アコギ一本でも遜色ない所がオレペコのすごい所ではあるけれど、やはりバンドでやればその分表現も豊かになる。どっちがいいとか好きとかではなく、別物として楽しむのが正解かもしれない。

久しぶりに目を閉じて音の心地よさに酔うようなライブ。
もちろん、わたしはもっと楽しく踊れるライブでもOKなので、ヨロシク。
#って、誰に言っているんだ?

orange pekoe@KYOTO MUSEの画像



5050

2008-01-19 21:13:16 | 人名・団体名
MINAMI WHEELで07年、それから06年と見た中では一押しバンド。
ファンキーにしてエンターテイメント、ダンサブルなんだけど歌謡ショーそんな感じのパーティー集団。

フロントには南米帰りと主張するテンション高いダンスボーカル、ミスター慶応(確か)のスマイルボーカル、&♂産まれ♀育ちのパフォーマンスボーカルと、ヒトクセもフタクセもある3人。
そしてバックにもやはりクセモノの5人

シングルのジャケットでは「日本パーティー党」を宣言し、日本パーティー化計画をぶち上げる8人集。
初めて見たときはまだインディーズだったのですが、どうやら去年メジャーになっていたようです。

まず目に飛び込むのはフロントの3人。
いかにもイマドキ風のこじゃれた風貌の3人だけど、直ぐにアクの強さに驚くわけです。
テキーラまさはる氏のしゃべり、めっちゃうまい!楽しい!どう見てもこの余裕と場慣れした感じは10年選手の風格ですよ。それが南米のノリなのか?
それに比べておしゃべりは控えめだけどルックスストレートの輝臣氏。バランスを取るかのように甘いマスクの演出は、単発でやられたらきっとイヤミ(僻み?)にしか感じないだろうに。
ほんで、最も強力な地雷、踏んだら最後ちひろ女史。初めて5050を見たときは、最後の最後まで元男子とは信じられなかった。めっちゃキレイで見のこなしもせくすぅぃー。裁判所に5回通って現在の性を手に入れたらしいです。

バックもきっちり決めてくる演奏陣。
こういうエンタメ系バンドはいくら楽しげにしていたところで、バックの演奏がグダグダでは絶対にノレないわけです。
もう、そんな心配はご無用。しかも、バックだからとって演奏に徹しているわけではない、バンド陣の表情も豊かです、余裕です、ファンキーです。

歌も勿論だけど、箪笥。。。じゃなくてダンス。
#素で間違えたので残しておこう。。。
キメてくるキメてくる。
だから、見ているこちらも自然と体が動く、自然と体が動けば必然的にライブを楽しめる。やっぱりねー、ライブは参加型が楽しいのだ♪

去年のミナミホイールで初めて見た友達いわく
「うーん、初期の米米クラブとかこんな感じやったんやろねー」
とのコメント。あー、そうかも。
すんません、それでイメージの湧く人って特定の世代に限られますな(汗)。

というわけで、2月には初フルアルバム発売です。
オスススメ。
#素で間違えたので残しておこう。。。
(でも今度ネタで使おう。。。)

------ 2010年3月追記 ------

2009年末でもって無期限活動休止との事。
SaxのSALAD 陽仁さんが抜けた時点でおかしいとは思ったのだけど...

お気楽ご気楽なパーティーバンドなのに、HPでの活動休止のお知らせが通り一遍な感じだったのがちょっと残念。いや、そもそも活動休止自体が残念なんだけどね。

の画像



サラエボの花@京都シネマ

2008-01-12 22:37:31 | 映画感想
しかし、
年明けて一発目が鷹の爪で2つ目がコレって。我ながらこの振り幅は如何なモノかと。。。

はてさて、

社会派の重い映画を見る時は、それがフィクションなのかノンフィクションなのか、ノンフィクションならば誰が作っていてどのような意図が込められておりどれだけ信憑性があるのか、ドキュメンタリーであっても製作者側の意図は何処にあるのか。っつー事を念頭に置いてみるわけだけど、だからなのかなんなのか、これがフィクションであった時のほうが、より現実に近いことであるかのように感じてしまうという事がある。なんか逆説的だけど。
これ、きっと儂の悪い癖。

しかし、伝えたいことを明確にするための意図はどんなものでも入るのが常であり、ノンフィクションの場合は揺るがせにしない真実があるから、そこを基準にどれだけねじれ伝わっているかという視座が生まれるのに対して、最初からフィクションであれば、そういった余計な推測(邪推?)無しに製作者のメッセージを受け取ることができるわけで、そう考えればそれはそれで純粋なメッセージと捉えることもできるわけだ。
あ、なんか言い訳めいているけど。

言わずと知れたボスニア紛争の影を取り扱ったこの映画。
言わずと知れた、などとしゃぁしゃぁ言いながら、十数年前に起きたこのバルカン半島での悲劇を実はきちんと知らない事に愕然とする。
この映画を見て常に感じていた不安感はここから来るのだと思う。

勿論、当時儂も学生だったし、当然の事ながら折に触れニュース等で見聞きしていたし、ざっとは調べたこともあった。けど、その時からすでにこの紛争の複雑さはあまりに現実離れしたもので、へなちょこ学生の儂には到底理解できるものではなかった。そして、それは映画を見終わった今も同じこと。

結局この映画をきちんと理解する為にはあまりに自分は知らなさ過ぎるのではないか?
と感じているわけです。

ストーリーとしてはわかりますよ。
主人公の抱えている戦争でのトラウマと、それにも勝る娘への愛情。トラウマの原因も映画の中できちんと明かされるから、理解に苦しむことは無い。
しかし、どうだろう。
カフェで外を眺めるシーン。 広場には何気ないほのぼのとした平和な光景が映し出されているけれど、この一見平和な町で十数年前にあった、組織的なレイプという卑劣な行為を使っての他民族への肉体的かつ精神的な攻撃。ほほえましい光景の一枚下には悲劇の舞台が横たわっており、表面的には平穏に見える人々の心の中に一歩踏み込めば生々しい辛い記憶があふれ出る。
その影の部分にまで思いを馳せるにはあまりに知識不足だ。
グルヴァビッツアでの悲劇。

映画の主人公とするには、あまりに人間くさいエスマというキャラクターの設定がよりリアルで(戦争によるトラウマからくる苛立ちという事なのかもしれないが)、それが現実的なイメージに繋がっています。

映画としてみるならば
エスマが抱えるトラウマを、戦争や実際の記憶といったものを描いているわけではないのに、生なましく伝えているところは見ている人にかなり訴えかけるものです。それに対しての思春期のサラがみせる危険な程の奔放さ。それがぶつかったときに呆気なく明かされる秘密。ただ、全体的には映画的なダイナミズムとか面白みには欠けるかもしれません。
それでも、最後に髪を坊主にしたサラがエスマに手を振り車内に響くみんなの歌声に合わせるシーンは、明かされる現実に対峙することが出来るかどうかはわからないけど、とにかく希望に向けて進んでいこうとするこの国を象徴しているようで心地良い感じがしました。

そう、悲劇は確かにあった。
でも人々はそこでこれからも生きていく。それが現実。どうにかこうにかして生きていこうとする、現実を生きていくための希望は、やはり美しい花の存在なのであろう。
花を見つけることの出来た人は幸いである。

世界に目を広げれば、現在も新しい悲劇が繰り返されている現実。人間はいつまで同じことを繰り返すのでしょう?

サラエボの花@京都シネマの画像



THE FROGMAN SHOW 劇場版 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~@京都シネマ

2008-01-02 01:49:20 | 映画感想
ほっほっほ。記念すべき今年最初の映画鑑賞はコレだ!
#うむ、こんなので今年の幕開けしてホントにいいのか?>ジブン

ええ、きっといいのです。
というわけで、テレビでやっていたフラッシュアニメの映画版。

らしいのですが、テレビ版を見てもいなければ話も知りません。えへ。
以前、日経MJの記事に蛙男商会の記事が載っていたのでそれで読んだ知識だけ。
あ、あとファントマっていう劇団の公演チラシに「『た~か~の~つ~め~』って言っているところ」ってネタが載っていて???だった事があったな。

でも、同時上映の「古墳ギャルコッフィー」はなんか見た記憶がある。なんでだ?

で、この映画のウリ。特徴は、取りあえず「バカバカしさ」と「くだらなさ」と「超ちーぷ感」でしょうか。

もともとのテレビシリーズ自体も同じような感じだったことは容易に想像できるのですが、映画という事でかなり中途半端さに輪をかけた出来になっていると見られます。

そしてチープさをさらに前面に押し出す分かりやすい演出
「残り予算を表示するインジケーター」
  CGを使ったオープニング映像だけで残り予算が半分以下に!うーん、残りの安っぽさが引き立つねー
「唐突に現れ何の必然も感じられない告白タイム」
  ココ、どないせいっちゅーねん。おお、なんと押し付けがましい告白タイム。安っぽい。
「予算が少なくなるとこれ見よがしに現れる広告」
  宇宙船に沢山広告が張り付くととたんに上がる残り予算。おお、なんとゲンキンな。安っぽさ満点だー。
「そして、客席のイスの下にはアンケートに答えるためのスイッチ!!!」
  は無かったけど。。。

ストーリーは。。。紹介しても意味なさそうなので割愛。。。(をい♪)

テレビで元のを見ている人はもっと楽しめるのかも知れんけど、知らなくてもナンセンスさはよく伝わる。判りやすくてナンセンスもののお手本のような作品。
得体の知れない登場人物。100均で買える材料で宇宙船を作る凄い才能を持った博士(でも熊)。正義の味方にしてはあまりにセンスが無さ過ぎるヒーロー。このナンセンスの嵐の中で、世界を平和にするには国境を無くし、人々の垣根を取り払うことが必要だから、そのために世界制服を目指すというベンチャー秘密結社鷹の爪団の理屈だけが一見筋が通っているように感じられるところがナンセンスの極みなのかも知れない。

上映中唐突に画面が消えて劇場の照明が付く。。。
えっ?えっ?何?何?どっきり?どっきり?演出?演出?
劇場の人が出てきて
「映写機のトラブルで 云々かんぬん。。。」
最後に入り口でチケット貰いました。

ホントにトラブルだったのね。
だってこの映画のおふざけテイストからしたら、トラブルの後に映画の中で
「ホントのトラブルだと思ってドギマギしたでしょ? みなさんにスリルを味わってもらうための演出でした。では続きをどうぞ」
とか、平気でありそうやしなぁ。

とにかくくだらないことを笑って許せる方にだけ、おススメします。

THE FROGMAN SHOW 劇場版 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~@京都シネマの画像