岩井俊二監督が去年、ウェヴ上の「iwai shunji film festival」とたしか、BSで公開した作品の劇場版。
曰く、「東日本大震災後に友人が増えていた」と。
いや、額面通りに、「なんだかしらねーけどダチが増えててよー」 とか、そういう呑気な話じゃぁない。
震災と特にそれに続く原発の事故で、いろいろと話を聞かせて欲しい人、いろいろ頼りになるような活動をしている人、にわかに注目されるようになった人の存在が気になるようになったと。そういう事よね。特にネット上で。
そんな友人たちは
・ジャーナリストIWJの 岩上安身 さん
・自由報道協会の 上杉隆 さん
・京都大大学原子炉実験所助教の 小出裕章 先生
・元原子力プラント設計技術者の 後藤政志 さん
・中部大学の 武田邦彦 先生
・環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長の 飯田哲也 さん
・天然住宅の 田中優 さん
・B級アイドルの 藤波心 さん
・城南信用金庫理事長の 吉原毅 さん
・ロックバンドの FRYING DUTCHMAN
・自殺対策支援センター ライフリンクの 清水康之 さん
・マレーシア人映画監督の タン・チュイムイ さん
・脚本家の 北川悦吏子 さん
・ap bankの 小林武史 さん
・『ヒバクシャ 世界の終わりに』・『六ヶ所村ラプソディー』・『ミツバチの羽音と地球の回転』の監督 鎌仲ひとみ さん
・俳優の 山本太郎 さん
実は、この中で3.11前から知っていたのは小林武史・鎌仲ひとみ・山本太郎の3人だけ。
だから、友人(って儂がいうのは烏滸がましいけれど)が増えていた、という表現はなんだかちょっとしっくりくるところがある。
岩井俊二監督とナビゲーターとして松田美由紀 さんの二人による、上記の人たちへのインタビュー集というのが基本的な内容なわけです。
正直に言って、ここに書き留めておけるような感想はあまりないかなぁと。
3.11前に知っていたのは3人だけだけど、それから一年の間にそれ以外のほとんどの人を知る事となり、主にネット上で記事を読んだり動画を見たり。既にその人がどんな事を考えて喋っているか、既にだいたい読み聞きしているんだもの。
それでも儂的に、あまり馴染みがなかったのは、清水康之さん、タン・チュイムイさん、北川悦吏子さん。
清水康之さんの語る自殺についての話は、震災だけにとどまらないもの。広く今の日本の閉塞状態を如実に表している現象だからね。
閉塞状態の日本でさらに追い込まれる可能性の高い被災された人達。そのイメージを日本人みんなが持たないと、この国の閉塞感は打破できない。震災はそれを明確に儂らに提示してくれていると思う。はたして阪神淡路大震災の時に充分に学習したとは言えない儂らは、今回その教訓を生かせるんだろうか。
タン・チュイムイさんの話に応じる岩井俊二さん
「レアアースの精製過程で放射性物質が出るなんて知らなかったよ」、と。
同感。そんな問題、知らなかった。
もう一つ忘れがちな事でもあるのだ。原発の問題、ひいては核・放射能の問題は日本だけの問題じゃないという事。原発を含めた核を扱う以上、放射性物質の問題は地球規模で考えなくてはいけないのは明白だし、根本的に経済格差の問題でもあるのだという事を忘れてはいけないんだ。
原子力発電というその発電設備だけを見て「クリーンエネルギー」だなんて、ちゃんちゃらおかしい。
でも、核燃料だけのはなしじゃなかったんだ。
レアアース、ハイテク産業を誇り、エラそうにしている儂らは核を捨てても貧困にあえぐ人たちを被曝させ続けるのだ。
気付けよ、儂ら!
北川悦吏子さんの話はどちらかというと儂ら一般市民に近い感覚。正直な市民感覚。
この一年。
岩上さん・上杉さんをはじめとする情報ソースのおかげでいろいろと自由に考える事ができた。
原発の事故が懸念された震災の直後から、小出先生・武田先生・後藤政志さんの話を真剣に追いかけた。話を聞けば聞くほど頭を抱えた、それほど儂らは原発に無知だった。
飯田哲也さんや田中優さんの話は、知らなかった事実に加え、希望に繋がる道も教えてくれた。
声をあげる事の勇気と人間の力強さを、藤波心ちゃん、吉原毅さん、山本太郎さんに感じた。
声をあげ続けている小林武史さんと鎌仲ひとみ監督も同様だ。
FRYING DUTCHMANの「humanERROR」を初めて聞いた時は涙が出た。
映画版だけの特別出演では渋谷のセンター街からハチ公前のところまでライブしている様子が映されるけれど、残念ながら途中でストップ。あれ、おまわりさんにストップかけられてたんよね?やっぱり。そんなわけで上のリンクは三条大橋んところでちゃんと最後までやってるヤツ♪
心ちゃんがセーラー服で出るというのはどうなんだ?と思ったが、秋葉系アイドルB級アイドルやしいいのか?
一人ひとりのお話は10分余りにまとまってしまっているのだけれど、勿論それぞれの話はそんな短時間で尽きるものではなくって、全体としてはやっぱり物足りない。
いやいや、全部流してたら、映画に収まりませんから(^^)
当然ながら、元になったインタビューはそれぞれ結構なボリュームで、岩井俊二さんのHPで見る事が出来る(有料だよ)。
だから、映画を入り口に気になる人はHPでチェックしてね、って事よね。
上映は11日まで。
6日には藤波心ちゃんの舞台挨拶がありますよ。まだの人は是非。
既に見ている人も是非♪
最後に、松田美由紀 さん。パンツ見えそうでドキドキです。(をい)
曰く、「東日本大震災後に友人が増えていた」と。
いや、額面通りに、「なんだかしらねーけどダチが増えててよー」 とか、そういう呑気な話じゃぁない。
震災と特にそれに続く原発の事故で、いろいろと話を聞かせて欲しい人、いろいろ頼りになるような活動をしている人、にわかに注目されるようになった人の存在が気になるようになったと。そういう事よね。特にネット上で。
そんな友人たちは
・ジャーナリストIWJの 岩上安身 さん
・自由報道協会の 上杉隆 さん
・京都大大学原子炉実験所助教の 小出裕章 先生
・元原子力プラント設計技術者の 後藤政志 さん
・中部大学の 武田邦彦 先生
・環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長の 飯田哲也 さん
・天然住宅の 田中優 さん
・B級アイドルの 藤波心 さん
・城南信用金庫理事長の 吉原毅 さん
・ロックバンドの FRYING DUTCHMAN
・自殺対策支援センター ライフリンクの 清水康之 さん
・マレーシア人映画監督の タン・チュイムイ さん
・脚本家の 北川悦吏子 さん
・ap bankの 小林武史 さん
・『ヒバクシャ 世界の終わりに』・『六ヶ所村ラプソディー』・『ミツバチの羽音と地球の回転』の監督 鎌仲ひとみ さん
・俳優の 山本太郎 さん
実は、この中で3.11前から知っていたのは小林武史・鎌仲ひとみ・山本太郎の3人だけ。
だから、友人(って儂がいうのは烏滸がましいけれど)が増えていた、という表現はなんだかちょっとしっくりくるところがある。
岩井俊二監督とナビゲーターとして松田美由紀 さんの二人による、上記の人たちへのインタビュー集というのが基本的な内容なわけです。
正直に言って、ここに書き留めておけるような感想はあまりないかなぁと。
3.11前に知っていたのは3人だけだけど、それから一年の間にそれ以外のほとんどの人を知る事となり、主にネット上で記事を読んだり動画を見たり。既にその人がどんな事を考えて喋っているか、既にだいたい読み聞きしているんだもの。
それでも儂的に、あまり馴染みがなかったのは、清水康之さん、タン・チュイムイさん、北川悦吏子さん。
清水康之さんの語る自殺についての話は、震災だけにとどまらないもの。広く今の日本の閉塞状態を如実に表している現象だからね。
閉塞状態の日本でさらに追い込まれる可能性の高い被災された人達。そのイメージを日本人みんなが持たないと、この国の閉塞感は打破できない。震災はそれを明確に儂らに提示してくれていると思う。はたして阪神淡路大震災の時に充分に学習したとは言えない儂らは、今回その教訓を生かせるんだろうか。
タン・チュイムイさんの話に応じる岩井俊二さん
「レアアースの精製過程で放射性物質が出るなんて知らなかったよ」、と。
同感。そんな問題、知らなかった。
もう一つ忘れがちな事でもあるのだ。原発の問題、ひいては核・放射能の問題は日本だけの問題じゃないという事。原発を含めた核を扱う以上、放射性物質の問題は地球規模で考えなくてはいけないのは明白だし、根本的に経済格差の問題でもあるのだという事を忘れてはいけないんだ。
原子力発電というその発電設備だけを見て「クリーンエネルギー」だなんて、ちゃんちゃらおかしい。
でも、核燃料だけのはなしじゃなかったんだ。
レアアース、ハイテク産業を誇り、エラそうにしている儂らは核を捨てても貧困にあえぐ人たちを被曝させ続けるのだ。
気付けよ、儂ら!
北川悦吏子さんの話はどちらかというと儂ら一般市民に近い感覚。正直な市民感覚。
この一年。
岩上さん・上杉さんをはじめとする情報ソースのおかげでいろいろと自由に考える事ができた。
原発の事故が懸念された震災の直後から、小出先生・武田先生・後藤政志さんの話を真剣に追いかけた。話を聞けば聞くほど頭を抱えた、それほど儂らは原発に無知だった。
飯田哲也さんや田中優さんの話は、知らなかった事実に加え、希望に繋がる道も教えてくれた。
声をあげる事の勇気と人間の力強さを、藤波心ちゃん、吉原毅さん、山本太郎さんに感じた。
声をあげ続けている小林武史さんと鎌仲ひとみ監督も同様だ。
FRYING DUTCHMANの「humanERROR」を初めて聞いた時は涙が出た。
映画版だけの特別出演では渋谷のセンター街からハチ公前のところまでライブしている様子が映されるけれど、残念ながら途中でストップ。あれ、おまわりさんにストップかけられてたんよね?やっぱり。そんなわけで上のリンクは三条大橋んところでちゃんと最後までやってるヤツ♪
心ちゃんがセーラー服で出るというのはどうなんだ?と思ったが、秋葉系アイドルB級アイドルやしいいのか?
一人ひとりのお話は10分余りにまとまってしまっているのだけれど、勿論それぞれの話はそんな短時間で尽きるものではなくって、全体としてはやっぱり物足りない。
いやいや、全部流してたら、映画に収まりませんから(^^)
当然ながら、元になったインタビューはそれぞれ結構なボリュームで、岩井俊二さんのHPで見る事が出来る(有料だよ)。
だから、映画を入り口に気になる人はHPでチェックしてね、って事よね。
上映は11日まで。
6日には藤波心ちゃんの舞台挨拶がありますよ。まだの人は是非。
既に見ている人も是非♪
最後に、松田美由紀 さん。パンツ見えそうでドキドキです。(をい)