ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

東京60WATTS@knave

2010-01-10 18:21:50 | ライブレポ
新年一発目ライブでございます。

初めて、東京60WATTSのワンマンに来ちょります。
今までWATTSライブは、ミナミホイールで見ただけやって、ワンマンずーっと行ってみたかったのよね。

開演時間ちょいまわるくらいで会場到着。
四ツ橋線の駅から歩いたけれど、遠いのよknave。
途中に今までなかったケーキ屋発見!、ってそんなこと気にしている場合じゃないっつーの!

WATTSはアルバム1枚持っているきりなのでほとんど曲がわかりません
#と思っていましたがなんだかんだで半分くらい判明
とりあえず、やった曲メモ。

 ・長いものには巻かれたい
 ・ふわふわ
 ・目白通りいつも通り
 ・たまにはこんなラブソング
 ・外は寒いから
 ・サンセットタウンに日は暮れて
<途中で新春恒例紅白歌合戦大会(歌った人)>
 ・あの素晴らしい愛をもう一度(太郎さん)
 ・<マイケルジャクソンの曲>(琢雄さん)
 ・知床旅情(森さん)
 ・蒼いうさぎ(大山さん)
 ・雨上がりの夜空に(毅)
 ・samba-sanba-samba
 ・I Like a Rolling Stone
 ・THANK YOU FOR THE MUSIC
 ・東京60WATTSのテーマ
 ・すべてのバカモノへ

会場についてすぐライブが始まったけれど、一曲目の「長いものには巻かれたい」をホールのモニター見て聞きながらのどの渇きを癒す。新年一発目の曲、って事は、これが今年の意気込みという事か!? っていうか、意気込みと言えるのか!?
曲終りでフロアに入ると。。。扉開けたら人の背中どーん! うっひゃー、入れませんっ。大人気ぢゃんWATTS。
まぁ、それでもなんとか潜り込むけれど、ステージ上は思うように見えず。ようやく、太郎さんがかろうじてみえる感じのところに陣取る。
ふぉぉ。 壁にWATTSメンバーの大きな写真がたくさん貼ってあるよ。

今回のライブは、「新年会!」と銘打っておりまして、古い曲もいろいろやっちゃうよ! との事。ワンマン初参加の儂にはありがたい。
新年会らしく、福袋が出ていたらしく、前にいた人も福袋と書かれた手提げを持っていた。完売やったらしい。MC中に言っていたけれど、メンバーが選んだものが入っている福袋もあって、それはハズレなのだそうな。。。そうなのか?

新春紅白歌合戦の企画。
去年は音楽界でも多くの巨星が亡くなった年だったのでそれを偲んで。。。って、ノリピーは死んでないかと思いますが。。。
こういった余興モノなのに演奏がかっちりしてるって凄いなぁ。森さんの森繁久彌さんはかくし芸大会レベルの完成度。

東京60WATTSについて。
ヴォーカルの大川毅氏によるところが大きいのだろうけれども、このなんとも気負っていない感じが良いのよな。東京60WATTSは。
それだけではない。曲がどれもキャッチーでとてもすんなり馴染むのだ。そのくせ、歌詞は一筋縄ではいかない。ちょっと視点がフツーの感じと違うのだけれども、それでも共感できる詩世界っつーのはなかなかないよ。これに、のっかる大川毅のハスキーボイスの気持ち良さといったらないのだ。にゅふふふ。至福のボーカリスト。
だー、なんで売れないのだろうね。。。

不思議なのは、そんな風に一曲一曲はとてもいい感じだし心地よいのだけれど、どうもあまり印象に残らない。
心地よすぎて引っかかりがないのかもしれない。良すぎて印象に残らないっつーのも変な話だけど、実際にそんな気がした今回のライブ。

WATTSを初めて聞いたのは多分、「外は寒いから」が802のヘビーローテーションになっていた時で、(この曲は今でも最高に好きな曲だけれど、)めちゃめちゃインパクトがあった。そんな風に印象に残りやすいタイプの曲がもうちょっと出てくると世間一般の皆さまがWATTSの良さに気付いてくれるかもよ。
#琢雄さんの声もめっちゃいい声なのだよね。もっと歌えばいいのに。

そんなこんなで「東京60WATTSのテーマ」を歌ってライブ本編終了。
で時計を見たら18時58分!
なんと!こないだのスカパラといい、最近のライブは1時間半で終わるものなのかい!?
アンコールも2曲だけで、ちょっと曲数的にはモノ足りない気がするのですが、これは何?このバンドのワンマンはいつもこれくらいなのかしらん?それとも新年会だから特別?

実は、アンコールの後にじゃんけん大会。
壁に貼ってある写真の争奪大会が行われました。
大変微妙な空気の中で、大変微妙な感じのやりとりによって、大変微妙な終わり方をして、最後に曲のプロモ(?)が流れてライブすべて終了。

帰りには出口でメンバーが並んで、餅を手渡されます。
最後の最後まで、手作りというかベタというか、なんちゅぅーか。。。。

これが東京60WATTSくささか?

月末には新しいアルバムが発売に。
帰りの京阪でチラシ見て気付いたけれど、The BOOMの山川さん、栃木さん、孝至くんが参加しているらしい。っていうか、所属が同じファイヴDなのねん。

11年目の東京60WATTSのブレイクに期待。
♪なが~いものにはまかれた~い☆

東京60WATTS@knaveの画像

東京60WATTS@knaveの画像

東京60WATTS@knaveの画像



愛のむきだし@京都シネマ

2010-01-04 12:29:58 | 映画感想
え゛・・・、宮台?
をををを、宮台真司だ! :-O

宮台真司は儂が修士論文を書く時にだいぶ参考にさせていただいていた社会学者。いろいろ言われている人だけれど、とても面白く現実的な論を展開することに違いはないです。
その人が、新興宗教の教祖役で出演していた(驚)。
#本人はカルトについての研究もあるので、適役立ったのかも♪

ゆら帝だ!
音楽ゆら帝だ!
ちょっとゾクゾク(謎)

さて、映画。
#(注:これは映画のレビューです☆)

凄まじい。。。
#「凄まじい」っていう字の感じが「凄まじい」な。。。

勿論、
237分という上映時間もそうなんだけれど、登場人物がもう凄まじくってなー。
「実話をもとに」って言っていたけれど、ホントか?本当にこんな話があったのか? 知っている人いたら教えてください(願)
登場人物で言うと、主人公の「ユウ」・「カオリ」・「コイケ」。

懺悔するために罪を探し、罪悪感のないまま罪を重ねるという本末転倒。それだけ聞いたらあり得ない事だけれど、純粋さのゆえにあり得る必然がある。このユウの純粋さの果てしないこと。紛れもなく最後の最後までこのストーリーを引っ張るのはこの純粋さですわ。純粋の精神によって、カルトの洗脳の前にも勃起しないでいられる強い意志が生まれるのです(見た人なら意味がわかるね?)

しかしなぁ、男ってどーしてこう非道い女の人を好きになっちゃうんだろう。殺す勢いで愛を押しつけてくる、自己中で究極に迷惑千万な女を、それでも好きという後ろめたさのせいで、地位も名誉も捨てるって事は。。。。あるのだよね、男は純粋だから。男は好きだと感じてしまった女の傲慢さの前でなす術は(限りなく少)ない。男はねぇ、やっぱり女に勝てないのです。あー、もう、純粋なんて格好つける必要ないな、馬鹿ですよ、馬鹿。
でも馬鹿につける薬はないし、仕方ないのでしょう。永遠の持病です、男の。

で、安藤サクラって人は奥田瑛二の娘さんらしい。
こわいよー、この人こわい(役柄上の話ね)。昔、漫画で読んだ「座敷女」に通ずる類のこわさ。
しかし、この中の登場人物で一番破滅的で淋しい生き方をしてしまったのが彼女。
その才能を新興宗教の中で開花させ、教団の中枢においてすべてを思うがままに操ることができた彼女も愛を求めていたのか?
ユウと同じ匂いを感じるというコイケは、しかしその方向性を大きく違えて決して交わることはない淋しさを感じる。ユウの純粋さに嫉妬していたのはきっとコイケだ。

さて。
満島ひかりです。
満島ひかりって何者ですか? 儂も一瞬本気でこの子はマリアか!って思えてしまったのだけれども。全身全霊でヨーコを演じる彼女に魅せられる儂。彼女が立てる中指と無表情な顔の美しいこと!運命の場所での格闘シーンだけエンドレスで見たいです!(変態)
西島隆弘の演技は時に能天気に見え(演出?)決して格好いいとは思えない(パンチラ写真を撮っている彼は、しかし最高に格好いいです!はいっ!<称賛>)のに、ヨーコは逆上して吠える姿まで神々しい。これはむきだしの美しさなのか、それともやっぱり儂も変態ということか?

ところで、この映画の狙いってなんだろう。

237分という話題性だけではこんなに濃厚な内容の映画を作ることはできない。人間の深いところにある問題を真摯に描いているのに表面にはどうしようもないエロとしょーもなさを徹底してちりばめる。「真面目なテーマで4時間は長くてしんどいから、適度に柔らかさも入れておきましょう」レベルじゃぁないのだ。お下劣と馬鹿馬鹿しさが徹底しているのだ。

こんなにエグイ映画なのに最後は予定調和的な終わり方っちゅーところに若干の物足りなさを感じますが、エログロナンセンスとくだらなさとラブロマンス、微妙に心理的な問題をはらんだストーリー展開と社会問題と家族の関係に宗教の持つ恐ろしさもきちんとえぐり出す、なかなかの満足度です。4時間(途中10分休憩)だけど全然長くは感じませんでした。真面目な人にはちょっとしんどいかも知れないけれど。

ちなみに、パンチラ姿もセクシーシーンもてんこ盛りで出てきますが、どれもエッチではなく美しいです。
凄いっ!!!

すごいのか・・・・?

愛のむきだし@京都シネマの画像

愛のむきだし@京都シネマの画像



戦場でワルツを@京都シネマ

2010-01-02 21:43:50 | 映画感想
今年一発目の映画でございます。

あ、みなさまあけましておめでとうございます。
今年は一ヶ月後にこの文章を書き始めるとか、そういうのナシにしようと。。。。そうなるといいなと思うアタクシでございます。
#きっと無理です

さて。
「戦場でワルツを」(原題「WALT WITH BASHIR」)
をー、なんと正月らしい。。。。( 一一)

真面目にいきますよー♪

うん、
ただの反戦映画じゃぁない。

まぁ、映画の中で反戦だなんて一言も言っちゃぁいませんが、イスラエルも加担した虐殺について暴くストーリーであるわけだから、反戦と位置付けるとわかりやすいかと。

その、「反戦」と映画の中では言っていないところも大きくかかわってくるのだけれど、映画の描き方が、あくまでも一人の元兵士の回顧という形をとっていること。それから、何よりもアニメであることによって、余計なものを見たり、想像したりすることなく、純粋に主人公の行く道を一緒にたどることができること。
おかげで「一兵士の視点で描く戦場」という説教臭くない視点で描ききることができたんじゃないだろうか。

戦争映画はどうしても説教臭くなるか押しつけがましくなる。いや、それで構わないし、それでなければ映画として意味がないともいえるな、だから当たり前だ。けれども、それだけでは抜け落ちるものある。実際に従軍していた人間からの視点だ。今までの映画だってもちろん兵士やそれを取り巻く普通の人々も含めて、個々の気持ちを追うのが普通だけれど、狙っているのはその先にある大きなテーマだったりする。
純粋に一人の兵士の視点を追いかけるという映画も、今までにあったのかもしれないが、知らないので何とも言えない。少なくともこの映画では、アニメにする事によって観客の意識をそこに集中させることに成功しているように見える。

アニメだからと言って侮ることはできない。最初のシーンからしてその迫力に圧倒されますなー。
アニメーションのリアルさ?。
劇画調?の感じだけれど、動きは滑らかで登場する人々もとてもリアルに感じられる。
矛盾しているけれど、アニメーションだからよりリアルに感じられたのかもしれない。
さらに、現実と回想と、そして悪夢が同じ画調で描かれる。つまり、現実も戦場での記憶もPTSDによるフラッシュバックもそこではすべてが一緒になる。この切迫感はストレスを抱える人たちにとって共通のものかもしれない。

映画の作りは完全にドキュメンタリーだ。
それがアニメだろうがなんだろうが違和感はない。
元兵士たちのPTSDが取り上げられるようになったのも別に新しい題材ではないと思うのだけど、それによって完全に抜け落ちた記憶だけを追う、という取り上げ方は、ちょっと目新しいのかもしれない。そこへの興味で映画にひかれた人もいる(儂)だろうけど、それも違和感を感じなかった。

何人かの証言にもあるように、兵士たちはいたって呑気な日常から、この想像を絶する非日常である戦争に放り込まれる。修羅場は突然やってくるし、気付かないうちに大虐殺の手助けをしていたりするのだ。

緊張と恐怖と不安。

殺す方は何のために機関銃を乱射し、殺される方も何のために虐殺されるのかなんて、当人達にわかることは決してない。それを理解しているのは政治家だけだ。そこにいる人間を支配しているのは緊張と恐怖と不安だけだ。

そして、
恐怖が人間にあり、戦争を続ける限り、虐殺という悲劇は無くなりはしない。

サブラシャティーラでもルワンダやダルフールでもソンミ村でも南京でも。勿論、広島・長崎・沖縄だって。
戦争・紛争という手段(?)を人間が手放す日がくる日まで、悲劇は繰り返されるのだろうか。

「過去に眼を閉ざすものは、未来にも盲目となる」

辛くてもその罪を犯したのが同じ人類であるならば、我々はこの映画のラストまで目を見開いていなくてはいけない。

戦場でワルツを@京都シネマの画像